GOODS SPEED おススメのモノ系レビューブログ

おススメできるモノ、好きなモノ、愛用品を紹介し続けるブログ

ラジオメーター Vogel

 帰省して地元の雑貨屋を眺めているとき、ふと気になるオブジェがありました。ガラスの中で、動力源もなくクルクルと羽が回っているのです。

 

 このオブジェの名を「ラジオメーター」といいます。

f:id:Sig-Maru:20190506004542j:plain

ラジオメーター。所見の方には不思議な見た目かも

 ガラス製だし壊れそう…とそのままUターンしたものの、クルクル回るオブジェが何故だか頭から離れず、結局通販で購入。商品名が分からず、電話口で「あのクルクル回るやつください」と店主にお願いして送ってもらいました。

 


 ラジオメーターは別名で「ライトミル」といいます。光を運動エネルギーに変換する実験装置として、イギリスの学者により1870年代に考案されたものです。光熱測定器としての使用が考えられていたそうですが、今ではインテリアとして珍重されています。理数系出身の身としては心が躍る話です。

 


 羽の片面に熱を持ちやすい黒い塗料が塗られており、光が当たると黒い面が温められます。温められた表面付近の分子活動が活発になり、黒く塗りつぶされた面が押す形でプロペラがくるくる回る…というのが原理のあらましです。ラジオメーターの中は真空状態のため、押す力が小さくてもクルクルと回るという訳です。

f:id:Sig-Maru:20190506004535j:plain

羽根部分の接写。反時計回りにクルクル回る


 動きとしては前述のように、羽がクルクルと回るだけなのですが、何となくボンヤリと見続けてしまう謎の魅力があります。ラジオメーターの発する微かな音や、透明度の高いガラスの美しさも相まって、何となく神秘的な雰囲気を醸し出してくれます。

 


 紫外線が強い光を当てるほど強く回るのため、直射日光に当てると壊れんばかりに回ります。我が家の照明は全てLEDなのですが、ゆっくりとですが回ってくれます(LEDのタイプによっては回らないとの情報もあります)。ゆるゆると回るラジオメーターは、それはそれで夜のテンションにはちょうど良いです。

 


 Vogelはドイツの会社で、原産地もドイツとなっています。ガラスを加熱して膨らませ、形を整えながら羽を挿入したのち、中を真空にする…という手順で作られるので、同じ型番でも個体差があります。制作には高度な技術と知識が必要と言われていて、熟練職人にしか制作不能と言われています。

 


 そういうバックボーンもインテリアの肴。お部屋にちょっとした動くもの、いかがでしょうか。