「リーバイステーラーショップ」というのをご存じですか?ごく一部のLEVI'Sストアのみで受け付けている、リーバイス製品だったら何でもカスタムしてくれるという夢のようなサービスです。カスタムの種類も盛り沢山で、デニム好きの私は駆けて リーバイスストア京都にお邪魔したわけでございます。
本記事では私が実際にカスタムしたデニムを紹介しつつ、サービスの流れや、リーバイステーラーショップで何ができるのか?どういうカスタムが可能で、価格はどれぐらいなのか?どのリーバイスストアでできるのか?などなど詳しく紹介していきます。
リーバイステーラーショップとは
リーバイステーラーショップは、一部のリーバイスストアで受け付けているカスタマイズサービスです。先に書いた通り、リーバイス製品なら何でもカスタム可能。新品だけでなく着古した自前のデニムでもOKという面白いサービスです。
できるカスタムも多様。リペアやダメージ加工、ペイントは当たり前。刺繍やパネリング、スタッズやワッペン取り付け、タグの交換やアップサイクル(クッションカバーやサコッシュに生まれ変わらせる)まで可能です。
まさに「自分だけの一本」を作れる夢のようなサービス!2013年から原宿店のみでサービスを開始。現在では数店舗まで拡充されています。以下のストアで受け付けています。
リーバイステーラーショップ取扱い店舗
リーバイス® 原宿 フラッグシップストア
リーバイス® ストア 新宿店
リーバイス® ストア 京都
リーバイス® ストア 大阪店
リーバイス® ストア 福岡天神
リーバイス® ストア ららぽーと福岡
素体を見繕う
何はともあれ、カスタムするデニムを用意しなければなりません。手持ちのやつにしようかな?と思ったものの、せっかくなので(?)良い感じの新古品を買うことにしました。カスタムにウン万円かけるなら、素体にはコダワりたいところです。
重要な前提。色々できるリーバイステーラーショップですが、「染め」と「エイジング」はできません。つまり本体のカラーは変更することができないので、カスタム前の素体選びでは「色味」や「色落ち」が重要なポイントになります。
選んだ素体その1。元値が30,000円近くしますが、なんかアウトレットで安く売ってました。「MADE IN JAPAN」の響きが心地よい。色落ちがカッコいいのでダメージ加工やペンキが映えそうです。
選んだ素体その2。普通の512のブラックデニムです。キレイ目で会社で履くにはこれが一番!ずっと愛用しています。こいつをちょっとばかりロックな感じにしちまおうと思います。
リーバイス® ストア 京都へ
という訳で京都は寺町通にある「リーバイス® ストア 京都」へデニムを持ち込みます。リーバイスストア京都自体はずっとここにあるのですが、テーラーショップ自体は2024年3月からサービスを始めたばかりです。
こちらがリーバイステーラーショップ京都のカウンター。カウンターに座って、あれやこれやと注文を聞いてもらう形でオーダーが進みます。
おずおずとデニムを差し出して「これカスタムしたいんですけども…」と言ったら、とっても愛想がよいショップ店員さんが対応してくれました。当たり前ですがスタッフさんは自社製品の知識がメチャ豊富で、アドバイスや豆知識を聞きながら楽しくアレコレ悩むことができます。
私以外にもカスタムを依頼するお客さんがチラホラ。買ったデニムにワンポイント入れる人あり、訪日客が背中にデカデカと「JAPAN」と刺繍してもらってたり。旅先の記念にカスタムをオーダーするのは、粋でカッコいいなと思いました!
こちらが刺繍のサンプル。デザインパターンは小さいものか大きいものまで色々。自由な文字列も入れられます。刺繍は色を細かく指定できるので、このサンプルにはない組み合わせも指定できます。
こちらはワッペン。京都店限定のオリジナルワッペンもあります。
パッチやスタッズ、リーバイスのタグも選べます。このときはレザーパッチの取り扱いがほぼ無くて、色とりどりの紙パッチを選ぶことができました。タグはリーバイスロゴのもの、®だけのものがあり、比較的明るい色のものが多かったです。
カスタムパーツの取り扱いは時々大きく変わるのだとか。以前はレザーパッチが主流でしたが今は紙パッチで、それもまた変わるのだそう。その時々でラインナップが変わるので、時々見に行っても楽しそう!
予めオーダーは何となく決めていたので、流れはスムーズ。パッチとタグは色を合わせて交換、ポケット周辺にスタッズを散りばめ、ダメージ加工は2か所に。お尻のポケットにはワンポイントの刺繍を。
オーダーに対し店員さんが詳しいイメージを確認します。ダメージ加工はどのようにするか?リペアの方法は?スタッズ同士の間隔は?ペンキはどこに、どれぐらいの量で、何色で?などなど。結局、打ち合わせには2本で1時間ほどかかりました。
イメージが店員さんに正しく伝わらないと理想通りにならないので、しっかり考えて行った方が良いです。写真や画像、設計図のようなものがあるとより伝わりやすいと思います。
店員さんがオーダーシートをせっせと書いてくれたら、オーダーは完了。料金は先払いで、カスタムに応じて価格と納期が大きく変わります。小さい刺繍ならその日のうちに終わったりするそうですが、私の場合は色々オーダーしたので1か月かかるとのこと。オーダーシートの控えを頂いて、その日は終了です。連絡を待つことにします。
1か月後
予定通り一カ月ピッタリで電話があり「仕上がったので取りに来てほしい」とのこと。さっそく店舗に受け取りに行き、仕上がりをスタッフと共に確認。引換票を渡して受け取り完了です。わーいわーい。
宅配便にて、自宅へ配送してもらうことも可能(ただし送料着払い)。スタッフと話しながら仕上がり確認ができるので、店舗受け取りの方がオススメです。
仕上がり
一本目
一本目。ダメージ加工にペンキに刺繍、スタッズと全部入りです。詳しく紹介します。
右ポケットに四角いスタッズをズラッと並べました。「あまり近づけすぎるとスタッズが潰れてしまうかも」とのことでしたが「潰れても全然OK!限界まで近づけて」と無理を言ってやってもらいました。うーん、ロック。こちらがスタッズ×15で、しめて1,650円。
ダメージは3か所で、1か所は大き目に、膝の2か所は小さめに加工してもらいました。穴を開ける加工に加え、リペアをしてもらうことになります。ジグザグにリペアするのも、リペア時の糸の色も指定しました。ダメージ+リペアを3か所で、しめて6,600円でした。
ダメージはイメージの共有がかなり難しかったので画像を交えて説明しましたが、ちゃんとイメージ通りになっていて感無量です!
ペンキ加工は、カラーや量を色々オーダーできましたが、「左脚の後方のみ、ホワイトのみで『有るか無いか分からない』程度まで控えめに」とお願いしました。結果が上の画像です。こちらが 1,100円の加工料金です。
初見では「オーダーに対してちょっと多い気がするな?」と思いましたが、履いてみたらコレがちょうどいい!後ほど実際履いた画像を紹介します。
パッチは白に変更。タブはもともとのネイビーのものを残して、尻ポケットに同じネイビーでハートの刺繍を入れました。ポケットへの刺繍は一度ポケットを外してから再度付け直す必要があるのですが、追加料金でやって頂けました。面倒くさいことお願いしてすいません…。刺繍とパッチがそれぞれ 1,650円、ポケットを一度外すのが追加で 1,100円でした。
こちらが履いた様子。うーん、想像以上のクオリティ!ダメージ加工デニムってなかなか気に入るものが無かったんですが、オーダーするという手があったか!という感じ。思った以上の仕上がりになり大満足です。
材料費含めて、加工費は 16,500円でした。これを高いと取るか、安いと取るか?は人によると思いますが、私は俄然安いと思いました!質のいいダメージデニムをセミオーダーできる体験も含めて、めちゃお買い得です。
二本目
512のブラックデニム。こちらはキレイ目に履きたかったので、カスタムは控えめにしました。
こちらもポケットにズラリとスタッズを配置。せっかくなのでスタッズのデザインを変えて、こちらは丸鋲にしました。こちらもあまり近づけ過ぎると…とのことでしたが、潰れても全然OKとお伝えして、17個並べてもらいました。しめて1,870円でした。
こちらもパッチ変更と尻ポケットにハートの刺繍。タブも青に変更して、ブルーで統一しました。こちらもポケットを一度外して刺繍してもらっています。タブ、パッチ、刺繍共に 1,650円でした。
実際履いた様子。先に書いた通りこちらは控えめにしまいたが、背面をブルーで統一したのは結構お気に入りです。シンプルながらも主張ある感じにまとまって嬉しい。材料費含めて加工費は7,370円でした。
今回は新品タグ付きを加工してもらいましたが、着古したものや古着もカスタム可能。サイズ直しなども可能なので、こりゃまた絶対利用します。すごいぞテーラーショップ!
まとめ
幅広いカスタムを受け付けてくれる「リーバイステーラーショップ」。リーバイス製なら何でもカスタムしてくれて、刺繍・スタッズ・ダメージ・リペア・ペンキと何でもござれ。自分だけのオリジナル・リーバイスを作れる体験も含めれば、加工費はかなりコストパフォーマンス高いです。
刺繍をワンポイント入れるだけなら 1,650円~程、数時間で出来るので、買ったデニムを軽くカスタムして履くのはマジでオススメです!
リーバイステーラーショップに対応した店舗が東京/大阪/京都/福岡にしかないのが難点ですが、旅行などで訪れた際の記念としてカスタムするのもオススメ。カスタム後のアイテムは宅配も可能なので、近くに訪れたら是非体験してみて頂きたいです。
今回はこれにて。最後までお読みいただき、ありがとうございました。