
夏のショーツ、つまりパンツ。汗を大量にかくとベッタリと肌に貼り付いて、不快な事この上ない。この問題を解決すべく色々なパンツを試してきましたが、BRING の 『WUNDERWEAR "ONE" 50/50』が最強!このたび新しいものを追加購入したのでレビューというか、皆様にプッシュします。いいよ、コレ。
BRINGってどういう会社なのか?WUNDERWEARってなに?どういう点が優れているのか?"ONE" とそうでないやつは何が違うのか?50/50 と 70/30 はどちらが良いのか?など詳しく解説していきます。
BRINGってどういうブランド?
出典:https://bring.org/pages/concept
BRING(読み:ブリング)は、サステナブルな循環型社会を目指すアパレルブランド。神奈川県に本社を置く 株式会社JEPLAN が母体。2010年代前半からブランド展開を開始しています。BRING Technologyと呼ばれる、ポリエステル繊維を何度でも再生可能にする仕組を開発し、再生可能な服作りに挑戦しています。
そう聞くと「意識高いブランド」と思われそうですが、作る服が高品質でオシャレ。しっかり機能性を持った服を作っていて、アウトドア愛好家にも支持されています。
BRINGを知らなかった方でも、衣類回収の取り組みは見かけたことはあるかも。無印良品やGU、ビームスやアルペンなど全国3,000か所以上に設置されています。見せかけのエコでなく、サーキュラーエコノミーに真摯に向き合っているブランドです。
WUNDERWEAR "ONE" 50/50 レビュー
先に良い点・イマイチな点を列挙します。
高いッ!
表記より少し小さくない?
速乾性はポリ単体に劣る
次項から詳しく解説していきます。
前後リバーシブル&裏表ナシ

こちらが WUNDERWEAR "ONE" 50/50。カラバリは豊富で、Black/Navy/Pink/Light Gray/Heather Gray/Red/Turquoise/Lemon Yellow/Apple Green/Pumpkin/Heather Purple/Pistachio/Khakiの13色展開。今回は無難にBlackをチョイスしました。
『WUNDERWEAR "ONE"』は、『WUNDERWEAR』の上位バージョン。全体の丈がやや長くなり、ウエストの素材が変更されました。価格は据え置きです。50/50の他に ウール比率が高い70/30もありますが、こちらは500円アップです。

こちらが裏返したところ。お気づきのように、リバーシブル仕様なんです。それどころか裏表もありません。ひっくり返しても裏返しても履けるというトンデモ仕様。前はどっち?パンツ裏返ってない?とか確認せずに履くことができます。
前後×裏表で、最大4日間違う面で履ける!と公式が謳っているほど。ロゴの位置が違うのは、どこの面を使ったっけ?という判断を分かりやすくするためでしょうか。冗談のようですが本気です…BRING。
メリノウール×ポリエステル

WUNDERWEARの素材は、メリノウールとポリエステル。スーパーエクストラファインメリノウールと先述の再生ポリエステルを使った、ホールガーメント®ニットと呼ばれる生地を仕様。縫製と裁断を行わない3Dプリントのような編み上がりで、縫い目がなく肌ストレスゼロ。伸縮性とフィット感にも優れています。
ウールには吸放湿性があるので体温調整を助けてくれます。ウール混ですが夏もOK。抗菌性により汗臭さも抑える効果もあり、機能性の高いショーツに仕上がっています。

生地に光を透過させたところ。ニット素材ですがご覧のように網目が無数にあるため、メッシュ素材のような通気性が確保されています。メリノウールの吸放湿性、ポリエステル素材の速乾性と併せて、汗が籠りにくく蒸れにくい履き心地を実現しています。

ウエスト部分は伸縮性のあるゴムのような素材ですが、こちらも生地全体と一体化したニット素材。なので、消臭機能や吸放湿性はこの部分でも発揮されます。これは 『WUNDERWEAR "ONE"』のみの仕様で、『WUNDERWEAR』と大きく異なる部分です。
着用感と機能性に関わる部分なので、この仕様変更は大きい。価格差もありませんし、機能性で選ぶなら"ONE"一択です。
着用!

着用図。普通のパンツです。履いた印象としては少しシャリシャリして、エアリーな感じ。エアリズムのようなツルリとした素材感ではなく、ニットの素材感があります。一般的なショーツと比較すると若干厚手に感じますが、いずれも履いていて気になるものではありません。
Mサイズはウエスト54.0~108.0cm適合ですが「ホントに?」って感じ。私は84cmぐらいですが結構ピタピタ。伸縮素材とはいえウエスト108cmでも履けるかどうかは懐疑的。なんでLサイズ無いんだろう?

私が一番気に入っているのは、汗をかいても快適性が持続すること。一般的なショーツは濡れると肌に貼り付いて非常に不快ですが、WUNDERWEARはビチョビチョに汗をかいても快適。濡れるのは濡れてるんですが、肌に貼り付かず爽やか。そう、何か爽やかなんです。「ウール素材」と聞くと夏は無理なのかな?と思いますが、そんなことありません。夏こそWUNDERWEARですよ!
足の可動域も広く、フィット感も最高。いま一番お気に入りのランニングショーツです。夏は快適で、冬は暖かいのも嬉しい!登山にも愛好者が多いのも頷ける機能性です。
70/30も所有していますが、夏に履くなら50/50がオススメ!速乾性が高く、より肌に貼り付きにくいです。ランニング用途にも50/50でしょう。逆に冬場の着用を考えてるなら 70/30の方が暖かくて良いです。
お手入れ簡単&すぐ乾く!

こちらがWUNDERWEAR "ONE" 50/50の洗濯表示。詳細は以下。
ニット素材ですがドライクリーニング不要で、普通洗濯OK。お手入れが簡単で毎日履けるお気楽パンツです。ランニングショーツって高機能だけど洗濯が面倒なのが多いから、この仕様は有難い。
一方、隣の細かい注意書きに、気になる点も。
特に「中性洗剤を使用してください」に注意。弱アルカリだとメリノウールが痛むからですが、弱アルカリの家庭用洗剤って案外多いです。あまり気にしすぎる必要もないと思いますが、自宅で使っている洗剤は一応確認を。

WUNDERWEARは乾燥が早いのもいいところ。夜に洗ってしっかり絞って(脱水して)干してたら、朝には乾いてます。泊りの登山ではもちろん、旅行とかでも普通に便利。マジで毎日履けます。
私は朝ランで使ってますが、走り終わったら洗って干して…で毎日履いてます。先代は1年、少なくとも二日に一度は履いてたと思います。高いパンツですが耐久性は高め。機能性も含め「買い」のショーツです。
まとめ:アクティビティで使うパンツ決定版

高いけど機能的で履き心地抜群の 『WUNDERWEAR "ONE" 50/50』。先代『WUNDERWEAR 50/50』からウエストゴムが改良され、さらに機能性アップ。フィット感、ストレッチ性、調温性に通気性などに優れるので、登山やランニングなどに超オススメ。汗を大量にかいても肌に貼り付かず、快適性が持続します。
先述の通り、70/30は冬向きで保温性と消臭性重視。運動で使うなら 50/50です。スペックで比較しても先代である『WUNDERWEAR 50/50』を買う理由は薄いので、『WUNDERWEAR "ONE" 50/50』を買っときましょう。
公式オンラインストアでの取扱いのほか、大手ECサイトでも取り扱いがあります。そちらの方がポイントが付いてお得に買えます。一枚5,500円(税込)と安いものではないので、一番安く買える手段で買いましょう。サイズはSとMの展開で、Sが58.0~86.0cm、Mが74.0~108.0cm対応です。
今回はこれにて。最後までお読みいただき、ありがとうございました。






