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スマホ用ジンバル【Insta360 Flow】レビュー。三脚&自撮り棒に変形&AI搭載!初心者でも簡単に使えるスマートフォンスタビライザー

Insta360 Flow

 

 アクションカメラに引き続き、Insta360様よりスマートフォン用ジンバル Insta360 Flow をご提供頂きました。既に完成の域に達した感のあるスマホ用ジンバルの分野ですが、「AI搭載」というネタを引っ提げてリリースされた一台です。

 

 本記事ではこの Insta360 Flowを開封レビューしつつ、実際に使ってみてどうなのか?どういう撮影ができるのか?他機種と比較してのメリット・デメリットなどについて詳しく解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください。

 

Insta360ってどこの会社?

 

 ウエアラブルアクションカメラのときにも解説したので、こちらではサラリと。

 

Insta360(読み:インスタサンロクマル)は、アクションカメラ/360度カメラ/180-3Dカメラなどを展開するカメラブランド。中国広東省の深圳にある Shenzhen Arashi Vision(シンセン・アラシ・ビジョン)が展開しています。

 

全天球VRカメラ世界シェア1位、パノラマカメラでは世界シェア4割を占める急成長株。雑誌 "家電批評" において高評価を得る等、国内でも既に定評を得ています。

 

Insta360 Flowレビュー

開封!

 

 さっそく、冒頭で載せた箱を開けてみます。ドン。

 

オシャレにしてまんな。図解のクイックスタートつき

 

 Insta360 GO3のときにも触れましたが、Insta360製品はいわゆる「中華製」と揶揄される品と比較するとクオリティ、デザイン性共にダンチです。化粧箱のデザインから、さっそくそれが分りますね。クイックスタートガイドの日本語化も完ぺきです。

 

 さらに開梱します。ドン。

 

Insta360 Flow 同梱物
 パッケージ内容 Insta360 Flow 本体
スマートフォン用磁気クランプ
グリップカバー
USBケーブル(Type-C to A)
保護ポーチ
マニュアル・保証書類

 

マニュアルはクイックスタートガイドと安全概要、そして保証書です。詳しい使い方は電子マニュアルで用意されている他、アプリでも動画で確認できる仕様です。

 

使用準備:スマホアプリが必須

使う前にはアクティベーションが必須

 

 Insta360 Flowを使用する前には、ご利用スマホへアプリのインストールが必須です。これは Insta360製品のいずれにも共通した仕様。アプリが無いとアクティベーションできないほか、ジンバルからのコントロールも効かないし細かい設定もできません。アクティベーションの手順自体はシンプルで簡単なので、サッとインストールしちゃいましょう。

 

本体レビュー

 

 本体カラーはストーングレイとサミット・ホワイトの2色展開で、今回紹介する本体はストーングレイのカラーリングです。

 

折りたたまれた状態。かなりコンパクト

 

 Insta360 Flowの簡単なスペックは以下の通り。

 

重量

ジンバル:約369g
クランプ:約32g
サイズ 収納時:79.6*162.1*36mm
伸張時:73.6*269.4*69.9mm

対応スマホ

厚み:6.9-10mmまで
幅:64-84mmまで
重量:130-300gまで
Android、iOSに対応

入出力端子 USB-C ×2
バッテリー容量 2900mAh

連続録画時間

12時間
充電時間 2時間
Bluetooth Ver. 5.0

 

 開封時は折りたたまれた状態でパッケージングされており、収納時も同じように折りたたんで収納します。収納時のサイズは約8cm×16cmと、写真のようにかなりコンパクト。ポケットに突っ込めるほどに小さくなります。最近のジンバルってスゲエな。

 

左画像/充電ポート 右画像/出力ポート

 

 入出力には2つのUSB-Cポートを装備。1つは充電用、1つは出力用となっています。出力端子を使えば、スマホを充電しながらの使用も可能です。緊急時のモバイルバッテリー代わりにもなります。

 

カタログスペックでは、充電2時間/連続使用時間12時間となっています。アクションカメラなどと比較するとモニターなどが無い分、スタミナはかなりありますね。

 

クランプをスマホに取り付け、さらにジンバルに取り付ける

 

 ジンバルにスマホを取り付けるには、まず先にクランプを装着する必要があります。中心付近に挟み込むようにしてスマホに取り付けますが、アーム固定部の形状が工夫されているのでスマホのボタンに干渉するようなことはありませんでした。工夫されてます。

 

ジンバルへの取り付けはマグネット式。凹凸を合わせてハメるだけです。取り外しはマグネットを外すだけなのでワンタッチです。

 

対応しているスマホの大きさは厚み6.9-10mm、幅64-84mm、重量130-300gまで。iPhone15 Pro Max が幅 76.7mmの重さ220gなので余裕で対応しています。一般的なスマホならまず問題ないでしょう。

 

手に持った様子。スタイリッシュである

 

 スマホを取り付けて本体を展開すると、こんな感じに。まさにジンバルといったスタイリング。iPhone15 Proが187gなので、ジンバル369g+クランプ32g+スマホ187gで合計588g。結構ズッシリして感じそうですが、ウエイトバランスが上手いのか、数字ほどの重さは感じません。

 

コントロール部。機能が凝縮されている

 

 こちらがメインコントロール部。撮影時にはココを主に操作することになります。パッと見、シンプルなコントローラーですが、機能が凝縮されています。

 

 中央にあるジョイスティックで上下左右の操作が行えるほか、周囲には左(撮影ボタン)下(電源ボタン)右(切り替えボタン)を配置。またタッチパネルも搭載していて、右回り/左回りにスライドすることでモードを変更できます。さらに上部にはジンバルモードを示すインジケーター表示。この表示は電池の残量表示も兼ねています。まさにテンコ盛り。

 

グリップの背面にもトリガーボタンを配置

 

 グリップ背面にはトリガーボタンが。ジンバルの再センタリング、ジンバルの向き逆転や、ロックモードへの移行などに使用します。

 

このトリガーボタンが撮影時には超重要でした。後ほど解説します。

 

いろいろ変形する!

 

 Insta360 Flowはジンバル自体が変形して三脚や自撮り棒になる機能がウリの一つ。シチュエーションにあわせてフォルムチェンジさせて使うことができます。

 

グリップ下部を引き出すと握りやすくなる

 

 まずはグリップの下部を引き出して、グリップの延長。手の大きい人などは使用時にグリップ延長することで、握りが安定します。

 

三脚状態。定点撮影や自撮りに

 

 引き出したグリップは、展開すると三脚に。定点撮影や自撮りのほか、パノラマ撮影にも対応。

 

内蔵自撮り棒も搭載

 

 さらにアームも引き出すことが可能で、上画像のように自撮り棒としても使うことができます。内蔵自撮り棒は最大21.5cm。自撮り棒以外にも高所はもちろん、地面スレスレのローアングルからの撮影も可能です。

 

三脚&内蔵自撮り棒で、どんなシチュエーションでも柔軟に撮影が可能なのが Insta360 Flowの魅力。いろいろ機材を用意しなくても広く対応できる懐の深さがあります。

 

使用感レビュー

外で使ってみっぞ

 

 機能がいろいろあることは分かりましたが、何はともあれ使わんと分かりません。とりあえず外に飛び出して撮ってみました。先に弱音を吐きますが、筆者は一眼用のジンバルしか使ったことがなく、スマホ用ジンバルは初体験です。

 

 

 こちらはオートモードで何も難しいことは考えずに撮ったもの。カメラをブラさないように歩く、いわゆる「ジンバル歩き」もせず普通に歩いて撮ってます。歩行に伴う緩やかな上下はあるものの、手振れは最小限。滑らかな動画になっているのが判ると思います。適当に撮ってもブレない。すごい。便利。

 

オートモードで適当に撮ってもそれなりになるので、初心者にも優しい!撮影感覚は直感的で、マニュアルを見ずとも「何となく」で動かせるのもお手軽です。

 

最も衝撃だったのが、必須設定項目の少なさ。デジタル一眼のジンバルってバランス調整などしっかり調整しないといけないんですが、Insta360 Flowはほぼ設定項目ナシ。扱い始めのハードルが低くて驚かされました。

 

トリガーボタンを使いこなせば更に便利に

 

 慣れてくると、よく使う機能がトリガーボタンに集約されていることに気が付きます。なんか向きが変やなと思ったらトリガーボタン押してセンタリング。一回押すと対象物にフォーカス、自動で追尾してくれるのも便利。長押しするとロックモードになり、ハンドルの傾きに追従せず、スマホは同じ角度の撮影を続けます。

 

Insta360にはたくさんの機能がありますが、まずはトリガーボタンを使いこなせるようになるのがオススメ。よりクオリティの高い動画が撮影できます。

 

 取っつきやすさは Insta360 Flowの長所ではあるものの、「なんとなく」で使えて撮れるのは先に私が上げたような簡単な動画ぐらい。Insta360 Flowの公式HPを見るとサンプルが色々ありますが、「こ、こんなんも撮れるんか…」と奥の深さを感じられます。Insta360 Flowに搭載されているたくさんの機能を使いこなすには、やっぱり習熟が必要です。

 

自撮り棒のときは特に重く感じる。グリップカバー必須


 私の構成ではInsta360 Flow+iPhone15 Proで総重量588g。最初こそ気になりませんでしたが、長回しで撮影しているとやはりちょっと重い。内蔵自撮り棒を引き出して使うと重心が先っちょになることもあって、されにズシリと感じます。

 

 最初はカバー無しで使ってましたが、途中で手が付かれてグリップカバーを装着。かなり負担がマシになったので、ちゃんと撮影するときにはグリップカバーは必須と思った方が良いです。

しかしこのグリップカバーが装着しにくい&外しにくい…!全方位クオリティの高い Insta360 Flow ですが、唯一の不満点はココでした。改良グリップカバー出してくれえ~

 

iPhone15 Proとの相性良し

 

 スマホ用ジンバルは当たり前ですがスマホで撮影するので、成果物の良し悪しがスマホのスペックに左右されます。iPhone15 Proで撮影しましたが、手元のズームホイールでズーム/ズームアウトができて便利でした。もはやハンディカム。

 

手持ちのスマホカメラが高機能なら、Insta360 Flowの強みを遺憾なく発揮できます。ズーム/広角撮影ができる iPhoneは相性良し!プロユースにも使える撮影機材になり得ます。

 

アプリが撮影プランを提案してくれたりする

 

 Insta360アプリの出来が非常によい点も見逃せません。チュートリアルも丁寧で、見ているだけで参考になります。撮影モードも充実していて、標準カメラアプリよりクオリティが高いぐらいです。

 

 驚きなのは、アプリが撮影している状況から「こう撮ってみませんか?」と提案さえしてくれたりする点。よりクオリティ高く撮るにはどうしたらいいか?などを自然に教えてくれます。なんとなくカメラを回しながら歩いているだけでクリエイティブな喜びに出会えるのも Insta360 Flowの面白いところです。

 

まとめ

ポケットサイズのプロ機材、Insta360 Flow

 

 Insta360 Flowはポケットサイズながら高機能なスマホ用ジンバル。難しいことを考えなくてもすぐに撮影が始められて、手振れの少ない高クオリティな動画が撮れます。内蔵三脚や自撮り棒で撮影シーンに応じて柔軟にフォルムチェンジできるのも魅力です。

 

高性能カメラ搭載のスマホと組めば、もう立派な撮影機材。コンパクトなので「とりあえず持って行っとくか」と思えるカジュアルさがあります。旅行だけでなく運動会などにも面白そうです。

 

 Insta360は家電量販店のほか、大手ECサイトなどでも取り扱いがありますが、公式ECサイトが最もアクセサリー類の品揃えが豊富です。「Insta360 Care」や「Insta360 延長保証」も取り揃えケアが手厚いです。時折セールも行われているので、一度覗いてみては。

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 「クリエイターキット」なるセットも用意されています。コチラは通常セットに加え、スポットライトと専用収納ケースが付属します。より本格的な撮影を行うなら、クリエイターキットのご検討も。

 

 今回はこれにて。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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