体力と体形の維持のためにランニングを週間にしていますが、30代半ばから長距離を走ると膝に違和感が出るように。クッション性と安定性を両立した靴あんで!とインストラクターの知人に紹介されて履き始めたのが オン のスニーカーでした。今回は新しく Cloudsurfer next を購入したのでレビューします。
本記事では Onのスニーカーの何が良いのか?どう選べばいいのか?どういう人におススメなのか?そもそもOnってどういうメーカーなん?などについて紹介していきます。
Onについて
出典:https://www.on.com/ja-jp/
On (読み:オン)はスポーツシューズ及びスポーツウェアを製造販売するスイス発祥の企業。2010年にブランドをスタート。コンセプトは「Put fun into the run (ランニングに楽しさを)」。
Onのシューズの魅力はCloudTecと呼ばれる独自のクッション技術にあります。穴の開いた独特な形状のソールは高いクッショニングを備え、超軽量。プロのランナーにも愛用者が多く、年々シェアを拡大。2020年には米国におけるランニングシューズ市場の6.6%を占めるなど、大きな存在感を見せています。
デザイン性も高く注目され、ゼンデイヤやジェニファー・ロペスなどのセレブも着用。有名ブランド、ロエベのデザイナーも愛用し、コラボレーションにまで発展しました。ランニング用途だけでなくファッションとしても注目されているブランドです。
クラウドサーファー ネクストレビュー
先にざっくりと良い点・悪い点を。
旧モデルより重くなった
旧モデルよりクッション性控えめ
詳しく解説していきます。
旧モデルとは全く別モデル
こちらがクラウドサーファーネクスト。2024年7月に発売されたシューズです。カラーは「Black | Eclipse」を選びました。旧モデル(クラウドサーファー)からフルモデルチェンジ。というか、もう別モデルと言っていいと思います。
アッパーもソールもミッドソールも重さも、何もかも旧モデルから違います。
結論から書けば「やや重くなった代わりに安定性が増し、初心者に使いやすくなった。ジョギングや長距離ラン向き」という感じ。クッション性は旧モデルと比較するとやや控えめですが、それゆえ安定して走りやすいモデルです。
進化したCloudTec、【CloudTec Phase】
onのシューズといえば、特徴的なミッドソールの穴【CloudTec】。それがクラウドサーファーネクストでは【CloudTec Phase】と名を変えてバージョンアップされています。かかとからつま先への重心移動がかつてないほどなめらかに…と公式では謳われていますが、その実力や如何に。後ほど検証します。
アウトソールにはonの他のスニーカーと同じく、 スイス生まれの 「Helion スーパーフォーム」を採用。クッション性と力強い蹴り出しをサポート!とのことですが、外見から普通のアウトソールと違いは分かりません。昔の On 製品に比べるとパターンが細かくなっていて、グリップ力が増していそうな印象です。
Helionの長所は、エネルギーリターンに優れつつも足を衝撃から守る点。CloudTecと相性がいい素材なんですね。気温変化への耐久性もあるため、季節を問わず高いパフォーマンスを期待できます。
足の回転を重視した設計
トゥスプリングと呼ばれるシューズの爪先。ランニングシューズって大体反りあがっているものなのですが、それをもってしても on はかなり反りが強い方だと思います。トゥスプリングの角度が強いと前に体重をかけるだけで足が前に出るようになるので、タイヤのように脚が回りやすくなります。
CloudTec Phase、Helionスーパーフォーム、トゥスプリングの強さ、いずれも「ランニング時の足のローリング(回転)」に重きを置いた設計です。ランニングには適していますが、立ち仕事には向いていないかも。
クラウドサーファーネクストはボリュームがあるランニングシューズですが、指で摘まめるほどには軽いです。重量はサイズによって異なりますが、だいたい 273gほど。旧クラウドサーファーが 245g だったので、それと比較すると少し重くなりました。
シューズの重さはミッドソールが決めると言っても過言ではありません。前作から重量が増えてるのは、クッション性や反発性を増したトレードオフと考えれば納得がいきます。
履いてみる!
何はともあれ、履いてみないと話は始まりません。
サイズはM12、30cmを着用。Onのシューズはいつも30cmで履いていて、ネクストも同じサイズ感です。幅はワイドとレギュラーがありましたが、やや幅広の私でもレギュラーの方がフィット感が良かったです。
甲高&幅広の私でもOnのシューズは履きやすくてお気に入り。ナイキダンクは30cm、コンバースオールスターは29cm、スタンスミスは29.5cmあたりで履いてます。サイズ感のご参考まで。
履き心地は何というか、「モッチリ」した印象。軽量なランニングシューズはペラペラ素材のものも多いんですが、クラウドサーファーネクストはしっかりした作り。往年のベーシックなランニングシューズといった履き心地です。ヒールカウンター(かかとをサポートする芯)はしっかりしていて、シュータンも肉厚で気持ちいい。足に優しいです。




CloudTec Phase は思った以上に軽快な走行感。足が自然と前に跳ね出す感じ。ドミノ倒しのように後ろから前へ穴が潰れていっていって体重移動がスムーズです。走るのはもちろんですが、歩いていても感じられる機能性です。この感じは他のブランドでは味わえない感触だなと思いました。
走ってて楽しいフィーリング
走ってみて感じたのは接地時の感触の良さ。フィーリングが良くてテンポよく走れます。走ってて「楽しい」感じ。安定感があって、だれでも使いやすそうな印象を受けました。長距離ランやデイリートレーナーに特に向いていそう。
旧クラウドサーファーを雑に言えば「メチャ軽くて超反発、やや不安定だが慣れりゃ早い」。ネクストはそういう尖った性能ではなく「重さも反発もそこそこ、ド安定で足に優しい」という感じ。速さを求めるなら旧モデルの方が良い点が多いですが、デイリーユースならネクストを推します。
足や膝への負担が軽い、かつ安定性があるので、オッサンの体に凄く優しい…!走るのが楽しみになる走行感で、ジョギングやランニングを嗜む中高年にはマジでオススメしたい。
タウンユースにもイケる
Onの何が良いって、オシャレだからタウンユースもイケるところです。アウトレットモールのショッピングなどで「今日はトコトン歩くぞ!」という日は Onのシューズで出かけます。歩き易くて疲れない!Onはタウンユースモデルも出してるんですがイマイチかっこよくない(ごめん!)ので、普段履きするにしてもランニングモデルの方がオススメです。
ランにせよ歩きにせよ、長く歩く日は On のシューズの出番。足が疲れないというのはもちろんのこと、弾むような反発力で前に進むのが楽しくなるシューズです。
まとめ
旧モデルからは大幅刷新された On クラウドサーファーネクスト。超軽量・超反発という尖った性能ではないものの、実直な作りで走りやすい、足に優しい堅実なモデルです。バリバリのアスリートには向きませんが、デイリートレーナーとしては俄然オススメ。反発が適度で気持ちよくテンポよく走れるので、走るのも歩くのも楽しく感じられるモデルです。初めての On、という方にもオススメです。
ランニングシューズはサイズ感が重要なので、極力試着をしてから購入することをお勧めします。サイズ感としてはいつものOnと同じ。いつも履く靴のサイズとジャストサイズか、ワンサイズ大きいぐらいかなと思います。
クラウドサーファーネクストは7色展開。今回紹介したカラーは「Eclipse」です。
店頭で見た中では「Lima」が写真で見る以上にカッコよくて悩みました。あとは「Flame」も良かった。彩りが欲しいオシャレさんにはコチラがオススメです。
今回はこれにて。最後までお読みいただき有難うございました。