いわゆる「高級ドライヤー」が各社からリリースされて人気を博しています。2010年には198億円だった国内ドライヤー市場は、2022年には379億円と倍増。各社がこぞって毛髪の研究を進め、高機能なドライヤーをリリースしています。
色々検討しましたが、我が家で選んだのは Panasonic ヘアドライヤー ナノケア EH-NA0J-H。パナソニックがリリースするドライヤーのハイエンドモデルです。本記事ではこのモデルをレビューしながら、旧モデルから何が進化しているのか?どういうメリットがあるのか?などについて紹介してきます。
ナノケア EH-NA0J-H レビュー
開封
さっそく開封…の前に気になるのが、パッケージの簡素さ。商品のデカデカとした写真や説明書きなどはなく非常にミニマル。EH-NA0Jは梱包から見直しが行われ、パルプを使用した緩衝材を採用。パッケージ・包装材のプラスチック使用量を約95%削減しているとのこと。エコなだけでなく、紙の風合いを活かしたパッケージがオシャレ。
新しいアイテムを買うのが大好きな私ですが、商品を買うたび結構な量のゴミが出るのは気になっていました。こういう配慮は嬉しい!良いことした気になります(笑)。
前置きはさておき、開封してみます。ドン。
外観レビュー
カラーはネイビー/ピンク/ホワイト/ミストグレーの4色展開で、今回はミストグレーを選択しました。4色のうちミストグレーだけ少し特殊で、植物由来の塗料「バイオマスペイント」が採用されています。
こちらも環境配慮の一環。同じ価格なら環境に良いほう買っとくか~と選びました。マットな風合いで普通にオシャレ。色で迷ったらミストグレーにしとくと少し良い気分になれます。
「大風量ドライヤー=デカい」だったのは今は昔。技術進化が進んで、最近の高級ドライヤーは軽量コンパクトなものが多くなっています。EH-NA0J-Hも例に漏れずコンパクト。質量は550g。旧モデルから体積は27%減され、エントリーモデルたちと比較しても小ささ・軽量さが際立ちます。
旧モデルとの詳しいスペック比較は後ほど紹介します。
グリップに電源ON/OFFスイッチ。左サイドには風量切替ボタンと温風切替ボタンが配置されています。
操作表示部はLEDによるインジケーターになっています。風量は弱/中/強の三段階。温風切替はボタンを押すたびにモードが「HOT→温冷リズム→COLD→SCALP→SKIN」に切り替わります。
正面には吹き出し口と、その下に「高浸透ナノイー&ミネラル」吹き出し口があります。
「高浸透ナノイー&ミネラル」は本器のウリである機能で、「髪が内部から潤い、つややかで指通りの良い美しい髪に」「ブラッシングなどの摩擦ダメージや紫外線に強い髪に導く」とのこと。なんて魅力的な宣伝文句。
背面には吸込み口の他、グリップには「イオンチャージPLUSパネル」を備えています。使用時に手がこのパネルに触れるようにすることで溜まったマイナスの電気を髪から逃がすようになり、高浸透ナノイーとミネラルマイナスイオンが髪に付着しやすくする…とのこと。
コチラが付属しているノズル2種。セットノズルはスタイリング時に。根本速乾ノズルは絞った風が地肌までしっかり届くので、毛量が多い方におすすめされています。
旧モデルとスペック比較
写真右は今まで愛用していたナノケア。先々代のハイエンドモデルです。こうして比べてみると、デザインがとことんミニマルになったなと感じますね。先述のとおり体積が27%減ということもあって、ボディも見て取れるほど小さくなってます。
以下、簡単にスペックを比較します。
Panasonicが誇るナノイー技術は今に始まったテクノロジーではなく、初登場は2005年。EH-NA98は2016年の発売ですが、この時には既に完成の域に達している感はあり、今の高級機と大きな違いはありません。
大きな違いは前述した「高浸透ナノイー」に対応している点。そして「大風量」である点です。風量はナノケアシリーズ史上最大を実現(※執筆時点)。ナノイーの恩恵に預かりたくて、なおかつ風量が強い機種をお求めなら、本器一択です。
上のGIF動画は2m離れた娘(バイト料:100円)の髪に、各ドライヤーで風を送った結果。EH-NA0Jは安定して風が届いています。風は大きく広がらず、直線的に届く感じ。1.3→1.6㎥/分と数字的にはあまり変化を感じませんが、実際試してみると数字以上に風量アップを感じました。さすが史上最大風量。
使用感レビュー
私はそうでもありませんが、妻は髪が極度に傷みやすいタイプ。1か月試してみてもらいました。
正直、私目線で言えば「普通のナノイー」と「高浸透ナノイー」の違いは全くわかりませんでした。しかし妻曰く「全然違うよ」とのこと。前に使っていたEH-NA98ではパサつきを感じる時があったけど、EH-NA0J-Hを使うようになって無くなった。広がりが抑えられて、まとまりのある髪に仕上がるようになった…とのこと。効果絶大じゃん、高浸透ナノイー。
最大風量で動かしても風が熱くなりすぎず、なおかつ早く乾くため熱が籠りにくい点も、髪を痛めにくい点に感じました。髪が細く傷みやすい方には特に効果を感じやすそうです。
私が最も恩恵を感じたのは、乾く時間の短さ。長女&長男の髪を乾かすに10分ほどかかっていましたが、EH-NA0J-Hで5分まで短縮!我が子とはいえ髪を乾かす時間はマジで苦痛だったので、この時短はマジで嬉しい。
安いドライヤーではありませんが、一家全員で一日10分ほど時短できてると思えば安いかも知れない…。一年で3650分、60時間ほどの時短。単純計算ですが大きい。
私と長男の髪は太目で乾きにくいのですが、「根本速乾ノズル」を使うと時短に効果的でした。逆に妻が根本速乾ノズルを使うと髪が吹き飛ばされすぎて、まとまりが悪くなりました。使用の参考にどうぞ。
まとめ
EH-NA0J-H は高浸透ナノイー技術を採用し、なおかつナノケア史上最大風量を実現した一台。髪をいたわりながら水分補給し、傷みにくい髪質へ。本体は小さくコンパクトで取り回ししやすく、パッケージや塗装は環境に配慮されていて、色々とスキのない一台に仕上がってます。
風量だけで比較すれば、もっと大風量の機種が他社(例えばDyson)にはあります。しかし「よりまとまりやすい髪に」「より傷みにくい髪に」という観点で言えば、高浸透ナノイー技術の強みがあるPanasonicが筆頭。時短が一番の目的の方は、他社のもっと風量が多い機種がいいかも。本機は、髪が傷みやすい方に特にオススメです。
家電量販店はもちろん、大手ECサイトならどこでも取り扱いがあります。Panasonic製品はセールになりにくく価格的にはどこも大差ないので、贔屓にしているポイントが一番付くサイトで買いましょう。
先述した通り植物由来の塗料「バイオマスペイント」が採用されているのは、今回紹介したミストグレーのみ。どうせなら環境に負担の少ないものを、と思う方はミストグレーを是非。
今回はこれにて。最後までお読みいただきありがとうございました。