買い切り型のポケットWi-Fi【プレミアムチャージWi-Fi】を購入。長期の帰省やら出張やらで使い出あるかなあ?ぐらいの気持ちで購入しましたが、思った以上に使い勝手が良くて便利でした。なにより「契約不要」って点がスピーディでお手軽。
今回はU20というエントリー機種を一緒に買うプランにしましたが、速度はどれぐらい出るのか?バッテリーのスタミナは?田舎でも繋がるのか?プレミアムチャージWi-Fiって信用できるの?等々詳しく紹介します。
プレミアムチャージWi-Fiとは?
出典:https://premium-charge-wifi.com/
プレミアムチャージWi-Fiは、株式会社MAYAビジネスソリューションズ(株式会社MAYA HOLDINGSのグループ企業。本社は東京都新宿区)が提供する買い切り型モバイルWi-Fiルーターです。設立は親会社が2019年、ビジネスソリューションズが2022年と非常に若い会社です。
社員数が24人と小規模。Cloud SIM技術による通信管理の外部化、業務アウトソーシングの活用やユーザーセルフサービス、販売の外部化と拠点分散などで、効率化&合理化を図っていることが伺えます。
「契約不要・チャージ式・クラウドSIM搭載」というややニッチなカテゴリにおいて、プレミアムチャージWi-Fiは代表的存在となっています。競合他社製品と比較すると、対応国数・端末性能・チャージプランの柔軟性などでサービスの差別化が図られています。
プレミアムチャージWi-Fiレビュー
詳しく解説する前に、プレミアムチャージWi-Fiの良い点/イマイチな点を列挙します。
データ残量/期限確認にひと手間かかる
5G非対応なので用途に注意
次項から詳しく説明していきます。
注文!
出典:yahooショッピング購入履歴
私が購入したのは 「データ通信容量上限100GB(365日期限付き)」と、ポケットWi-Fiのエントリー端末機「U20」がセットになった商品。価格は12,800円でした。1,565ポイントついて、実質11,235円。さらにレビューも書けばアマギフ800円分貰えるということで実質10,435円でした。
端末もセットであることを考えると「爆安じゃん…!」と購入。注文から商品到着まで2日と爆速で届きました。早いし安い、まるでどこぞの牛丼のようです…!
到着&開封!
というわけで到着したハコを開封したのが以下。
同梱物は最小限。「サービスガイド」さえ読んでおけば、すぐに使えるようになっています。
本体レビュー
こちらがモバイルルーター U20。スペックは以下の通り。
メーカー | MAYA SYSTEM |
製品名 | Premium Charge Wi-Fi U20 端末 |
発売日 | 2024年8月16日 |
通信方式 | 4G LTE (docomo/au/SoftBank/Rakuten) |
最大通信速度 (理論値) |
下り150Mbps 上り50Mbps |
連続通信時間 | 約12時間(省電力モード時) |
バッテリー容量 | 3,000mAh |
接続可能台数 | 最大10台 |
本体サイズ | 126 × 68 × 15mm |
重量 | 約120g |
Wi-Fi規格 | IEEE 802.11 b/g/n |
SIMタイプ | クラウドSIM対応 物理SIMスロットあり |
充電端子 | USB Type-C |
U20という機種は、MAYA SYSTEMSに限らず多くの通信事業者から自社名義でリリースされています。つまりOEM品。IMEIや型番の命名規則から類推するに、中国の会社 Urocomm International Limited がOEM元と思われます。先述のように各社からU20がリリースされていますが、同じように見えて仕様は細かく異なるので注意。
本体は非常にミニマル


本体を細かく見ていきます。…が、U20は液晶非搭載のルーターなので非常にミニマル。紹介するポイントは多くありません。大きさは薄型のモバイルバッテリー程度で、本体オモテ下部には PREMIUM Wi-Fiのロゴが。裏にはIMEI番号とSSID、初期のパスワードが印字されたシールが貼ってあります。
オモテ上部にはLEDインジケーターが。左からシグナル、バッテリー、Wi-Fiインジケーターです。電波環境が良好なら緑、イマイチなら赤など、ザックリとした情報を読み取ることができます。
インジケーターで「なんとなく」は分かりますが、モニターほど精度の高い情報は期待できません。データ残量/期限の確認などもスマホやPCからのみです。


入力端子は本体下端にUSB-C。入力インタフェースは右サイド上部に電源ボタンが付いているのみ。できることは充電と電源ON/OFFのみ。あとの設定はスマホかPCからやってね!という仕様です。
好みはありますが、個人的にはこの割り切りは嫌いじゃないです。とにかくシンプルに作っている端末で、消費電力的にもデザイン的にも無駄がありません。
物理SIM対応!
本体の全面カバーを開けると、技適マークや生産地表示などと共に物理SIMスロットがお目見え。同じ U20でも物理SIMスロット非対応モデルが多いなか、プレミアムチャージWi-Fiは対応しています!これは結構嬉しい。海外旅行時に現地SIMが使えますし、契約の自由度も広がるので端末の汎用性が高まります。
使用感レビュー


驚いたのは、そのお手軽さ。届いて電源を入れれば使えます。契約もユーザー登録すらも不要。しかも100GBのデータ通信容量付き、端末コミコミで1万円チョイ。注文して2日で届いたし、サービスにとにかく無駄がねぇんだなと思いました。超ラクチンだしコスパが凄い。
アクティベーションやユーザー登録に慣れ切った身としては「えっもう繋がんの?」と逆に不安になるお手軽さ。SIMとルーターのセット販売なのでそりゃそうなんですが、ちょっと驚きました。
実測通信速度は10~30Mbps程度


SPEEDTESTにて測定した通信速度はこんな感じ。自宅内にて測定、場所は京都の市街地近く。休日の正午と、平日の深夜に測定。休日昼はもう少し出てほしいな…という気がしますが、平日深夜は大したもんです。
こちらは平日夜に「Internet Speed Test」にて測定した内容。WebやSNS閲覧、メール送受信、ブログ更新やクラウドストレージへのアップロードなどは余裕。動画視聴もHD画質ならイケそうです。レイテンシがやや大きいのでビデオ会議はやや遅れが発生するかもですがイケる範囲。ジッターが不安定だったのでオンラインゲームは不向き、アップロードは10Mbps出ればいい方だったのでライブ配信などにも不向きです。
ガンガン使う人は素直に5Gのモバイルルーターを検討しましょう。遅いときでも10Mbpsほど出ていたので良いバランスに思いました。それぐらい出れば十分!という方にはオススメです。
動画視聴も快適
実際にアマプラで動画見てみましたが、特に問題なく最後まで見られました。動画品質は「高品質」で確認。使用場所次第のところはありますが、帰省や出張のときに動画見られるようにしときたいな…という用途には問題なく使えそうです。
「高画質」だと映画1本で2GBほど容量を食ったので、長く楽しむなら標準画質の方が良いかも。通信が遅い場所、時間帯でも標準画質なら安定すると思います。
車での移動中にFire TVで動画を視聴してみましたが、こちらも問題なし(画質「標準」でテスト)。トンネル内では通信が途絶えてしまいましたが、流石にこれは致し方ないですね。帰省など長距離ドライブ時の強い味方になってくれそうです。でも車の中に置きっぱなしはやめましょうね!
チャージ方法と価格
チャージ方法もカンタンですが、使い始めとは異なりチャージには会員登録が必要です。チャージはコチラから行います。(プレミアムチャージWi-Fi公式「チャージする」画面)



まずは会員登録をした後、端末登録フォームで本体背面に貼ってあったIMEI番号を入力するだけです。マイページからデータ残量や使用期限などを確認できるようになります。
旅先などでユーザー登録するのも面倒なので、予め会員登録&端末登録しておきましょう。いつでもスムーズにチャージできるようになります。


チャージは「プラン購入」ボタンから。使いたいエリアと国を選んで、プランを選択します。支払いは各種クレジットカード払いのほか、コンビニ払い(+手数料)にも対応しています。PayPayなどの電子決済には非対応です。
代表的な価格は以下の通り。(2025/8月現在)
物理SIMに比べても、国内およびアジア(特に韓国・台湾・東南アジア)は競争力のある価格設定。ヨーロッパやグローバル周遊はやや高めですが、複数国をまたぐ場合はクラウドSIMの自動切り替えが圧倒的に便利。従量制に比べてプリペイド式なので使い過ぎの心配もありません。行先と用途にあわせて、ご利用は計画的に。
まとめ:「契約不要・端末付き」が魅力。コスパが高い!
契約不要で届いたらすぐに使えるのが魅力の プレミアムチャージWi-Fi。U20はハイエンド機には及ばないものの、シンプルで使いやすく軽量。クラウドSIM、物理SIM両対応のオマケ付き。端末付き+100GBのデータ通信容量付きで10,000円チョイ。こりゃコスパが凄いんじゃないかい。
買い切り派には特にイチオシ!海外でも使いたい、格安SIMと併用して柔軟に運用したい方などにおススメ。逆に、5Gの高速通信や安定運用を求める人、ホームルーター代わりにしたい人などは別の選択肢が良いでしょう。
店頭販売には対応していないので、オンラインで購入する必要があります。公式ストアのほか、Amazonや楽天、Yahooショッピングなど大手ECサイトでも購入可能。公式は高いので、他の大手ECサイトで購入した方がお得です。一番安く買える手段でどうぞ。
ヤフーショッピングで1万円チョイで購入したあと、Amazonをみたら1万円切ってました…!安かったから良いんですけど、ちょっと後悔…(笑)
もっと良い端末で使いたい!という場合は新モデルである【U20P】もリリースされています。モニターが付いて更に小型に。耐熱も最大60℃になり、車載利用の想定もされているようです。変わりに価格も上昇、その他スペック面には大きな違いはないのでコスパを求めるならU20です。
今回はこれにて。最後までお読みいただき、ありがとうございました。