モノバカ|モノばかり紹介するレビューブログ

ガジェットからファッション、暮らしの便利グッズなど幅広く紹介するモノ系ブログです。使ったことがあるものだけを体験に基づいてレビューします。

ピックアップ

zaitakuwork
katteyokatta2022
corefighter
corefighterco

超コスパ!メッシュWi-Fi無線LANルーター【TP-Link DECO X50 2P】レビュー。設定簡単で初心者にもおすすめ。安定性高く速度が早い!

TP-Link Deco X50 2P

 

 実家のルーターが故障したので、新しいルータを見繕うことに。せっかくのなので(?)気になっていたメッシュ無線LANルーター【TP-Link Deco X50 2P】を購入。動作確認がてら、自分の家でいろいろと検証してみました。

 

 ECサイトでは絶大な高評価レビューが並ぶ本気ですが、口コミは本当か?開封とセットアップ、使用感レビューをしながら、本機の長所と短所、他社の高級メッシュルーターと比較してどうなのか?などを紹介していきます。ぜひ最後までお付き合いください。

 

レビュー

開封

開封。箱に比べて本体は小さい!

 

 写真は箱を開けたばかりのところ。くり抜かれた緩衝材に、ルーターが鎮座しています。ハコを持ったときは正直「結構大きい?」と思いましたが、面積の半分以上が緩衝材で占められています。1台単品売りから3台セット売りまでありますが、本品は2台セットの「2P」です。

 

オシャレで良いんですが、せっかく本体小さいんだから、もっとハコ小さくしても良いんじゃない?という思いも。輸送も陳列もラクですし、ゴミも少なくなりますし…

 

内容物。最近のルーターって感じ
 同梱物 

・DECO X50 本体 × 2
・ACアダプター × 2
・LANケーブル (cat5e・1.17m)
・取り扱い説明書

 

取説は「アプリで全部やってな!」と書いてあるだけで、ほぼ内容ナシ。必要最低限のものだけ入っている感じが好感持てます。ミニマル!

 

基本スペック

2022年発売だけあって欲しい機能はほぼ完備

 

 簡単なスペックは以下の通り。

 

 

 そのほか機能として、ネットワーク環境を学習して最適化する「AIメッシュ」、Wi-Fi範囲を拡大する複数の内臓アンテナとビームフォーミング、4ストリームの接続に対応しています。

 

次世代Wi-Fi規格である「Wi-Fi6」対応はもちろん、最高速度は2402Mbps、4ストリームで150台まで同時接続可能と、ルーターに求める機能は高いレベルで完備。スペック表で見る限りはかなり優秀です。「ipv6 over ipv4」の文字がないことだけ気になりますが、後で解説します。

 

Deco X20、X60との違い

 

 X50には同じくメッシュルーターである X20、そして X60 という兄がいます。外見こそほぼ同じなものの、スペックには少しずつ違いが。結論から言えば「速度」「アンテナの本数」そして「価格」が異なります。X20とX60は2020年発売なのに対し、X50は2022年発売なのも違いですね。

 

 以下の表で、主な違いを示します。

 

 

他にも有償オプションのセキュリティについてサービス内容が異なったりしますが、あんまり加入してる人もいないと思う(失礼)ので割愛しています。

 

 X20とX50の違いは明らかで、最大速度に大きな違いが。プロバイダの契約が下り1Gbpsの契約ならX20で十分。X60になるとアンテナ数が増えストリーム数が増えるので、通信速度の向上が期待できます。X50とX60で最大速度は同じなものの、X60の方が速度が出やすい傾向にあるはず…ということになります。

 

X50は兄弟分の良いところを取った、バランスタイプの一台。実家の環境ではストリーム数は4で十分に事足りると判断し、購入に踏み切りました。

 

本体レビュー

これがルーター?って見た目

 

 シンプルな円柱形状で、遠目に凹凸はほぼ無し。「アンテナが立ちまくってるのがルーター!」という時代もありましたが、現在ではTP-Linkをはじめとしたメッシュ系のルーターはこういうミニマルな形状が当たり前。もはや不文律となりつつあります。

 

フロントには deco というシンプルなプリントのみで何も無し。棚の上やデスクに置いても邪魔にならない、スッキリとしたデザインに仕上がっています。

 

背後にはLANポートと電源入力

 

 背後もこれまたシンプルの極みで、LANポート(ギガビット有線ポート)が3つ+電源ポートがあるのみ。WANポートすらありません。WANかLANかは自動判別してくれるので、WAN側のケーブルをどこに差してもOKという仕様になっています。

 

最近はこういうのが当たり前なんでしょうか!?賢すぎてびっくりです。

 

底面にリセットボタン

 

 本体の底面にはシリアル等がプリントされた表示シールと、どうしようもなくなった時におすリセットボタンが。排気口は全て底面に集中させることで本体を極力シンプルにさせると同時に、ホコリの侵入を防ぐ設計になっています。

 

小さい。余裕で片手持ちできるサイズ感

 

 直径11cm、重量484gと、片手で持てる大きさ。大体トイレットペーパーと同じサイズ感です。買う前にどこに置こうかな?と考えるときには、新品のトイレットペーパーでイメトレすることをおすすめします。

 

ACアダプタはコンセント一体型

 

 ACアダプタはコンセント一体型となっていて、バカでかい!という程ではないものの、それなりのボリュームがあります。ちょっと癖のある横長タイプなので、電源タップによっては横に干渉しそうです。設置前にこちらも確認を。

 

設置&セットアップ

セットアップにはアプリが必須

 

 メッシュ系のルーターあるあるですが、セットアップにはアプリが必要です。iOS、Androidのどちらでもアプリは提供されていますが、極端に古い端末だと対応していない場合があるので注意を。セットアップを行うには TP-Linkのアカウントが必要なので、予めアカウントを作っておくとスムーズです。

 

アプリを使うのは面倒…どころか、PCが不要なのでむしろ楽ちん。主観ですが、アプリを使うタイプの方が、セットアップがサクッと終わるルーターが多いです。

 

セットアップはメチャ簡単。10分程度

 

 アカウントを設定したら、あとはアプリの指示に従えばOK。使用している機器を選択するところでは「X50」を設定します。「Decoをインターネットに接続」の画面では、プロバイダから配布された資料をもとに入力すればOKです。

 

必要な資料さえ手元にあれば、何も難しいことはありません。予め準備しておきましょう。順調にいけば5~10分程度でセットアップが完了します。

 

セットアップが完了すると、すぐにネットに繋がります。ガイドがしっかりしているので簡単、かつスピーディ。ストレスなく即座に接続できます。凄い…!

 

2台目以降の接続もはやい

 

 2台目以降の接続もカンタン。電源を入れたら、勝手に識別されてネットワークに接続されます。アプリでは2分程度とガイドがありましたが、実際には30秒ほどで追加されていました。

 

メッシュWi-Fiルーターと聞くと難しそうですが、マジでなにも難しいことはありません。初心者にもおすすめしやすい無線ルーターです。

 

使用感レビュー

 

 我が家は2階建ての一軒家なので、1階と2階に1台ずつ設置します。2階はクローゼット収納の中に、1階はリビングの小高い場所に配置しました。

 

1階と2階にそれぞれ設置!

 

 先述のように我が家は2階建ての一軒家で、4LDKで総面積は100平米とチョイぐらい。公式では「3パックで4~6LDK」と案内されていたので2パックで網羅できるのか?薄っすら怪しいですが、見ていきましょう。

 

プロバイダはeo光で、下り最大2Gbpsの契約。X50は1階と2階に1台ずつ設置しています。2階のX50をONUに接続しているので、こちらがメイン機になります。

平均で1.0Gbpsを超える。はやい!

 

 Wi-Fi6対応機で測定してみると、ご覧の通り1.1Gbpsをマーク。2Gbpsがベストエフォートと考えれば、かなり健闘していると言っていいでしょう。Wi-Fi6非対応機でも平均して600Mbpsほど出ていたので、通信速度の点では非のつけどころがありません。

 

何より凄かったのが安定性。通信速度のムラがなく、何度計測を繰り返しても1Gbps以上で安定して速度が出ました。気持ちいい!

 

ヒートマップ。赤い丸がX50の位置

 

 計測の結果、部屋の隅々まで60%以上の通信強度を記録。Wi-Fi6対応機なら家のどこにいても800Mbps以上出ました。

 

 上のヒートマップはiPhoneX(Wi-Fi6非対応)で計測したもの。一番電波が弱かった場所でも183Mbps出ているので、通常の利用範囲なら何の問題もありません。1階と2階を行き来しても通信先がスムーズに切り替わるので、使用感は至って快適です。

 

常時17台ほど繋がってるが、ド安定

 

 我が家では常時17台、マックスで25台ほどの接続がありますが、最大150台と謳っているスペックはダテではありません。オフィス利用などにも便利そう。スマートホーム化している家庭でも余裕で捌いてくれる同接数なので、余裕を持ったネットワークを構築できます。

 

 防犯カメラの映像を24時間Wi-Fiで飛ばしつつ、私はYoutubeを流しっぱなしで在宅勤務、子はオンライン授業…など同時にガンガン使っても、トラフィックは滞ることなく安定。ネットは24時間繋がって当たり前の現代にあって、このスムーズさはとても有難い長所です。

 

唯一の欠点?ipv6 over ipv4非対応

パススルーはできるが、ipv6 over ipv4は非対応

 

 基本的にスキのない作りになっている X50ですが、ご家庭によってデメリットになりそうなのが IPv6 over IPv4には非対応な点。パススルー設定には対応しているので、プロバイダが提供しているルーターを使ってその下にDeco X50をブリッジとして有線接続すれば、IPv6にすることができます。

 

 なんか難しい話ですが「このルーター単品でIPv6対応することが難しい」ということです。ゆえにプロバイダが貸してくれるルーターを設置したうえで、そのルーターにX50を接続する必要があります。機材が増える&場所を取る、というのが分かりやすいデメリットでしょうか。

 

 IPv6って何? 「Internet Protocol Version 6」の略。これまでずっと使われてきたIPv4に取って代わる新しい通信規格で、通信速度や安定性の向上が見込めます。時間帯によってネット通信が遅くなる…などを解決してくれたりします。

 

他社メッシュルーター(ASUS XT8)と比較

ASUSのXT8と比較してどうなのか?

 

 我が家で使っているルーターは ASUSのハイエンドメッシュルーター「XT8」です。こちらの記事でも詳しく紹介していますが、通信速度は最大4804Mbps、アンテナ6本にストリーム4×4、WANは2.5Gbps接続できるなど、全方位にハイスペックなルーターです。TP-Linkのハイエンドメッシュ機の評判が良くなかったので、こちらを使っています。

 

実に価格差は2倍!価格差に見合う差が出るのか?チェックしていきます。

 

 通信の安定性は両機とも抜群でほぼ差はありません。我が家は先に描いた通りeo光の下り2Gbps契約ですが、通信速度は総合的にX50のほうが早かったです。最大速度は XT8の方が倍速いはずなのに、これは意外な結果。平均でX50では1.0~1.2Gbps、ASUSでは0.8~1.1Gbpsの通信速度でした。

 

サイズ感の違い。どちらもミニマルで置きやすいが…

 

 どちらも部屋に馴染むデザインをしていますが、X50の方が一回り小さいです。ただ「円柱」という形状は置く場所を少し選ぶ印象。平たい形状の方が、写真のような場所には置きやすいですし収まりが良く見える場合もあります。

 

 アプリの使いやすさも同程度。セットアップが簡単なのも同じです。ただTP-Linkはオンライン上のドキュメントが充実しており、問題が起こった時に追いやすかったです。実際、IPv6の設定時にネット検索をかけましたが、プロバイダ別に解決法が案内されているほどの充実ぶりでした。

 

ネットワークトラブルは詳しい人でも手こずるので、公式から案内が充実している点は高評価!XT8はほぼ無案内なので自力で頑張る必要があります(泣)

 

 機能的にはXT8の方がかなり充実しています。中でもIPv6のネイティブ接続ができる点は強い。(サービスによりますが)先の述べた「プロバイダが貸してくれるルーター」を使わずにIPv6接続できます。実際、eo光でもXT8なら多機能ルーターをレンタルしなくてもIPv6で接続が可能でした。

 

ハイエンド機とミドル機、どちらがおすすめか

 

 コスパに関してはDECO X50が超優秀。通信速度や安定性ではハイエンド機種に引けを取りません。ただ、細かいカスタマイズでは手が届かない点がチラホラ。XT8は高価格でリテラシーが必要なものの、やりたいことをフォローできる対応力があります。予算と用途に照らし合わせて買い分けるのが吉でしょう。

 

XT8の方がコア向けな印象なので、普通の用途であれば Deco X50がおすすめ!お手軽で速く安定していて、トラブルも対応しやすいです。

 

まとめ

誰にでもおすすめしやすいメッシュルーター!

 

 実家用に買いましたが、我が家のルーターより速度が上がったので「ウチもこれにしようかな…」と思わされるルーターでした。セットアップと管理が容易で安定性が高いので、とりあえずメッシュルーターにしてみたい!という方には特におすすめです。

 

 単品販売もありますが、メッシュルーターの利点は「広い範囲を複数台で網羅できる」こと。1台ではメリットを十分に享受できないので、2パック以上がおすすめ。2パックで3~4LDK(最大420㎡)、3パックなら4~6LDK(最大600㎡)までカバーできるので、自宅にあわせてチョイスを。

 

ややこしいセットアップが不要で安定性高し。卓上に置いてても違和感のないミニマルデザインで、フィットする家庭の多いルーターです。おすすめ!

 

 本日はこれにて。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

あわせて読みたい