「コアファイター」というブランドをご存知でしょうか。…違います、ガン〇ムのやつではありません。2000年代前半に熱狂的な人気を誇っていたファッションブランドの COREFIGHTER のことです。
私は高校時代に雑誌でコアファイターと出会い、一目惚れ。ドキドキしながら初めて「ショップ」というものに訪れたときのことを、今でも覚えています。
今では趣味が変わったこともあり大部分のコレクションを処分してしまいましたが、どうしても捨てられず手元に残してあるコレクションを紹介しつつ、コアファイターとはどういうブランドだったのか？現在はどうなっているのか？を説明していきます。
コアファイターとは
出典：http://corefighter.com/
コアファイターは1990年代後半～2000年代にかけて人気を誇った、田中ノボル氏によるブランドです。
当時メンズファッションはまだ裏原ブームが続いていましたが、コアファイターはそのムーブメントからは少し離れた存在でした。「ストリート」と「ヒップホップ」と「アメカジ」のミクスチャー。それが当時のコアファイターの立ち位置でした。
1997年にロサンゼルスにてブランドがスタートし、その後ステューシーとの契約を経て、日本でも流通し始める… という一風変わった展開がされていました。日本人がやっている海外生まれのブランド。だからこそ、あの世界観が出せたのかも知れません。
人気絶頂である2003年に、渋谷に旗艦店「ALTER-E-GO」が開店します。同店は現在も現役で営業中です。
余談。どうしてもALTER-E-GOに行きたかった私は田舎からはるばる東京まで遠征しました。Google Mapなどなかった当時です。電話帳と地図を頼りに歩いた結果、事務所に着いてしまいました。
そうすると中から（上の写真のような）体格のいいお兄さんが出てきて地図を書いてくれました。今でもその手描きの地図を大事に持ってます。
コアファイターとKJ
KJ、Dragon Ashのボーカルである降谷建志氏は、コアファイターの話をするうえで避けては通れません。
PVでは何度もコアファイターを着用して登場しています。ファッション雑誌だけでなく、音楽雑誌やTVでもコアファイターを着用しての露出が多かったです。楽曲「Aim High」には歌詞にコアファイターという単語が登場するほどです。
彼のファッションやスタイルは、私を含めた多くの若者たちの目に留まりました。当時Dragon Ashは「最もクールなバンド」であり、KJは私たちの世代のファッションリーダーと言っても過言でない存在でした。
KJが着用したアイテムは即プレミア化。数倍の価格で転売されることもザラで、入手は大変困難でした。
DragonAshの楽曲が変化しメロウな曲調になっていくのが2000年代中盤～後半。その時期になると爆発的だった人気はやや落ち着いて、同じようにコアファイターの雰囲気も変化し、人気も徐々に落ち着いていったように記憶しています。
代表的な取扱いショップだったMADE IN THE WORLD（京都）は2011年に、東京のMADE IN WORLDも2015年に閉業。コアファイターをショップやストリートで目にすることが少なくなっていきました。
コアファイターは現在どうなってるのか？
(2020年12月現在の情報です)
2022年4月も引き続き、そのままです。
2024年1月も引き続き、そのままです。
公式ホームページはトップ画面を残すのみで、すべてのコンテンツが削除されています。すでに数年この状態となっています。
2016～7年までは不定期でスポットアイテムだったり復刻品をリリースしていました。最初に載せたG軍のキャップも、突然発売された復刻品です。しかしそれも徐々に少なくなり、ここ数年は新作を見ていません。
コアファイターを取り扱っていたショップも在庫を残すのみで、店員さんの話によると「実質ブランド停止状態」とのことでした。
田中ノボル氏は現在どうなっているのか？
コアファイターの代表だった田中ノボル氏は、2011年にブランド「BELAFONTE」をスタート。コチラに本腰を入れるために、コアファイターのほうは停止状態…ということなのかも知れません。
出典：http://belafonte.jp/
BELAFONTEについて取材を受けている田中ノボル氏を、CLUTCHのホームページより見ることができます。コアファイターのときからはだいぶイメージが変わって、かなりトラッドな印象になっています。
ALTER-E-GOも実質BELAFONTEのオンリーショップに変化しています。Facebookの更新もBELAFONTEの入荷記事オンリーです。
KIZM氏は今どうなっているのか？
コアファイターの象徴ともいえるブタ顔… 「HELA」と呼ばれるマスコット、これはKIZM（キズム）氏のデザインによるものでした。
出典：https://store.shopping.yahoo.co.jp/goldentijuana/011378811.html#
KIZM氏は今も同名義で活動しています。「kizm channnel」という公式オンラインショッピングサイトも運営されており、HELAの作品もチョコチョコとリリースされています。
kizm channnelより出典：https://kizmchannel.com/
インスタのアカウントからも、その独特の世界観が健在であることがわかります。HELAが大好きなので時々チェックしています。
私のコレクション
一時期はワードローブのほぼ全てを占めていたコアファイターも、趣味が変わり今では一部のコレクションを残すのみとなりました。せっかくなのでココで紹介したいと思います。
前述のイメージキャラクター（？）HELAのフィギュア。KIZM氏のデザインです。この顔がスゲー好きなんです、今でも。このときのコアファイターがすごく好きだった。
おわりに
自分が好きだったブランドは特別です。そのブランドの服を見るたびに当時を思い出したりします。趣味が変わって着なくなっても、思い出したようにショップを訪れてみたり。
コアファイターが店頭で見られなくなって久しいですが、やっぱりちょっと寂しい。自分が愛していたブランド、店舗が無くなるのは何とも言えず寂しいものです。
復刻でいいから活動してほしいなあ。パコエクセル氏のTシャツ、N-3B、G軍パロディデニムが新品で欲しい。欲しいー！！
今回はノスタルジーと共にお送りいたしました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
