SUUNTO様より、水中でも使えるオープンイヤーヘッドホン【AQUA LIGHT】をご提供いただきました。以前ご提供頂いた SUUNTO WING を愛用しているので非常に嬉しい!骨伝導ヘッドホンは普段から使っていますが、水中で使うのは初めて。どんな音を奏でてくれるのでしょうか?
本記事では この SUUNTO AQUA LIGHT を開封レビューしつつ、本機の良いところ/悪いところを紹介します。音質はどうなのか?水中で音楽を聴くってどんな感じ?上位機種である SUUNTO AQUAとは何が違う?などなど。ぜひ最後までお付き合いください。
SUUNTO AQUA LIGHT レビュー
良いところ・悪いところ
いきなりですが、長所と短所を列挙します。
充電端子が独自規格…!
追って詳しく解説していきます。
開封!
何はともあれ開封から。ドン。
SUUNTO WINGでも思ったことですが、SUUNTO製品はパッケージングがオシャレ。高級ガジェットでは当たり前になっているものの、やっぱ老舗はこなれてまんな。エエもん手に入れた、という所有欲を満たしてくれます。
過去記事でも触れましたが軽くおさらい。
SUUNTO(スント) はフィンランドに本社を置く精密機器メーカー。創立は1932年と古く、特にスポーツ用スマートウォッチで有名な会社です。
上位機種である SUUNTO AQUA にはパワーバンク(バッテリー内臓充電ドッグ)が付属しますが、SUUNTO AQUA LIGHT はナシ。専用のケーブルで充電します。
付属しているイヤープラグは、シリコン製のカナル型タイプ。SUUNTO WINGのときはウレタン製でしたが、AQUA LIGHTでは その用途にあわせて防水タイプのものが同梱されています。
本体仕様
SUUNTO AQUA LIGHTは、防水仕様の骨伝導ヘッドホン。オープンイヤー設計で耳を塞がず、水泳でも使える防水性能を備えています。AQUA LIGHTは「LIGHT」と名に付いている通り、防水タイプのエントリーモデル。更に上位機種として「SUUNTO AQUA」がラインナップされています。
カラーリングは「Reef Blue」と「Tidal Black」の2色展開で、今回ご提供頂いたのは Reef Blue。ブルーとコーラルブルーのツートンカラーが鮮やかです。
主なスペックは以下の通りです。
ヘッドホンタイプ | オープンイヤーヘッドホン |
サイズ | 102 x 125.5 x 46.5 mm |
重さ | 31 g |
耐水設計 | IP68 |
充電時間 | ヘッドホン:≧1 時間 |
再生時間 | ≧10 時間 |
プロファイル | A2DP, AVRCP, HFP, HSP |
Bluetooth ver | 5.4 |
そのほか | デュアルデバイス接続 32GBストレージ |
AQUA LIGHTの防水等級は「IP68」。水深2mで2時間、継続的に使用しても内部に水が浸入しないとされています。水泳やスポーツ、アクティビティで使うのはもちろんのこと、風呂で使っても問題ありません。
容量32GBのストレージを備えているのも大きな特徴。スマホなどのデバイスと接続していない状態でも、単独で音楽を再生できます。これが結構便利なんです。後述します。


入力インターフェースは全て物理ボタンで、「マルチ機能ボタン」と「ーボタン」「+ボタン(兼 電源ボタン)」の3つ。ポピュラーな操作系(マルチ機能ボタン単押しで再生/停止、2回押しで曲スキップ etc)なので、感覚で操作しても迷うことはないと思います。SUUNTOの専用アプリでキーアサインを変更することも可能です。
バッテリー満タンの状態で、10時間の連続再生に対応。急速充電にも対応しており、バッテリーがカラ状態でも5分のクイック充電で3時間オーディオを再生できるようになります。
充電端子は写真のように独自の規格。充電するには付属のケーブルが必須なので、この点は注意が必要です。できれば汎用的な規格にしてほしかった、というのが本音ですね。
アプリがあると良し!
AQUA LIGHTはアプリが無くても使えますが、専用のアプリを使うとより便利。一番はデュアルデバイス接続が使えるようになることが挙げられます。2台の接続機器を切り替えられる機能で、マルチポイントとも呼ばれたりしますね。
この機能を使うにはアプリが要るんですが、もう絶対ONにしといた方がいいです。接続先が自動で切り替わってくれるようになるのでメチャ便利です。
他にもイコライザが使えたり、物理ボタンの機能を変えられたり、ファームウェアをアップデートできたりするので、アプリは半ば必須と思った方が良いでしょう。
使用感レビュー
こちらが着用した様子。最近は骨伝導ヘッドホンが一般的になってきたので見慣れた感じかも知れません。耳にかかる負担は小さく、長くかけていても痛くなりません。圧迫が強くて頭痛が起こることもナシ。SUUNTO WING や SHOKZと比較しても遜色ありません。
実際に音楽を聴いてみると、うん、骨伝導とは思えぬ、さすが良い音。…なんですが、WINGと比較すると少し籠っていてノビやかさに欠けるような…?アプリの設定を漁っていたら、それらしいものを発見。「サウンドモード」を「標準」から「屋外」に変更すると、かなり私好みの音質になりました。ご参考まで。
標準状態でも低音は骨伝導としては十分なほど出ています。さらにサウンドモードを変更することで、中高音の解像度がグンと上がります。オープンイヤータイプとしては十分以上の音質です。
基本的には「屋外」で使うのがオススメ。ただし音漏れしやすくなるので、音漏れを気にすべき環境では「標準」にする方がいいかも。
32GBのストレージを使うには、付属の専用ケーブルでPCとSUUNTO AQUA LIGHTを接続。MUSICフォルダに音楽ファイルを突っ込めば準備は完了。対応フォーマットはMP3、FLAC、WAV、AAC、M4A、APE、WMAです。
Bluetoothモードとオフラインモードの切り替えは、ボリュームの(ー)ボタンを3秒長押し。スマホから解放されて独立して音楽が聴けるのはシンプルながら便利。プールでの使用はもちろんのこと、ジョギングやジムでスマホを持ち歩く必要がなくなるので、荷物を少なくしてアクティビティに臨めます。身軽!
水中で音質テスト
水中ではどんな音で聴けるのか?実際にテストしてみます。まだ泳げる季節じゃないので、入浴ついでにテスト。防水仕様なのでお風呂/シャワータイムに音楽を楽しむのにも適してます。骨伝導ならお隣さんへの音漏れも問題ナシ。バスルームにスピーカーを設置するよりお手軽です。
水中で骨伝導を使うのは初めてですが、おお…!聴こえる!結構普通に聴けてちょっと感動。水中だとさすがに音が籠るものの、事前に予想していたよりもかなりクリア。水中で頭をブンブンと振ってみましたが外れることもなく、音楽がちゃんと聞こえます。こりゃ確かに水泳中でもしっかり音楽が楽しめそう。
水中で音楽を聴くと、中高音はかなり籠り、低音が強くなります。耳を水中に入れたり出したり…を繰り返すと、コロコロ音質が変わって結構不快。
この問題は先述のサウンドモードを「水中」にすると解決。水中で聴いているときの音質に近くなり、音質の相対的な変化が小さくなります。水泳で使うならコチラのモードを使いましょう。よく考えられてますね。
まとめ
防水/防塵で水中で音楽が聴ける SUUNTO Aqua Light。水泳やウォータースポーツだけでなく、汗をかくスポーツ時や入浴時にも安心して使えます。32GBのストレージでオフライン再生に対応しており、スマホから解放されて音楽を楽しめます。
Aqua Lightの惜しい点は、充電端子が独自規格なこと。コレを無くしたり壊したりすると充電できなくなっちゃいます。
上位機種であるSUUNTO AQUAには充電ドックが付いているため、端子問題は解決しています。充電ドックはバッテリーを内蔵しておりロングライフ。ヘッドジェスチャーやモーション検知にも対応しています。もちろんストレージも内蔵。より高機能なものをお求めの方はコチラをどうぞ。
今回はこれにて。最後までお読みいただき、ありがとうございました。