「酵素シロップ」というものをご存じでしょうか。いわゆる発酵食品の一つであり、美容やデトックスに良いとして人気を博しています。果物と砂糖で作ることができるので、自作が可能な点も人気を後押ししている理由の一つでしょう。
今回、Masayo Sugimoto氏 による「自分で仕上げる酵素シロップ」なるものを購入しました。今回はこの酵素シロップを実際に作る手順を紹介しつつ、その効果や特筆すべきオシャレさ(重要)などもレビューしていきたいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。
Masayo Sugimoto 氏について
先に紹介したキットは、杉本 雅代氏によって運営されている「Masayo Sugimoto's KOSO SYRUP ONLINE STORE」にて購入したものです。同氏は各地で酵素シロップ教室を開催、複数の本も出版されている「シロップ作家」なのだそうです。
雑誌「CREA」の贈り物特集などでも取り上げられ、健康食品の立ち位置とは思えないオシャレさから目に留まる方も多い様子。オンラインショップはリリースして数日で完売してしまうほどの人気ぶりになっています。
シロップは大きく2種類
Masayo Sugimoto氏のオンラインショップで販売されている酵素シロップは、大きく分けて2つ。「自分で仕上げる」タイプと「自分で仕込む」タイプです。
「自分で仕上げる」タイプは、上画像のように既に仕込みが完了した状態で送られてくるので楽ちん。冷暗所に置いて1日に一回かき混ぜれば、一週間で完成します。
画像は3月初めに発売された「季節の果物など 2Lビン」です。
美しくカットされた数種の果物とハーブ、そして砂糖が織りなすグラデーションがとっても美しい…。人気になったのも頷ける「映え」具合。こりゃあインスタが捗ります。これだけオシャレだと、毎日かき混ぜるのが楽しくなります。
お手軽なのでプレゼントにも最適。私は姉と母に贈りました。美容とオシャレさを気にするミス&ミセスには特におすすめできますね。
自分で仕込んでみる
「自分で仕込む」タイプは、カットから自分でやる必要があります。必要な具材はすべて送ってくれますが、あとは自分でやるDIYタイプの酵素シロップです。
キット内容
今回注文したのは「自分で仕込む酵素シロップキット(ブラッドオレンジ)」です。酵素シロップの発酵に使う容器は自分で用意する必要がある以外は、全て用意して送ってきてくれます。
取扱説明書には詳しい作り方や活用方法、保存方法まで詳しく書いてくれているので安心です。
購入した分量や、果物の内容によって書いてある内容が変わる可能性があります。しっかり読み込んでから仕込みに移りましょう。
Masayo Sugimoto氏のオンラインショップは毎回取り扱いが異なり、3月初旬の販売はブラッドオレンジのキットでした。加えてレモンとカシスもついてきていて、柑橘系でまとめる酵素シロップとなっていました。
香りづけのためのハーブが入っているほか、ほぼ確実に発酵を促すことができるという特製の液体が付属しています。
一回ではかなりの量が余るので、果物買って自分で作ってみよう!という時にも再利用が可能です。ありがてえ、ありがてえ。
1. 果物をカットする
フルーツの皮を剥いて、カットします。今回は柑橘系だったので全て輪切りで、厚みは 0.5~1.0cm程度にとの指示が書かれていました。結構ザックリ切る感じですね。皮は剥きますが種は残しておくよう指示があったので、そのままにしておきます。
この時点で「わあ面倒」と思う方は、「自分で仕上げる」タイプの購入がおススメ。混ぜるだけなのでお手軽です。皮むき中にケガをする心配もありません。
2. 計量&砂糖を用意する
カットしたフルーツを計量し、その 1.1倍の砂糖を用意します。これは果物によって量が上下するかもしれません。厳密にやるには計量する必要があるので、クッキングスケールなどがあると便利です。
今回はカットしたフルーツは689gだったので、759gの砂糖が必要ということになります。もはやスイーツです!
3. 容器に詰めていく
写真の容器はダイソーで別途購入したキャニスターです。酵素シロップは容器を密閉してはいけないので、パッキンなどは付いていないもののほうが望ましいです。
砂糖を一番下に多めに入れてから、果物と砂糖を交互に重ねていきます。もちろんハーブを適宜散らしていくのも忘れずに。最後に砂糖の層でフタをするので、一番上と一番下には砂糖がくることになります。分量の配分ペースには少し注意が必要です。
例の「発酵を促す液体」は仕込みの段階に入れても、毎日かき混ぜるタイミングで入れても良いそうです。今回は仕込みの段階で入れていきます。これを入れれば確実に発酵するらしいですからね、入れない手はありません。
4. 発酵させる
密閉しないように気を付けて、ホコリや虫などが入らないように軽く覆いをしたら仕込みは完了!日の当たらない清潔な場所に放置して、一日一回、時間を決めてよく混ぜます。取説には「1日1回約50回まわし!」との説明があったので、しっかり全体をかき混ぜる必要がありそうです。
経過観察
左の写真は仕込みから丸一日が経過したものですが、果物から染み出した果汁と溶けた砂糖だけでこれだけ水位が上がっています。仕込みでは水も何も入れてないのに不思議ですね。
しっかりかき混ぜていれば3日で砂糖は無くなって、液体と果物だけとなります。果物は少しずつ実がほぐれていき、7日目には半分ほどが繊維状になっていました。発酵がしっかり進んでいますね。完成目安は1週間ほどで、「泡が出てくる」ことや「シロップが温かく感じる」のが完成の合図なのだとか。
温かくなるのは正直よく判りませんでしたが、泡はしっかりと出てきたので7日目で放置終了!次に進みます。
5. 濾したら完成!
ザルなりクッキングペーパーなりで濾したら完成!ブラッドオレンジの色が強く出て、ベリーピンクのようなシロップが完成しました。発酵というぐらいだから臭いのかな?と思ってましたが、全然でした。どことなくシャンパンやカクテルなどを髣髴とさせる、フレッシュながら少しクセのある香りです。
写真で見てわかる通り、2リットルの容器にパンパンだった果物と砂糖はかなり目減りしました。最終的には500ml程度になったんではないでしょうか。5~10倍に希釈して、水や炭酸水、お酒で割ったりして美味しく頂きましょう!
洗顔などに使ってもよいのだとか!酵素洗顔とかありますしね。しかしちょっと勇気要ります…!
酵素って効果があるのか?
「酵素 効果」などで調べると痩せる、代謝が良くなるなどの記事が散見されますがほぼ眉唾だと言われています。酵素自体は体に必要なものですが、口から酵素をとることと、体内にその酵素が増えることは直結しません(出展:日本フィットネス協会コラム https://www.jafanet.jp/hnblog/column/2015/05/post-21.html)。
発酵食品と酵素をごちゃまぜにした「酵素商法」にはウソが多いので注意が必要です。酵素シロップも、酵素の効果に期待するというよりは発酵食品としての効果を期待する方が現実的でしょう。
納豆やヨーグルトを代表とする発酵食品は健康に良い!と思考停止しがちですが、その実、よくわかっていないというのが現実。「ヨーグルトがお腹に良い」はウソ(出展:医療教育研究所 https://www.ime.or.jp/zakki/zakki054.html)という報告の一方、生活習慣病や老化に対して効果が期待できる、とも報告されています。(出展:佐賀大学 https://katosei.jsbba.or.jp/view_html.php?aid=1060)
つまり発酵食品については「たぶん健康にいいのでは」ぐらいの認識であって、今も研究中だったりするのです。酵素シロップに限らず、健康への効果は気休め程度に、ほどほどに期待して、美味しく頂くことが肝要かと思います。
少なくともフルーツがたくさん入っているのでビタミン豊富。酵素はタンパク質として吸収されるので、バランス良い食生活の一旦は担ってくれますよ!
おわりに
今回は作ってみたかったので「自分で仕込む」タイプを購入し紹介しましたが、酵素シロップが初めての方であったり、プレゼントなどの用途であれば「仕上げる」がおすすめです。先に書いたように一日一回混ぜるだけでお手軽です。
私の酵素シロップは手作り感あふれる感じになりましたが、何よりも「仕上げる」方は画像のようにとってもオシャレ。何が違うんだ…ビン…?
購入は Masayo Sugimoto's KOSO SYRUP ONLINE STORE にてして頂けます。結構売り切れになるのが早いので、好きな感じの商品が入荷したらお急ぎを。私はプレゼントでときどき使いますが、日時指定も承ってくれます。
また Masayo Sugimoto 氏の著書を参考に、全て自分で作ってみるのも一興です。私は今のシロップを飲み終えたら、次は自分で作ってみる予定です!
本日はこれにて。最後までお読みいただきありがとうございました。