最近つづけている防災グッズシリーズですが、誰もが一番最初に思い浮かべる防災用品って「非常食」ではないでしょうか。私はメインの非常食として、サバイバルフーズを数個備蓄しています。なんと賞味期限が25年という驚きのシロモノです。
本記事ではこのサバイバルフーズの利点や評判を紹介しながら、実際に食してみた感想などもレビューしていきます。どうぞ最後までお付き合いください。
「3日間の備蓄」の理由
食料と水に関しては「各々の家庭で3日間分を用意しておく」ことが望まれています。(参考:内閣府による「災害が起きたら、あなたはどうしますか?」)
ヒトが食事や水を摂取せず生きられる限界は、72時間と言われています。阪神・淡路大震災において、救出者の生存率が72時間を境にグッと落ちた… という情報もあり、「72時間」という数字は一つの重要な目安となっています。
災害発生後72時間は救急・救助活動が最優先におかれます。生き埋めになった人の救助や行方不明者の捜索が最優先となり、物資支援は後回しになります。
つまりこの72時間を乗り切れるよう、各自で食料と水を用意しておく必要があるのです。家族がいるなら、もちろん家族の分も!
サバイバルフーズについて
「サバイバルフーズ」は国内の会社であるセイエンタープライズが販売しているフリーズドライ製品です。その特徴はなんといっても賞味期限が25年と超ロングライフなこと。
一般的な非常食は数年に一度、買い替えの必要があります。サバイバルフーズなら25年間交換不要!備蓄の買い替えは手間を取るだけでなく、お金もかかります。それらを25年間スッ飛ばせる夢の保存食なのです。
「備蓄の賞味期限いつまでだったっけ?」と気にすることも少なく、心の負担が小さいです。一度買えば25年間メンテ不要で気楽です。
本当に25年持つのか?
正直言ってココが一番不安ですよね。いざ開けてみたら食べられない…などとなれば最悪です。25年長期保存!と謳われても、開けたときにそれがウソだったと分かっても遅いわけです。さて、どうしたものか。
その点をAmazonのレビューが解消してくれました。「35年前に購入したものを開封して食べたが問題なかった」との投稿が!
長期間経過しても食べられる事実に安心したのはもちろんですが、35年以上前から作られ続けている実績のある商品、というところも大きな安心材料です。
そのレビューは以下から確認できます。
サバイバルフーズ、美味しいのか?
「セイエンタープライズ」が販売元ですが、製造は委託になっています。
肝心の委託先ですが、インスタント食品の雄「永谷園」です!味は太鼓判と言っていいでしょう。国内製造ですので、日本人の舌に合うことも間違いないでしょう。
サバイバルフーズ開封・実食
果たしてどんな味がするのか?調理方法を紹介しながら、実際に食べてみます。
開封してみます。缶それぞれに缶切りがついているので、用意がなくても安心です。開封時間は1分ほどでした。しばらく使ってないタイプの古典的な缶切りだったので、少し手間取りました。
付属している缶切りは最低限のもの。使えるか心配であれば、もっと開けやすい缶切りを予め備蓄と同じ場所に置いておきましょう。
調理はお湯・水のどちらでも可能になっています。お湯で調理した方が時間が短縮できるとのことですが、今回は被災時のシミュレーションです。常温の水のみで調理してみましょう。
2.5食分は、1缶に対して650mlの水に浸します。1食に対し260mlの水が必要ということになりますね。
言うまでもないことですが、水は飲料水としてだけでなく調理用や手洗い用、体を清潔に保つためにも使います。備蓄は必ず多めにしておきましょう!
水道水に浸した状態で、ときどきかき混ぜます。お湯で調理するときに比べれば倍以上の時間がかかりますが、1分に一度ぐらいかき混ぜただけなので手間がかかる印象はありません。
時間にして約12分かき混ぜた状態のものがコチラです。
見ての通り完全に雑炊。美味しそう!見た目だけでなく、香りも抜群。よくダシを取ってある、という感じ。
実食してみましたが、マジで美味いです。普通に食事として出てきても「美味しい」と評価できるレベルでした。3歳の娘と一緒に食べてみましたが、普通に食べました。雑炊なので子どもでも食べやすいです。
お湯で作れば暖かい雑炊の出来上がり。暖かい方が美味しいですし、体を温めることもできます。湯を沸かす余裕があるなら、お湯での調理がおすすめです。
私のような成人男性が食べても、一食ぶんで思った以上の満足感が得られました。非常食の一食ぶんというのは少なめに見積もられているのでは?と怪しんでいましたが、決してそんなことはありません。十分に食べ応えがあります。
お湯を用意せずとも常温の水でこれだけ美味しく作れるなら、不満は全くありません。具だくさんで栄養も豊富で、調理も簡単。備蓄としてはパーフェクトに近い保存食に感じました。
乾パン等はお手軽ですが、食べ飽きる可能性が高いです。サバイバルフーズならそんなことはないぐらいに美味しい。おすすめです。
おわりに
何事もなく過ごせたとして、サバイバルフーズを買い替える頃には私は還暦です。今は小さい子どもたちもアラサーになっていることでしょう。何事もなくて良かったねえ… とこの缶を開けられたら、それが一番いいですよね。
25年は非常に長い。何が起こるか検討もつきません。子どもたちを無事アラサーにするためにも、サバイバルフーズには万全の状態で待機してもらおうと思います。
以下は60食ぶん。6人家族でも3日間を生き延びられる容量です。
以下は小さい缶のセットで15食分。3人家族でも3日分に満たないので、足りない場合は別で用意する必要があります。とりあえず試食してみたい、という場合には比較的お安いので試しやすいセットです。
以下は大缶の個別購入。私はコチラで購入しました。だいたい一つで7000~9000円程度とセットで購入するより割高ですが、余っても仕方ないの別個で購入しました。
本日はこれにて。最後までお読みいただきありがとうございました。