「小さくて音が良い」というのは、オーディオ機器における魅惑の言葉。何度この言葉に騙されてきたか。もはや小さいスピーカー買うぐらいなら iPhoneからそのまま音出せばええやんという時代、挑戦的なアイテムを見つけましたよ。それが LEXON MINO+。超ミニサイズのBluetoothスピーカーです。箱からもう小さい…!
本記事では MINO+を開封&レビューしつつ、音質はどれほどなのか?メリットやデメリットは?などについて詳しく紹介していきます。
LEXONってどんな会社?
Lexon(レクソン)は、デザイン性の高い雑貨や生活用品を提供するフランス企業。1989年に創業され、革新的なデザインと機能性を組み合わせた製品をリリース。現在90カ国以上、9000以上の販売拠点を通じて展開しています。
Lexonの製品ラインナップは、時計、ラジオ、スピーカー、バッグ、電子機器用のアクセサリーなど多彩。同社の製品はシンプルで洗練されたデザインが特徴で、国際的なデザイン賞を数多く受賞しています。
MINO+レビュー
開封!
何はともあれ開封していきます。
冒頭でお見せしたハコは、このように開くことができます。中はまるで本のよう。さすがフランス企業、MoMAでも販売しているだけあってオシャンティ過ぎます。
さらに開梱してみましょう。ドン。
内容は非常にシンプル。取説もほぼ図解のみで文字ナシ。オシャレガジェットあるあるですが、パッケージ内容がシンプルなのはミニマルで好感が持てます。
本体レビュー
簡単なスペックは以下の通り。
素材: | ABS |
商品サイズ: | Ø3.7x 3.7cm |
素材: | ABS ・アルミニウム |
商品サイズ: | Ø3.6x 3.6cm |
商品重量: | 33g |
バッテリー重量: | 5g |
バッテリータイプ&容量: | リチウム230mAh |
アクセサリー&同梱物: | USBケーブル・取扱説明書 |
連続稼働時間: | 最大3時間 |
充電時間: | 約1時間 |
bluetooth: | BT4.2 |
兎にも角にも、特徴はその圧倒的な小ささ。直径3.6cm/高さ3.6cmという躯体は、手のひらサイズどころか指先で摘まむようなサイズ感。そして33gと超軽量。500円玉5枚分より軽いです。正直、従来であればとてもマトモな音が出るとは思えないサイズ感です。
上面は無数の穴が開いた、いわゆるグリル。底面には多機能ボタン(MFBボタン)が配置されています。安全表記などのプリントは全て底面に、デザインを損ねないようにプリントされている辺り、「ミニマル」への執念のようなものを感じます。
MFBボタンで、電源のON/OFFのほか、ペアリングしたスマホで会話の応答/終了や、カメラの遠隔シャッターボタンとしても使えたりします。後ほど紹介します。
充電端子としてはUSB Type-Cを装備。写真では分りにくいですが、その両サイドに丸い穴?のようなものが2つ。こちらの片方はマイクの穴、もう片方はLEDのインジケーターになっています。シンメトリーな設計になっていて、これまたデザイン性が高い。
本体が持つ機能としては非常にシンプルですが、ちょくちょく触れているようにデザインが秀逸。色々と受賞している(Promotional gift award Germany、Gift of the year UK etc…)だけあり、デザインが美しい。小さいながら高級感ある佇まいは「流石フランス企業」と思わせてくれます。
まさに「所有感を満たしてくれる」デザイン。オシャレだから持ち歩きたくなりますね。とにかく小さいので、邪魔にならずどこへでも持って行けます。
使用感レビュー
使用準備
使用の前に、まずは充電。USB Type-C経由での充電はもちろんですが、なんとQiによるワイヤレス充電に対応!右上はRORRYのMagSafe対応充電器ですが、しっかり充電中のインジケーターが点灯しています。
このサイズのスピーカーは初めてですが、さらにワイヤレス充電に対応って…凄い詰め込みよう!1時間チョイで満充電になりました。
ペアリングは本体ウラにあるMFBボタンの長押し。青いライトインジケーターが点灯したら、スマホからペアリングするだけ。よくある方式なので迷うことはほぼないと思います。
試聴
iPhoneと接続し、さっそくMusicアプリから音楽を再生。おお、聴こえる聴こえる!思った以上に音質はクリア。iPhoneのスピーカーより全然リッチ。iPhoneの内蔵スピーカー出力は0.15Wなのに比べてMino+は3W出力なので当然と言えば当然ですね。こんな小さくてもこんな音出るんだ…と少し驚きます。
しかし「音が良い」と言っても、別の言い方をすれば「このサイズにしてはかなり健闘してる」というレベル。オーディオマニアが満足できる音質か?と問われれば、答えは即答でNOです。低音は物足りなく、高音は割れ気味。ホワイトノイズも多めなので、静かな夜に低音量で繊細な曲を…という使い方はあまり向いていません。
しかしMino+の魅力は、そのバランス。少し大きめの音でポップスを鳴らしてみると、全体的に見れば音のまとまりが感じられます。低音はこのサイズでは十分なレベルで、中高音も低音に合わせて尖がりすぎず柔らかく、聴きやすく味付けされています。静かな音源よりも、ポップスやロックなどが合いそうです。
お風呂で使っている方が多いと聞いて納得。壁の近くで使ったり、反響させる使い方と相性が良い音です。(もしかして、それを計算に入れての音質なんでしょうか?)
音響機器の「音が良い=重い」の構図は、今も昔も大差ありません。音の良いコンパクトワイヤレススピーカーも持っていますが、やっぱりちょっと重くて、結局持ち歩きません。しかし Mino+はマジで気軽。音質は楽しんで聴けるギリギリまで研ぎ澄ませて、そのサイズ感に心血を注いだスピーカー、それがMino+だと感じました。
オヤツどきに家族へお披露目しましたが、子も妻もキャッキャと楽しんでました。どこででもサッとBGMをかけられる、まさにプリミティブなコンパクトスピーカーだなと思います。
オマケ程度と高をくくってた遠隔シャッター機能も試しました。ただ裏のボタンがシャッターになるってだけなんですが、思ったより便利。ワイヤレススピーカーを一石二鳥のアイテムにしてるのは上手いなと思いました。サイズ感的にも押しやすくて、「使うか分からんが持って行っとくか」という動機が一層強まる設計です。
機能的にも大きさ的にも、旅先での使用を想定してデザインされている印象。ときにスピーカー、ときに遠隔シャッターとして活躍する、アイデアに満ちた逸品です。オモロいもん作るな~!
まとめ
とにかく小さいワイヤレススピーカー、LEXONのMINO+。指先で摘まめるサイズながら、音質はスマホのスピーカーを凌駕。Qiによる充電に対応し、マイク付きなので通話にも対応。遠隔シャッターになるオマケつき。超小型なので出張や旅行でも荷物になりません。
なおかつ価格がお求めやすいのも長所!カラバリがメチャ豊富なので、好みのデザインを探せます。お風呂で聴ける防水仕様のものもあります。
今回はこれにて。最後までお読みいただき、ありがとうございました。