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(作例あり) SONY【α7C】はコスパの高いVlog機だ。運動会・発表会撮影にも!今だから感じるメリット・デメリット

今さらお迎えしてしまった!SONY α7C

 

 世界最小レベルのフルサイズミラーレスカメラである SONY α7C。発売当時から気になってはいましたが、もうフルサイズは持ってるし「ふん!欲しくなんてないんだから!」と意地を張っていました。しかしちょっとしたことがありまして発売してほぼ3年経った今、奇しくも購入に至ったので御座います。

 

 本記事では、レビューをサラッと流しつつ、発売日からそれなりに経ったα7Cってどうなのか?使いにくいって聞くけど?zv-e10と比較してどうなのか?運動会にも使えるか?などについて紹介していきます。ぜひ最後までお付き合いください。

 

 
あわせて読みたい 後継機の【α7C II】が発売!こちらの記事もどうぞ。

SONY α7C レビュー

開封

α7C(レンズキット) パッケージ内容
 パッケージ内容 α7C本体
レンズ(SEL2860)

ストラップ
ACアダプター
USBケーブル
マニュアル類

 

カラーは「シルバー」と「ブラック」の2色をラインナップ。今回はシルバーを紹介します。運動会などでも使うので、日光を少しでも吸収しないように…とチョイス。

 

本体レビュー

SONY α7シリーズのエントリーモデル

 

 α7Cはもうマジで色んなところでレビューされてるので、スペック等については他に任せます。今回はザッと紹介しましょう。

 

 α7CはSONYの展開するフルサイズミラーレス一眼「α7」シリーズのエントリーモデルです。世界最小・最軽量(2020年9月発売時点で)という触れ込みで販売され、一気に人気モデルになりました。

 

コンパクトモデルでありつつフル装備

 

 付属レンズ込みでも676gという驚異的な軽さ。それでいてスタイリングはちゃんと「一眼」感が出ています。中でも嬉しいのがファインダーの存在。最近は動画撮影の需要からか、ファインダーを廃して軽量化・低コスト化を図ることが増えてきましたが、α7Cにはきっちりファインダーがあります。

 

ファインダー右翼の私には嬉しい仕様!ファインダーを覗いてシャッターを切ってるだけで気分が高揚します…。

 

上面から。カスタムボタンが無い

 

 上から。右サイドには露出ダイヤルが配されています。α7IVからは標準のダイヤルになったので、α7IIIに近い仕様。しかしそのすぐ前に動画撮影ボタンが配置されているのは、α7IVに似ています。ここらへんからもVlogカメラとしての仕様が想定されていたことが伺えますね。

 

 そしてα7Cの最大の欠点と言われている「カスタムボタン」の少なさよ。純粋に「C」と付けられたボタンで言えば1つだけです。だいたい他機種だと4つは装備されていましたが、かなり数が少ない。Fnボタンや上/下/左/右ボタンなどに割り当てて、どうにか捌くしかありません。

 

慣れ始めたら色々とカスタムしたくなるものですが、ボタンアサインの工夫が必要になってます。今までのαシリーズに慣れてる人ほどキツいかも。

 

我らがファインダー。色々言われてるけど最高っしょ

 

 ファインダー部、アイカップはかなり削ぎ落されて本体と一体型に。周囲の光が完全には遮られないため、巷の評判はあまり芳しくはありません。とはいえVlogカメラとしての用途も併せ持つのなら、立ち位置的には削ぎ落す方向で正解でしょう。

 

しかし後付けの別売りオプションなどの選択肢はあっても良かった気がしますね。取り付けるとしたらサードパーティのアイカップのみの選択になります。

 

好みが分かれるバリアングルタイプ

 

 液晶はバリアングルタイプ。これまた好みが分かれるところですが、動画撮影にも使うならやっぱりバリアングルで正解でしょう。セルフィーにも便利ですし、カバンに仕舞うときには裏返せば液晶を保護することもできます。

 

ここまで書いときながら個人的にはチルトが好き…。バリアングルは本体との接続部が脆そうでバキッといきそうで、ちょっと怖いんですよね。

 

サイドには各種端子。3つに分かれてる

 

 サイドは3つのキャップがあり、開けるとそれぞれ入力端子やSDカードスロットがお目見え。今では当たり前の Type-Cですが、発売当時は「ついに Type-Cの搭載や…!」と皆がSONYに感謝しました。充電速いし良いことづくめ、もうMicroには戻れません。

 

 拡張ポートって左右にバラけて配置されがちなのですが、α7Cは左側に集約。いちいち持ち手変えなくていいし配線もシンプルになるので有難い。ここらへんも Vlogカメラとしての立ち位置を意識している感がありますね。

 

グリップはドット加工タイプ

 

 グリップはレザーですが、型押しがシボでなくドット加工。APS-C機である ZV-E10等と同じ仕様です。α7III、IVはシボなので、エントリーモデルと差別化を図っているのか、Vlog機とガッツリカメラで差別化してるのか、そこら辺でしょう。

 

シルバーボディの少しノスタルジックなデザインにはシボの方が似合った気がします。ZV-E10には合ってましたが、α7Cには少しアンマッチです。ドットも嫌いじゃないんですけどね。

 

キットレンズは SEL2860

キットレンズはSEL2860 FE 28-60mm F4-5.6


 キットレンズは SEL2860。全長45mm、重さ167gという圧倒的なコンパクトさ&軽量さを実現したズームレンズです。28-60mmと扱いやすい距離で使えるので、静止画・動画撮影どちらでも活躍します。何よりコンパクトで軽量なので、α7cとの相性はバッチリ。

 

Eマウントのレンズを豊富に持ってる方以外は、基本的にレンズキットにした方が良いです。レンズを単品購入すると66,000円と結構高価。安くはありません。

 

この状態にしないと撮影できない

 

 レンズキャップを外すだけでは撮影できず、ズームリングを回してレンズを伸ばさないといけません。コレが少し面倒そう。電源ON→ズームリングを回す→撮影、と一手余分に多いのが、このレンズの最大の欠点になります。

 

実際に使ってみてどうか?許容できるデメリットなのか?は後述します!

 

ZV-E1との比較

立ち位置がかなり似通っている2台

 

 SONYはフルサイズのVlogカメラ「ZV-E1」を2023年4月に発売しています。それまでは α7CもVlogカメラに片足突っ込んだ存在だったわけですが、ZV-E1の登場によりα7Cは「コンパクトなフルサイズ一眼エントリー機」という立ち位置になりました。とはいえ、双方の立ち位置が大きく離れているかといえば、そうでもありません。

 

 センサー画素数、AF測距点数、AF補助光、対応ISO感度、ファインダーやメカシャッターの有無、液晶モニターの解像度など多くの点が異なるものの、本体大きさやボタンの構成などはほぼ同じ。左手側に拡張ポートを集約している点なども一緒。普通に考えれば、写真撮影ならα7C、動画撮影ならZV-E1…ということになるんだと思いますが、その軸足はそれほど遠くないところにあります。

 

 個人的にはほぼ好みで選んでもいい違いだと思いますが、一点好みで割り切れないのが「ファインダーの有無」。ファインダーが無いと落ち着かない…ッ!という方はα7C一択です。ファインダー無くても大丈夫!主に動画を撮りたい!という方はZV-E1の方が良いでしょう。

 

使用感レビュー

作例

  試しに色々撮ってみました。レンズは全てキットレンズ(SEL2860)です。

 

 

 SEL2860はF4-5.6とお世辞にも「明るい」とは言い難いレンズですが、十分に明るい場所での撮影では問題なく本体のチカラを引き出してくれます。28-60mmで調整が効くのはスナップや自撮りではやはり便利。背景のボケも自然です。

 

 

 左が28mm、右が60mmで撮った写真。立体感、解像度ともに文句なし。広角解放側に目立った描写の破綻は無く、どの焦点距離でも使いやすいレンズだと思いました。全然評判ほど悪くない。

 

撮影時にレンズを伸ばす必要があるのは、最初こそ違和感がありますが慣れます。起動と同時に写真が撮れないので、瞬発力としては落ちるのは仕方がないところでしょう。

 

 

 情報量の多い被写体を撮るのはやっぱり楽しい。フルサイズの恩恵をフルで感じられます。比較的コントラストの柔らかい穏やかな取れ高が特徴ですが、上画像のようにパキッとした色を出すことも可能です。

 

 

 ソニーのお家芸である爆速オートフォーカスはα7Cでももちろん健在。加えて本体手ブレ補正も優秀。撮りたいと思ったときに咄嗟に撮れて、なおかつブレないので、シャッターチャンスを逃しません。ソニー信者はこの感覚から逃れられなくてαを使い続けてるまであると思う。

 

 

 夜景もやりゃあできます。右上画像はISO6400で撮影していますが、ノイジーな印象は受けません。優秀~。

 

写真撮影に関しては必要十分「以上」。撮りたいものが撮りたいように撮れます。SEL2860は地味ながらも実直で使いやすい。なによりサイズが小さいのでα7Cのお供としては性能以上の強みがあります。

 

動画も撮ってみる

運動会は70-300mmのタムロンレンズで参戦

 

 運動会で動画撮影してみました。キットレンズだとさすがに厳しいので、手持ちのタムロン(70-300mm)で撮影。α7Cはコンパクトですが、望遠レンズを装着するとその長所はスポイルされてしまう感がありますね。

 

切り出して写真にできそうな質感

 

 センサーサイズの恩恵は動画撮影時も遺憾なく発揮されます。ビデオカメラで撮った成果物に比べて立体感、質感が段違い。陰影がクッキリして、対象物が美しく、視認し易く記録されます。

 

 使用しているタムロンのレンズには手振れ補正がありませんが、本体手振れ補正でかなり吸収してくれます。ホームビデオ用途ならまず問題になることはないでしょう。カメラをパンしてみても、いわゆるコンニャク現象は許容範囲に感じました。動画撮影においてもやはり平均点が高いです。

 

パワーズームレンズがあるとなお捗る

 

 さすがフルサイズ。どう撮ってもそれなりにサマになります。今回使ったタムロンは手動ズームですが、やはり動画撮影するならパワーズームが欲しいところ。シューティンググリップからも操作できるようになるので、動画撮影時の親和性がより高まります。

 

懸念があるとすれば、フルサイズの望遠パワーズームレンズがかなり高価(20万円前後~)だという点ぐらいでしょうか…。レンズって高価です!

 

動画撮影やセルフィーにも適している

 

 バリアングルのモニターを向ければ、自撮りもカンタンにできます。ZV-E10でも思いましたが、Youtube用動画の撮影などはやりやすく作られています。充電しながらの撮影にも対応しているので、長時間の撮影でも問題ナシ。やろうと思えば、レンズキットを買えばすぐに動画撮影が始められます。

 

まとめ

コンパクトながら実直なフルサイズ、α7C

 

 本格的な写真撮りからは評判が良くないと聞いてた α7Cですが、「え、普通に最高じゃん」という印象。キットレンズも α7Cとは相性が良くて使いやすく、フルサイズを存分に活かしてブッ叩く感じでお手軽に美麗な写真が撮れるし、本体手振れ補正が優秀で動画撮影も得意。バッテリーもパワフルでパシャパシャ撮っても結構なくなりません。それでいてコンパクト、軽量。やっぱり最高じゃん。

 

 不満はカスタムボタン。上面にもうC1、C2でも付いてりゃマジで完璧だった。あとはグリップ部分の型押し加工、ドットじゃなくてシボが良かったな…。以上。まじでそれぐらいしか欠点無いような。

 

個人的にはファインダーにアイカップ無いのは思った以上に平気でしたし、グリップが小さいという前評判も「そう?」って感じでした。私、手デカいほうなんですけどね。

 

 先にも書きましたが、購入する際は騙されたと思ってレンズキット買っとくのが良いと思います。なんだかんだSEL2860を一番良く使ってます。理由は軽くてコンパクトだから。レジャーでも家族旅行でもとにかく荷物にならずにラク。それでいてちゃんとした成果物が撮れます。動画もそれなりにこなすし、価格差考えてもやっぱりレンズキットがオトクです。

 

コンパクトさは正義!他機種の出番がなかなか無くなり、実質メイン機になってます。ブログ用の写真から運動会・発表会の動画撮影まで、α7Cにはしこたま働いてもらうつもりです!

 

 本記事はこれにて。最後までお読みいただき有難うございました。

 

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