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大容量HDDが安い!【整備済み品】東芝HDD 16TBをAmazonで買ってみた。BAN BAN PC STOREは大丈夫なストアなのか?色々調べてみた

 

 物価の高騰を受けてか、最近はHDDもジワジワ上昇しています。一説によるとAIの普及拡大に伴いデータセンターが建設ラッシュで、HDDの需要が増しているのだとか。

 

 そんな折に、我が家で運用しているNASが容量パンパンに。色々物色した末【整備済み品】と記載のあるHDDを買ってみることにしました。なぜなら定価の半値以下で買えたから!でも疑り深い性格なので、いろいろチェックしながらレビューしたいと思います。

 

 

整備済み品ってなんやねん

 

 「整備」といっても、具体的には何を整備しとんねん?と思いますが、ここらへんは一切不明。公開もされてません。ただ、HDDに対してできるメンテナンス手段は限られているので、想像はつきます。

 

やっているであろうメンテナンス(予想)

・S.M.A.R.T情報やセクタエラーのチェック
・ローレベルフォーマットやセクタリマッピング
・旧データの完全な消去
・ファームウェアの更新や初期化
・コネクタ部分の清掃
・短期間の稼働テスト

 

 上記ぐらいが関の山でしょう。というかコレぐらいやってくれてたら、かなりやってくれた方だと思います(世の中には酷い中古品がたくさんあります…)。分解して消耗部品の交換…とかは手に負えないし採算取れないので、やってるわけないと思います。

 

メンテといっても動作確認に近いレベルなので、新品同様!という思い込みは危険。買っといて何ですが記録媒体を中古で買うのは割と「賭け」です。自己責任で購入して、届いたら最低限のチェックはしましょう。

 

「BAN BAN PC STORE」から購入

出典:https://www.amazon.co.jp/b?node=12564458051

 

 購入店は Amazonに出店している「BAN BAN PC STORE」。整備済みのHDDやPC、CPUなどを販売しているストアです。Amazonから優良ストアに授与される「Amazon.co.jp 販売事業者アワード2022」に選出されていることから、多くの支持を得ていることが分かります。購入者による評価も高めです。

 

整備済み商品は180日間の保証がついている(参考:BAN BAN PC STORE 出品者プロフィール)ので、買ったアイテムに瑕疵があっても安心です。

 

一方で、過去に非正規Officeソフトを入れたPCを販売した疑いがあったり、プロフィールの日本語が怪しいなど、やや引っ掛かりが残る会社です(すいません)。販売事業者アワード選出後は堅い商売をしているようですが、販売業者選びは慎重に。購入した後は、やっぱりチェックを忘れずに。

 

14TB×2 =¥57,600也 

東芝製 14TB HDD×2で ¥57,600也

 

 こちらが購入したHDD。東芝製、エンタープライズ(企業向け)グレードの14TBです。型番で言うと「MG07ACA14TE」。NASに使う用途なのでNAS用が欲しかったんですが、エンタープライズ版が安かったので…。NAS用と比較して消費電力も同等だったし平均故障時間も200万時間で安心。

 

実勢価格は1台 ¥44,000程度。2台だと¥88,000なので、実に¥30,000ほど安く買えたことに。大体35%OFFです。ケチるか、安心を買うか…大いに悩みましたが、30,000円はデカかった…

 

2022年第2四半期のBackblaze社の大規模運用データによると、東芝の14TBモデルは故障率0%という非常に優秀な結果も報告されています。少し偏った統計であるものの、実績として高評価なのは間違いありません。

 

届いた!整備済み品HDDレビュー

梱包は丁寧でしっかりしてる

というわけで届いた!

 

 というわけで届いた段ボール。さっそく開封してみます。

 

中身。メチャしっかり梱包されてる

 

 こちらが中身。エアクッションでしっかり保護されていました。さらに開けてみます。

 

東芝のHDD 14TB×2がお目見え

 

 こちらが「MG07ACA14TE」。HDDってキズが付いたりするものでもないので新品/中古の判別はし難いですが、外装を見る限りは印刷スレなどもなく綺麗に見えます。続いて中身を見てみます。

 

S.M.A.R.T情報を確認

いろいろチェックしてみる

 

 まずはHDDのS.M.A.R.T情報を見てみます。チェック用のツールは色々ありますが、今回は CrystalDiskInfoにてチェックします。

 

S.M.A.R.Tとは Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technologyの略で、HDDやSSDなどのストレージデバイスが自らの状態を監視・分析し、異常を報告するための技術。特に故障の予兆を検知して、データ損失を未然に防ぐ目的で広く使われています。

 

 

 一つは 「電源投入回数6回 使用時間 38時間」。もう一つは「電源投入回数 8回 使用時間 39時間」でした。使用時間が短すぎて、やった!状態いいぞ!という気持ちと、ホンマかいな?と気持ちが半々。とはいえ異常が出ている項目も無いですし、HDDの健康状態は良好と考えていいでしょう。

 

補足:
S.M.A.R.T情報は、一般レベルでの書き換えは不可能。カジュアルに書き換えが可能なら、指標としての意味を成さなくなるからです。
一方で、S.M.A.R.T情報が書き換えられたHDDが新品として売られていた大規模な詐欺も報告されています(出典:heise onlineの記事より。海外ニュースサイト)。S.M.A.R.T情報は信用に足るデータではあるものの、過度の信頼は禁物です。

 

データ復旧ソフトでもチェック

 

 念のためデータ復旧ソフト「Recuva」を使います。メンテ済みというからには、これでワンサカファイルがでてくるようだと困りますが、チェックの結果、ファイルは一つも復旧されませんでした。安心。簡単に読めないぐらいにはデータ消去されているようです。

 

ファイルシステムの作成日時なども確認してみましたが、怪しい箇所は見つからず。使用時間が超少ない中古品と信じて、NASに組み込みます。

 

NASのHDDを換装

というわけで早速換装。RAID組むために2台買ったのじゃ

 

 安心したところで、NASのHDDを換装します。使っているのは SynologyのDS220P+。

 

 

 4TBがいっぱいになったので、14TBに換装。HDD2台でRAIDを組んでいたので、1台ずつ交換してデータをRAIDからコピーします。所要時間は2台で10時間ほど。

 

無事、容量も増えた。良かった良かった

 

 換装後、Synologyのストレージマネージャで容量を確認。しっかり認識され、12.7TBの容量が確保されました。えらく減ったように見えますが、メーカー表記とOS側で1TBの計算が違うからなので、コレで正しいです(14TBを2進数ベースの容量単位に直すと、12.73TiB )。

 

これでまたしばらく、写真やらファイルやらを溜め込めます。結果的に安く買えて良かった!満足できる買い物となりました。

 

まとめ:中古HDD買うなら入念にチェックを

本当なら新品が良いんだぜ!

 

 記録媒体は新品で買うのが吉!ですが、大容量HDDの高騰でサイフが厳しいのも事実。異常があるようなら180日保証で返品しようと思っていましたが、想像より良い品っぽくてひと安心でした。3万円も浮いたし、整備済み品、結構使えるかも。

 

現在、運用し始めて2か月ほどですが、極めて安定してます。今回は運が良かっただけ、という可能性もあるので、中古を買った場合は必ずチェックを。S.M.A.R.T情報を見るだけでも気休めになります。

 

 HDDは東芝製が最強!私の勤め先では数千レベルでネットワーク用HDDが動いていますが、ダンチで東芝が高耐久です。NASや自宅サーバーを立てるなら、尚のこと東芝がオススメです。今回購入したストアは BAN BAN PC STOREで、Amazonにて展開しています。

 

 中古で買うなら SeagateのHDDも良いかも(こちらもAmazonの BAN BAN PC STOREで販売中)。SeagateのHDDはS.M.A.R.T情報とは別に、独自の内部管理情報を格納しているからです。先に書いたS.M.A.R.T書き換え詐欺も、この内部情報との食い違いから発覚しました。S.M.A.R.T以外の確認方法がある点が、Seagate製品の強み。価格も東芝製より安いです。

 

 今回はこれにて。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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