ロボット掃除機は長らくルンバを愛用してましたが、どんどん高価になっていくな…という印象でした。引っ越しを期に買い替えを決め、別のメーカーも含めて検討しました。
悩みに悩んだ末、エコバックス社の DEEBOT OZMO T8 AIVI を購入。結果、「コレにしてよかった!」と大満足。今回は我が家の掃除大臣を、レビューがてら紹介します。ぜひ最後までお付き合いください。
ECOVACSってどういう会社?
ECOVACSは正式名をEcovacs Roboticsといい、中国のテクノロジー企業です。1998年に設立され、中国の蘇州に本社を置いています。2012年からワールドワイドに事業を拡大。ロボット掃除機に留まらず、空気製造機や窓拭き用ロボットなどの製品を発表し、展開しています。
世界でのロボット掃除機シェアはルンバが第1位、ECOVACSはシェア2位!中国国内では2013年までにシェアの6割をECOVACSが占め、堂々のシェア1位となっています。
DEEBOTを選んだ理由
ずばり「水拭き」がしたかったからです。掃除機での清掃と同時に床の水拭きをしてくれるロボット掃除機、というのがあるですが、ルンバにはそのタイプの展開がありません。「ブラーバ」という拭き掃除専門のタイプはあるんですが、お掃除ロボ2台持ちはな~…とパスしました。
「掃除機機能」と「水拭き機能」、両方を持っている機種となるとかなり絞られます。ANKER、Roborock、アイリスオーヤマ、そしてDEEBOTです。
性能を比べてANKERと悩みましたが、ANKERは保証が切れると修理が全くできないことが分かり、それはちょっと嫌やな…とDEEBOTを選択。結果は狙い通りで、とても満足しています。
日本企業でロボット掃除機を作っているのはpanasonicとアイリスオーヤマぐらい。どちらも水拭き機能はナシ。ちょっと残念ですね…。
先に書いた通りDEEBOTは中国製品。しかし「中国製品は粗悪」という考え方は、もう時代遅れになってきています。IT機器などは特に、日本製品のそれよりも完成度もユーザビリティも高い。DEEBOTを使ってみて、さらにそれを実感しました。
レビュー
開封
さっそくDEEBOT T8 AIVIを開封してみます。ドン。
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本体
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ブラシ左右×2
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充電ドック+ケーブル
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水拭き用タンク
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水拭きモップ
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使い捨て水拭きモップ×2
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フィルター
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取説
付属物は上記の通り。買いたてなのにブラシやモップの予備が予め入っているのは驚きました。コスパ高いですね、ちょっと嬉しい。
タンクとブラシ、フィルター、モップを取り付けたら本体の準備は完了。
ブラシは予備が入っていることからも分かる通り消耗品で、3か月に一回ほどの交換が推奨されています。形状的に奥まった箇所はこのブラシで掻きだすことになるので、非常に重要なパーツ。
水拭きするにはもちろん、事前にタンクへ水を入れておく必要があります。容量は200ccほど。部屋の広さによるりますが、我が家でいえば25㎡ほどを4~5回ほど掃除できます。
モップは「使い捨てタイプ」と「繰り返し使えるタイプ」を同梱。写真は後者で、定期的に洗濯してあげる必要があります。マジックテープのような構造で本体に引っ付いているので、着脱がカンタン。汚れたらベリベリと剥がして洗濯できます。
繰り返し使えるモップのメリットはもちろんコストが安いところ。使い捨ては使うたびに交換が必要なわけですが、メリットとして高性能な拭き掃除が可能です。モップを前後に振動させながら、さらに強力な拭き掃除を行ってくれます。
DEEBOTは光を飛ばして、その光が反射し再度受信されるまでの時間から目的地までの距離を測ります。部屋の壁や家具などの位置を正確に測ることで、間取りへの反映や障害物の回避などを行います。
加えて前方にはカメラを配置。広角122度のカメラと高性能AIアルゴリズムとの組み合わせで、リアルタイムに物体を識別。走行中の障害物や段差を賢く回避してくれます。
セットアップ
ドックとケーブルを繋いで、DEEBOTの住処を決めます。
我が家はパントリー(収納庫)の中に配置しました。
セットアップにはアプリが必須。最近のスタンダードなので驚きもしませんが、ユーザー登録が必要なのはちょっと面倒でした。
同一ユーザーでログインすれば、複数のスマホから操作することが可能でした。私の他に妻のスマホへアプリを入れて、どちらからも操作ができるようにしています。これはかなり便利。
一度掃除すれば、だいたいの間取りをセンサーで学び取ってくれます。これには思わず、おお~と声が洩れました。そしてかなりの精度!
マップは勝手に作ってくれるので、あとはそれをカスタムすればさらに便利。私は部屋を小分けにして、リビングやキッチンなどの名前を付けて保存しています。こうしておくと、それぞれのエリアをピンポイントで掃除することができて便利です。
子どもたちはまだ小さいので、食事中にポロポロと食べカスを落とします。なので食後に子どもたちと風呂に入るとき、ダイニングにだけ掃除機をかける… というような使い方をしています。ピンポイントでやれば短時間で終わるので、ちょっとした空き時間に掃除を突っ込めます。
使用感レビュー
うお~、ロボット掃除機ってこんなに進化したのか!!と感動しました。今まで使ってたタイプが「壁にぶつかったら考える」タイプのものだったので、感動もひとしおです。
一度目こそ軽く家具に当たったりするものの、二度目はほぼ当たらない。椅子と椅子の間にも果敢にチャレンジし、隅々まで掃除しようとしてくれる賢い子です。
掃除のクオリティも高く、えっこんなに汚れてたん…?というぐらいホコリやゴミを吸い取ってくれています。壁のキワキワまで行ってブラシで掻きだすので、すみずみまでキレイ。動かしたけどホコリが結構残ってる、というようなことは皆無です。
床を撫でる程度だろうとあまり期待していなかった床掃除ですが、これが思った以上でした。クイックルワイパーをかけるのと同程度にキレイになります。床の濡れ具合も、ビシャビシャでもなく渇きすぎでもなく、ちょうどよいぐらいの湿り気。
裸足で歩いていると足のウラにホコリが… というのが小さな悩みでしたが、DEEBOTが来てから劇的に改善されました。床に触れたときの気持ちよさが違います。思わず寝転がりたくなる仕上がり。水拭きを一度味わうと、元に戻れません。
10回ほど掃除したらモップを選択していますが、汚れ方がエグい。掃除機では取れない汚れがこんなに…びっくり。マジで水拭きタイプにしてよかった…!
家庭によって差が出ると思いますが、我が家ではゴミの回収は1週間に1度程度で十分でした。ごみを自動で回収してくれるドック付きのタイプと悩みましたが、「ゴミの回収なんてできるだけしたくない!」と強いコダワリがない限りはコチラで大丈夫と思いました。
掃除が終わったらスマホに通知をくれるのも甲斐甲斐しい。土日は家族で出かけるときに「アレクサ、掃除して」と言って出るのですが、しばらくするとスマホに掃除完了の通知が。家に帰るとキレイな状態になっているので気持ちが良いです。
大敵は割と大き目の落下物。特にレゴ(ブロックのアレです)!レゴぐらいの異物は回避せず、吸い込もうとします。異音がするな~と思ったときには大体レゴで苦しんでいます。レゴを引きずって床にキズをつける…なんてこともありそうなので、掃除の前に床一面をザッと確認しています。
ここらへんを解決しているモデルってあるんだろうか…
アレクサとの連携はカスタムが便利
スキルも用意されており、アレクサとの連携も簡単。…なんですが、指示の出し方がイマイチ。「アレクサ、DEEBOTを使って掃除して」と非常に遠回しに言わなければ分かってくれません。そこらへんは、アレクサアプリの「カスタム」を使えば解決します。
掃除して、床掃除して、掃除機かけて、床きれいにして… とここらへんの言葉を言えば、「ディーボットを使って掃除して」と言ったことになる、という設定をしているのが上画面です。
これだけでかなり日々の面倒さが違うので、アレクサを使っている方は是非設定をおすすめします。
かんたんな基地の作り方
新築のときに、ロボット掃除機用の基地を作っとこうか…とも思ったんですが、何だか気が乗らなくてやめました。前述のようにパントリーの中に隠したんですが、スペースの有効活用のために簡単な棚を買って基地を作りました。
実はこれ、本当はIHクッキングヒーター用の台なのですが、ロボット掃除機にジャストの寸法なんです。ほどよく余裕もあるので、迷って基地に帰れない…ということもありません。お試しあれ。
おわりに
「掃除しといて」の一言で発進し、イスの脚の隙間まで掃除する健気な姿は妻のハートに刺さったらしく、めでたく我が家で毎日活躍しています。外出前にウィーンと出動、掃除が終わったらスマホに通知をくれる甲斐甲斐しいロボットです。
今まで使ってた機種に比べて、掃除時間が大幅に短縮された上に掃除のクオリティもアップ。ゴミの取り逃しも激減して、足のウラが気持ちいいです。
それなりに賢く動いてほしい、拭き掃除もしてほしい、でも5~6万円で済ませたい、という方にはズバぬけておすすめします、DEEBOT OZMO T8 AIVI。
T8 AIVIの魅力は「コスパの良さ」。新機種がリリース済みですが、目立ったアップデートがなく価格が高いです。T9 AIVIは海外でリリースされ始めていますが、日本での価格は10万円を大きく上回ると思うので、やっぱり当面はT8 AIVIを推します。
ルンバたっけ~な~!という方には特におすすめ!ルンバと遜色ない性能、高い質感で満足度が高いロボット掃除機です。
本日はこれにて。最後までお読みいただき有難うございました。