2024年9月追記:トラベラーズノート 2025ダイアリーの販売が始まりました!
年の瀬が近づいてくると、新しい手帳が欲しくなります。「来年はどれにしようかな」なんて思いながら、LOFTや東急ハンズを眺めるだけで楽しくなりますよね。長らく愛用していた手帳が生産中止になったので、今年は手帖を新調することにしました。
新たな相棒として選んだのは、ずっと気になっていた トラベラーズノート パスポートサイズ。リフィルも熟考して厳選しました。本記事ではトラベラーズノートって何?という点についてサラリと紹介しつつ、おすすめのリフィルや使い勝手などについて触れていきます。ぜひ最後までお付き合いください。
トラベラーズノートとは?
トラベラーズノートは、ステーショナリーブランドである「トラベラーズカンパニー」の大ヒットアイテム。手に取って旅に出たくなるノートというコンセプトを掲げた、シンプルなデザインのノートです。
トラベラーズノートの魅力は、そのカスタマイズ性の高さ。シンプルなデザインゆえにユーザーが自分好みにカスタムしやすくなっています。豊富なリフィルの中から自分好みのものを選び、チャームやステッカーでデコレーションして、旅先の思い出を挟む…。使い込むほどに色が深まるレザーと共に、使う人の個性が紡がれていくノートです。
トラベラーズカンパニーを展開するデザインフィル社は、東京に本社を置く日本企業。オシャレなステーショナリーを多数リリースしている剛腕企業です。
トラベラーズノート紹介
数少ないオフィシャルショップである「TRAVELER'S FACTORY KYOTO」にお邪魔して、グッズを厳選に厳選しました。めちゃめちゃ話を聞いてくれた店員さんありがとうございます。さっそく紹介していきます。
トラベラーズノート スターターキット
トラベラーズノートといえば、シンプルなレザーのカバー。まずはコレを買わないことには始まりません。サイズは「レギュラー」と「パスポートサイズ」の2種がありますが、今回はパスポートサイズを購入。カラーはブラックをチョイスしています。
同梱物はカバーの他に、コットンで作られた小さなバッグと、スペアのラバーバンド、それに無地のノートが付属しています。中はパスポートに似せたプロフィール欄が用意されていて、ファクトリーの遊び心をうかがわせます。
開封すると同時に、なめされた新鮮なレザーが香ります。革をザックリとカットしてラバーバンドをスズ製のパーツで留めただけの、ずっと変わらないシンプルな作り。シンプルながら、細やかに存在を主張するカバーです。
カバーは全て手作り!タイ北部の都市、チェンマイで作られています。「本来の風合いを楽しんで欲しい」という理由で、過剰な表面加工を避けて仕上げられています。エイジングが楽しみなレザークラフトです。
スターターキットの名前通り、付属のノートをバンドで固定すれば、すぐにノートとして使うことができます。上質なレザーで覆われたノート、それだけで所有欲をくすぐります。このプリミティブな状態から、私だけのトラベラーズノートにしていくべくカスタムをしていくことになります。
ダイアリー
手帳として使うなら、スケジュール管理ができるリフィルが必要になります。ダイアリーは「マンスリー」と「ウィークリー」の2種用意されていますが、私は月間派なのでマンスリータイプを選択しました。
ダイアリーは毎年9月ごろ発売。2025年版は9月12日に発売でした。フラッグシップショップで買うとオマケが貰えるので嬉しい。毎年恒例のレザータグ、今年は「LOVE AND TRIP」でした!
開封するとカレンダーの他に、冊子とステッカーが同梱されています。トラベラーズノートにはその年ごとのテーマがあって、ダイアリーにはそのテーマに沿ったステッカーが付属しているのだそう。嬉しいオマケですね!
店員さんの話では、カバーやリフィルをステッカーで装飾していくのがトラベラーズノートの一つの楽しみ方なのだとか。ステッカーが付属するアイテムや、限定ステッカーの販売なども多いとのことで、楽しみが広がります。
マンスリータイプはブロックタイプのカレンダー型。非常にシンプルで最低限の要素で構成されていますが、余白が大きくスケジュールを書き込む用途としては十分に役割を果たします。後半についているメモも数枚で、カバーと同じく余計なものが殆どありません。
このシンプルさが魅力!「こんなにページ要らないのにな~」という煩わしさは皆無です。必要ならリフィルを足せばいい。自分好みに構成できる強みですね。
ジッパー
トラベラーズノート、デザインはいいんですけど収納がね… と店員さんに話したら出てきたのがコレ。PVC(ポリ塩化ビニル)で作られたジッパーケースです。初見では用途が判りませんでしたが、これがとっても便利。ジッパーがあったからトラベラーズノートに乗り換えたと言っても過言ではないかも。
このジッパーもリフィルになっていて、ラバーバンドでカバーに装着することができるんです。片側にはカードケースが4ポケット、もう片側には圧着式のジッパー付きポケットが配置されています。リフィルとして挟むだけで、トラベラーズノートの収納力を大幅アップしてくれるアイテムです。
どこに付けるも自由ですが、カバーのすぐ内側(リフィルの一番外)に装着するのがおすすめ、とのこと。収納力を増したいなら必須です!
カードケースに名刺やショップカードが入れられるのは勿論、ジッパーポケットは見ての通りの大容量。旅の思い出を入れるもよし、チケットや絆創膏を入れておくも良し、お金を入れてサイフ代わりに!なんてアイデアも。工夫次第でノートの使い方が広がる、楽しいリフィルです。
なによりこのジッパー、400円程度とリーズナブルなのがとても良い!買い替えやすいからガシガシ使っていけますし、気軽にカスタムできます。
軽量紙ノート
トラベラーズノートは「ノート」と名に冠しているだけあり、ノートのラインナップが非常に豊富。罫線あり、罫線なしから、グリッドやドット、紙質も画用紙にMD用紙、水彩紙まで用意。ショップ限定ノートなどもあり、店舗でも目移りするほどでした。
そんな中でも私のイチオシは軽量紙!その名の通り薄い紙で作られたノートですが、書き心地はとても滑らか。紙が薄いぶん、他のノートの若干ページ数が多いです(80ページ。他製品は64ページ)。
軽量紙と聞くとペラッペラなのかな?と思いますが、普通紙よりやや薄い程度。ミシン目が入っているので、切り離して使えるのがとても便利!ミシン目が入っているのが軽量紙と水彩紙ぐらいなので、切り離して使いたいなら特におすすめです。
メモして誰かに渡すとか、別でスクラップすることが多いので軽量紙ノートが私にジャストフィット!他のラインナップと比べて軽量なのも嬉しい点です。
レターパッド
こう見えて手紙をよく書くので、レターパッドはビビッときました。旅先で手紙じみたものを書くとか、ササッと何か書いて人に渡すとか、そういうことが好きなんです。そして表紙がカワイイ!お気に入りのノートに挟んでおきたいデザインです。
写真のように、便せんの裏はグリッド状になっているのでメモやスケッチにも使いやすい。もちろん切り離すことができるので、普通に便せんとしても使えますし、記録をスクラップするのにも適しています。書き味も良好!次の項で紹介します。
ブラスボールペン/ローラーボールペン
ペンは買うつもりなかったのですが、真鍮製のボールペンがすごくオシャレだったので思わず購入。パスポートサイズの手帳にもフィットするようコンパクトに作られている点も、購入の決め手になりました。
真鍮は独特の美しい光沢をもつ素材。古くから家具や美術工芸品などに使われてきました。表面が酸化することで色調が変化し、独特の雰囲気が出るのが特徴。上の写真は新品と2年使用のブラスボールペンを比較したものですが、かなり「味」が出る素材であることが分かると思います。
東京下町のプレス工場で生産されているとのこと。ペン先を取り外すときの小気味よい感触は、職人による熟練の調整で実現されています。国産って素晴らしい…!
先端にあるキャップのような部分を外すと、内部からボールペンがお目見え。反対向きにして持ち手に差し直せば準備完了です。使わないときには小さく収納でき、使用時には使いやすいボールペンの長さになります。
小さい手帳にフィットするボールペンって少ないので、このギミックにはグッときました。真鍮×ウッドの組み合わせがメチャ可愛くてズルい…!
こういったオシャレ文房具って書き味はご愛嬌、ということが結構多いんですが、このブラスボールペンは頑張ってます。書き始めからインクがしっかり出て、文字のかすれも起こしにくい。先に紹介したレターパッドとの相性が、これまた良い!普通紙に比べてやや荒く、ペン先に適度な摩擦がかかって書きやすいです。
オシャレ重視に見えて、書き味も及第点の優等生なボールペンです。普通のボールペンはカスれやすいので、価格差さえ気にしなければローラーボールペンの方がオススメです。
ペンホルダー
ペンホルダーを付けることで、トラベラーズノートとペンをいつも一緒に持ち歩けます。手帳と同じく4色展開なので、手帳のカラーに合わせてコーディネート可能です。
ペンホルダー部分はレザー製。金属で作られているクリップの先端には「TRAVELER'S COMPANY」と刻印が入っています。「ブラック」のみクリップ部分はグレー調で、それ以外のカラーではシルバー調となっています。
クリップ部分でカバーを挟んで装着すれば準備完了。クリップが結構狭く、硬く設計されているので、ホルダーがズレるということは無さそう。ガッチリ固定してくれます。
もうブラスペンに合わせて作ってるでしょ!と言わんばかりのジャストフィットぶり。ブラスペンを買うなら一緒に買った方がいいでしょう。直径12mmまでのペンに対応しているので、たいがいのペンなら差さります。シンプルながらも金属のディティールが存在感を放つアイテムです。
小さいペンならゴムバンドで一緒に留める、という手も。購入を悩むようなら一旦見送って、まずは使ってみることをおすすめします。必要そうなら後で買い足しましょう。
両面シール
手帳やノートに色んなものを張り付ける、というのもポピュラーなトラベラーズノートの楽しみ方です。撮った写真、記念のチケットや切符、おしゃれなショップカード…いろんなものをノートに貼りたい!そんなときには両面シールの出番です。
シート状になっているので、ファイルやジッパーで持ち運んでも嵩張りません。両面テープはたくさんあっても、小分けになっている両面シールは意外と珍しい。3シート入っているので気兼ねなくペタペタ使えます。毎日の記録や、旅の思い出をスクラップしたいならイチオシのアイテムです。
連結バンド
なにコレ?って感じの見た目ですが、ゴムです。茶色と黒のゴムバンドが2つずつ入っています。実はコレ、トラベラーズノートにほぼ必須の重要アイテムなんです。
カバーにはゴムバンドが1本しかないので、ノートを一つしか装着できません。そこでこの連結バンドの出番。連結バンドでリフィル同士を合体させた状態で、カバーのゴムバンドで括れば、複数のリフィルを固定できる…という訳です。
複数のリフィルを組み合わせて使うのがトラベラーズノートの醍醐味なので、ほぼ必須アイテムと言っていいでしょう。一緒に買うのを忘れないように!
ポケットシール
先に紹介したジッパーリフィルでも収納が足りない!と思う方。あるいは、ポケットはあればあるほど良い!と思う方。そういう方にはポケットシールがおすすめ!貼るだけでポケットが増設できる優れモノです。
名刺サイズのポケットに加え、左開き、右開きのポケットが一つずつ入っています。カバーの内側やノートの表紙など、お好きなところに貼るだけで収納が増えます。手帳に色々挟みたい方にはメチャおすすめ。これ、トラベラーズノートだけじゃなくて日常生活でも便利そうですよね。
私はカバーの内側と、ノートの裏表紙に貼りました。頂いた名刺やレシート、大吉のおみくじに紙のお香など、色んなモノを突っ込んでます。便利~
下敷き
下敷きがあったほうが俄然、手帳へ書き込みやすくなります。下敷きは定番アイテムではなく、毎年限定で販売されています。つまり毎年新しいデザインの下敷きがリリースされます。上の写真は2024年版です。
毎年テーマが変わって新鮮。2024年のテーマは「トラベラーズタウン」、2025年は「LOVE AND TRIP」で、毎年「旅」がテーマになったアートが展開されています。カワイイ。
トラベラーズノート用に作られているだけあってサイズはピッタリ。もちろん下敷きとしての使い勝手も完璧です。ときどきサードパーティ製の下敷きがリリースされたりもするので、好みのものが出てきたら新調しています。デザインが賑やかで楽しいものが多いです!
できた!オリジナルの手帳
という訳でできました、私の手帳!たくさんあるリフィルや関連グッズから、自分好みのアイテムをチョイスしていくのがとても楽しかった。自分の手帳を「作る」という行為がとても新鮮で、これこそがトラベラーズノートの面白さだな、と思いました。
ショップで直接選ぶのがおすすめですが、フルラインナップで取り扱っている店舗は東京と京都のみ。オンラインショップや大手通販でも取り扱いは豊富なので、ショップが近くに無い方はそちらで吟味しましょう!
ほぼ日のWEEKLYを使っていた時期が長かったのですが、私には不要なページが多くなってきて、価格に見合わなくなってきた。加えてもう少し小さい方がいいな~と思っているところに、パスポートサイズがピン!と来ました。身長180cmと大柄な私には小さいかな?と思いましたが杞憂でした。まさに丁度良いサイズ感。
言い表すなら「不自由なく書き込めるギリギリのサイズ」。負担なく持ち歩きたいなら迷わずパスポートサイズ、たくさん書き込むならレギュラーサイズがおすすめです。
名刺と保険証、メモ代わりに使う付箋、旅先で引いたおみくじ、ホテルで使うアルメニアペーパーなど、色んなものを挟んで使っています。ジッパーとポケットシールで「色んなものを手帳に収納したい」という私の欲求を満たす手帳になりました。
「手に取って旅に出たくなるノート」というコンセプトは、まさに言い得て妙。不要ならリフィルを外せばいいし、必要なら足せばいい…という柔軟な発想は、誰のライフスタイルにもフィットするアイデアではないでしょうか。
パスポートサイズは、そのコンパクトさが最大のメリット。結構贅沢にリフィルを挟みましたが、それなりに薄く収まりました。小さいカバンにも、パンツの尻ポケットにも入ります。この手軽さこそが私の求めていたもの!大容量ながらも、普段使いにも旅行にも負担にならない大きさにまとまりました。
チャームの代わりに、お気に入りのバッジを取り付けてカスタム。これだけでもグッと「私の手帳」感が増して嬉しくなります。どんどん自分色に染めていきたくなる、そんな手帳です。トラベラーズノート。
今ではすっかり私の相棒!どこに行くにも一緒です。レザーカバーと真鍮ボールペンがエイジングされていくのが、今から楽しみです。
ケア用品もあると便利
お気に入りのアイテムだからこそ、ケアして使っていきたいもの。特にトラベラーズの使い始めはキズやスレが気になります。これらは使っているうちに馴染んで気にならなくなる、と公式にアナウンスされていますが、どうしても気になるならケア用品を用意しておくと安心。
ラナパーを少々スポンジに取って、クルクルと優しく塗り込んでいきます。革を保湿していくので、風合いと手触りがシットリとして、色合いが少し濃く変化します。ノートの折り目に当たる部分など、酷使されるところをしっかり保湿してあげましょう。
ご覧のように、傷が結構目立たなくなります。ほぼ気分的なものではありますが、毎日使うものをキチンとケアして使うと気持ちが良いですよ!
まとめ
シンプルながらオシャレなデザイン。そして自分好み構成できるカスタマイズ性が、トラベラーズノートの魅力。フラッグシップ店に足を運べば、リフィルや関連アイテムの豊富さにきっと胸が躍るでしょう。そして自分にピッタリのノートができたら、きっと旅に持って行きたくなるに違いありません。まさに「手に取って旅に出たくなるノート」というコンセプト通りです。
今回紹介したアイテムたちは、Amazonをはじめとした大手通販サイトでも取り扱いがあります。限定アイテムなどをご所望の場合はフラッグシップ店、あるいは公式オンラインショップが一番です。フルラインナップ店舗でなければ取扱店舗自体は多いので、一度お近くのショップでご覧になってみることをおすすめします。
公式のオフィシャルガイドも販売されています。思わず私も購入!より詳しく知りたい方は、こちらも是非。めくっているだけで楽しいガイドブックです。
本日はこれにて。最後までお読みいただき有難うございました。