腕時計が好きで何本かコレクションしていますが、最近はもっぱら OMEGA Seamaster DIVER 300M ばかり着用しています。新しいオメガを象徴するスタイルを持つ、高機能な腕時計です。
今回の記事ではオメガの歴史に少し触れつつ、このウォッチのスペックや特徴、ポイント、本機のまさに圧倒的とも言うべきコストパフォーマンスについて解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください。
OMEGA と Seamasterについて
出典:https://www.omegawatches.jp/
1848年、懐中時計の工房としてオメガの前身が誕生しました。1894年に制作された有名なキャリバー(機構のこと)が「OMEGA」と命名され、これが社名となります。Seamasterの発売が1948年。その防水性が高く評価され、イギリス海軍に正式採用されます。1995年には「007ゴールデンアイ」にてジェームズ・ボンドが着用し、その知名度は盤石なものになりました。
そのモデルこそが、1993年に登場した「Seamaster DIVER 300m」。最も有名なダイバーズウォッチの1つであり、今回紹介するシーマスターの最定番モデルです。
今回する紹介する210.30.42.20.01.001 が現行機。2018年にリリースされたコレクションになります。
Seamaster DIVER 300M レビュー
開封レビュー
先に載せた外箱を開けてみます。オープン!
木目調のケースの存在感がスゲエ。ズッシリと重く、高級感が滲み出ています。「高級時計を買った!」と強く思わせてくれる存在ですね。
さらに、このケースを開けてみましょう。オープン!
うやうやしく、Seamaster DIVER 300Mの登場です。やっぱり新しい時計を購入したときの、この雰囲気が堪りませんね。まるで宝箱を開けるときのようなドキドキ感があります。
本体レビュー
Seamaster DIVER 300Mは、その名からも分かる通りダイバーズウォッチに分類される腕時計です。ダイバーズウォッチは「スペックの高さ」も一つの選択指標なのですが、これについても追って解説していきます。
ネイビーとブラックの2色展開のうち、私はブラックを選択しました。まずは本体を舐めるように見ていきます。
まさにダイバーズウォッチの王道というべきデザインが、Seamaster DIVER 300Mの最大の特徴。視認性の高いシンプルなダイヤルと、引き締まったダイビングベゼルが目を引きます。
ベゼルはブラックセラミック製で、ホワイトエナメルのダイビングスケールが付属しています。旧モデルでは3時の位置に日付表示がありましたが、6時位置に変更されました。対称性が美しく映えるようになったので、良い仕様変更と思います。
210.30.42.20.01.001は何とダイヤルにもセラミックを採用しています。この点は大きなサプライズです。この価格帯でセラミックダイヤルを搭載しているモデルはなかなかありません。
ポリッシュ仕上げのブラックセラミックに、旧モデルには無かったレーザー刻印をプラス。波をイメージしたこの刻印が、本モデルを象徴するデザインと言えます。角度によって全く違う顔を見せる、より長く楽しめる仕様になりました。
文字盤はステンレスの高級腕時計も多い中、オメガがこの価格帯でセラミックダイヤル搭載モデルをリリースしたのがスゴい…!
インデックスにはホワイトのスーパールミノヴァが塗布されています。秒針の先端は視認性を高めるため、赤く塗装。シンプルながら視認性が高いダイバーズウォッチの魅力は、十二分に受け継がれています。
ロジウムプレートのスケルトン針には夜光塗料が塗られており、暗い場所での視認を助けてくれます。手動のエスケープバルブは円錐状のデザインです。
裏蓋はシースルー。ここも旧モデルからの変更点。内部の精密な機構を楽しむことができます。
伝統的なシーホース刻印が無くなり少し寂しいですが、お陰でシーマスターのメカニカルを視覚的に楽しめるようになったので、なかなか難しいところです…!
採用されているのは自社開発である「オメガ マスター クロノメーター キャリバー 8800(Cal.8800)」。オメガが誇る最先端のキャリバーであり、高い精度と耐磁性が特徴です。
長年「シースルーモデルを帯磁仕様にすることは不可能」と言われてきましたが、オメガは常識を打破。なんと15000ガウスの帯磁性を実現しています。まさにブレークスルーです。
ブレスレット部分はステンレススティール製。つや消し仕上げの細かなパーツからなる、ラグジュアリーなブレスです。どちらかといえば男性的なデザインでしょうか。
しなやかな使い心地は、もちろん健在。メタル製ながら腕に吸い付くような、腕に付けるのが楽しみになる心地よい質感です。
着用レビュー
ケース直径は42mm。程よい主張のあるサイズ感です。ずっしりと重みのあるメタルケースが所有欲をくすぐります。スーツの袖口からチラ見せしても存在感を主張してくれるので、良いアクセントになるでしょう。
現在においては一般的なサイズなので、男性が装着する分には違和感が出ることは少ないでしょう。手首が極端に細い方だとその主張に負けてしまうかも知れません。そういう意味ではユニセックスと言うには厳しいサイズ感ですね。
ひと昔なら42mmは「デカ厚」と呼ばれたサイズ。それほどインパクトのあるサイズだったんですね。それが今では標準サイズ!時の流れを感じます。
もしかすると「ダイバーズウォッチはレジャー向きのカジュアルなもの」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。ダイバーズウォッチ、という名称からもアクティビティの指向が強そうな印象を持ちますね。しかし Seamaster DIVER 300M は例外に感じました。
ダイヤモンドカットのようなベゼル、流麗な文字盤、美しいブレスレット。フォーマルに似合わない理由は、おおよそ見当たりません。上品でありながらもキッチリと主張のあるデザインで、スーツの袖口からコーディネートをアシストしてくれることでしょう。
フォーマルにもカジュアルにも、というのは正統なドレスウォッチにはない利点です。特にビジネスとカジュアルの境目が曖昧になってきている近年の働き方において、この利点はより需要が高まっていると思います。
またマスターコーアクシャルムーブメントは他社と比べても規格外の帯磁性能を持つことで有名です。15000ガウスの超耐磁性で、日常生活で磁気に怯えることはまずありません。
エレキバンが1300ガウス、MRIでも1万~1万5千ガウス程です。日常生活ではまず問題ないと言っていいでしょう。
DIVER 300Mのスゴイ点
乱暴にまとめてしまえば、OMEGA Seamater DIVER 300Mはコストパフォーマンスが圧倒的に高い。同様のスペックを持つモデルと比べて「段違い」と言ってもいいほどです。
上記の性能を持つ他社製品であれば、100万円を超えてくる製品もたくさんあります。まさに「妥協ナシ」と言ってもいい性能と完成度。それを超有名ブランドであるオメガが、メーカー価格60万円台で出してきたのは圧巻。本当にすごい。
高級時計が高騰を続けるなか、このプライスはまさに衝撃でした。発売後1年ほど品切れが続き、入荷も未定という事態に。無理もない話だと思います。
どこで買うべきか?
腕時計マニアを納得させるスペックと外見でありながら、初心者でも手を出しやすい王道感、そして価格設定。まさにオールラウンダーと言えるOMEGA Seamaster DIVER 300mを紹介しました。
一番良いのはOMEGAのショップで購入することですが、高い買い物なので少しでも安く買いたい…。そういう場合は平行輸入品を買うのがおススメ。オメガは平行差別がないので、並行輸入品でもメンテナンスや修理が受けられます。
という訳で私はジャックロードさんで購入。楽天にもyahoo!ショッピングにも店舗があるので、正規店ながら高額のポイント還元が受けられておトクです。購入する日を選べば、数万円単位でポイント還元されます。
中古での購入、特に個人間での売買や質屋からの購入はおすすめしません!高い買い物だからこそ、キチンとした保証付きの信頼できるショップで!
最後までお読みいただき有難うございました。