以前、エレコムの背景シートでの簡易的な物撮りについてポストしました。これ以上に物撮りを本格的にやりたい!となると、それなりに大きく高品質なシートが必要になってきます。
そんな脱・初心者を目指す方におすすめなのが、ピノスタジオの布背景シート。今回はこのシートを使った物撮りの基本について解説していきます。ぜひ最後までおつきあいください。
ピノスタジオについて
ピノスタジオは、背景シートを中心とした撮影用キットを取り扱うブランドです。株式会社オー・エム・イーという神奈川の会社が展開しています。
ピノスタジオ製品の特長は、以下のようになります。
- 誰でも簡単に設置・移動が可能
- 職人が手作業で仕上げた日本製
- コンパクトに収納可能
- 汚れにくい素材
「設置が簡単でコンパクト」という日本人の住居事情にマッチした製品をリリースしています。価格もリーズナブル!プロユースにも使える製品とのことで期待が高まります。
ピノスタジオ 背景シート紹介
開封レビュー
実際どのような製品なのか見ていきます。さっそく開封します。ドン。
私が注文したのはLサイズ(123cm × 90cm)。この筒の長さが90cmです。収納するときはこのサイズになるということなので、確かに収納場所は取りません。
立てかけて使うほか、もちろん地面に置いても使えます。上面からの撮影であれば、広げればかなり大きな物まで撮影できそうです。
シート自体がしなやかで程よい自重を持っているため、強い曲げグセがつくことは無さそうです。
広げたときの曲げグセを懸念していましたが、上の画像ぐらいのものでした。収納するときも巻いて問題ありませんでした。
近くで見ると反射防止のシボ加工のようなものが確認できます。とはいえ上の画像のように、写真に凹凸が写ってしまうことはほぼないでしょう。商品名は「布シート」ですが、触った感じはビニールのよう。確かに汚れに強そうです。
安いシートは薄い布が多くシワがよりやすいですが、このシートは確かに高品質。ワになりにくいので「設置30秒」という謳い文句も誇張ではなさそうです。
設置してみる
設置してみます。ケチって少しでも場所を取りたくなくて「専用の取付ボード」を買いませんでした。適当な高さの場所に引っ掛けてみます。
ボード取付用の返しがあったので、問題なく設置できました。
設置というよりは置いただけ。重りを置けばさらに安定します。コストを気にしない方は取付ボードがあればもっと安定するでしょう。布シート単品に比べ+5000円程度です。
使用感レビュー
使用の前に
撮影にあたり、レフ版と照明を用意します。レフ版は3000円ぐらいの信頼できる日本製のもの、照明にはキャンプ用のランタンを用意しました。
レフ板は何らか欲しいところですが、照明は最悪ナシでもOK。自然光に勝るものは無いからです。何より無料!明るい室内を狙って撮影するなら照明は不要です。
今回使用している照明は過去記事でも紹介しているアウトドア用のもの。撮影専用の照明があればベストですが場所を取ります。今回はあえて間に合わせのもので撮影します。
照明を使う場合、「ディフューザー」があればさらに安定して撮影できますが、大きい物が多いので今回は割愛。あくまで最低限で臨みます。
レフ板越しや壁越し光を当てると、光の当たり方が柔らかくなります。強い反射や映り込み、濃い影などを避けることができて写真のクオリティが上がります。
壁紙が白いなら、壁をレフ版代わりにつかう荒業(上写真)もあります。今回はその手法で撮影しています。
成果物紹介
実際に撮影した写真を紹介しつつ、解説していきます。撮影に使ったカメラは全てSONYの α6400です。
今度は、シートを下に敷いた状態で撮影してみます。
カバンの中身だったり、ミニマリストの方たちが持ち物を紹介するときに使っている手法ですね。白背景を使えば、更にモノを整然と見せることができます。
カメラ用のアームやクランプを使えば更に安定しますが、あくまで今回は最低限の装備。手に持ってセルフタイマーで臨みます。
おわりに
腕の足らない私でも撮れてる感じ、出てたでしょうか。
背景シートを買うのはこれで5度目ですが、最も使いやすいと感じました。シワを伸ばす手間が無いのが何より良い。そしてお手軽。物撮りをするときのハードルが低いです。
バリエーションがいくつかありますが、やはりおススメは白無地。物撮りをするにはオールマイティな存在です。幅60cmのものもありますが用途が小物に限定されるので、やはり90cmを推します。
本日はこれにて。最後までお読みいただきありがとうございました。