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サイバーショットU10は最高のデジタルカメラだった。時代を先取ったコンセプト「ビジュアル・ブックマーク」【Sony CyberShot U10】

 

 かつて愛用し、どこにでも持って行って。今は使う必要がなくなったのに捨てられない… そんなアイテムの一つが、SONY CyberShot U10です。

 

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SONY CyberShot U10。2002年発売

CyberShot U10と私

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箱もまだ持っちゃってる

 

 2002年当時、ケータイにカメラ機能が普及し始めたころでしたが、撮れる写真はお世辞にもキレイと言い難いものでした。「写真を撮る」という行為が一気に身近になったことで、当時高校生だった私は「良いカメラを買ってみたい」という気持ちが高まっていました。

 

 地元で新しくオープンしたコジマをぶらついているときに、このCyberShot U10に出会いました。有効画素数は130万。当時のケータイと比べればダントツで美麗な写真が撮影でき、なおかつポケットにすっぽりと入るサイズ感。

 

 魅了された私は、バイト代を突っ込んでこいつを購入しました。

 

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今でも保証書を保管してる。もうこのコジマは閉店している

 

 「写真サイズであれば、100万画素以上あれば十分。それ以上は見分けがつかない」というのが当時の世論でした。今聞くと「ん?」という感じですが、要は「L判で印刷する分には、100万画素以上あればピクセルは肉眼で見えないよ」ということが言いたかったのかな、と今では思います。

 

 ケータイのカメラが100万画素を超えたのが2003年半ば。コンデジは画像サイズや、オートフォーカスなどの機能面でアドバンテージを保っていたものの、2005年ぐらいになると本格的なカメラ機能がケータイにも搭載され、CyberShot U10の優位性は皆無になりました。

 

 私がそういうケータイを手に入れるまでの三年間は毎日持ち歩き、時々取り出しては写真を撮っていました。九州一周チャリの旅にも、日本一周電車の旅にも持って行った私の初めてのデジカメ、それがCyberShot U10でした。

 

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このサイズ感がCyberShot U10の魅力だった。今でも良いサイズに感じる

 

「ビジュアル・ブックマーク」というコンセプト

 

 いまでも時々使われる「ビジュアル・ブックマーク」の概念を初めて提言し、コンセプトとしたのはSONYでした。

 

 「まるでブックマークするように写真を撮る」、気になったものを「メモ代わりに写真を撮る」。ホワイトボードに書かれた議事録を写真で撮る…などは現在では当たり前になっていますが、この当時は非常に先進的な考え方でした。

 

 それをいち早く言葉にし、製品としてリリースしたのがSONYでした。今では当たり前になっていることにイチ早く目をつけたんですね。

 

 プレイステーションのときも久夛良木さんが「将来的にはプレイステーションをネットに溶かしたい」と言っていましたが、これは今でいうところのクラウドゲーミングだといえます。当時は理解できる人が少なかったですが、今では当たり前になり始めている。そんな先見の明がSONYにはありましたし、今でもあると信じています。

 

Cyber Shot U10の特徴

 

 今では過去の遺物となってしまたU10ですが、今見ても魅力あるプロダクトに感じます。

 

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iPhone Xとの比較。かなり小さいことが分かると思います

 

 当時はこの大きさで100万画素の写真が撮れる、というのはスゴいことでした。ポケットからサッと取り出してすぐに写真が撮れる。「ビジュアル・ブックマーク」に必要な機能を、この小さなボディに搭載していたんです。

 

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レンズカバーを開くと同時に電源がONになり、すぐに撮れる

 

 取り出してレンズカバーをスライドすると同時に電源がONになり、すぐに撮影可能に。レンズとフラッシュのカバーの役割とON/OFFを兼ねており、非常にスマートな仕様です。

 

 「起動の早さ」に関しては最新のスマホ、デジタル一眼でもモタつくことが多々あるかと思います。このシンプルさ、素早さは時々懐かしくなるほどです。

 

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素晴らしくスピーディ。ポケットにしまう時も一瞬

 

 記憶媒体はフルサイズのメモリースティックが付属していました。8MBというサイズでも十分な枚数の写真が保存できました。まだSDカードに覇権を握られていない当時、メモリースティックか?SDカードか?で悩んだ人も多かったと記憶しています。

 

 今では数ギガのSDカードが数百円で販売されていますが、当時は8MBの記憶媒体が4000円ほどしました。最近私は1TBのmicroSDを購入しましたが、記憶媒体の容量進化には驚かされるばかりです。

 

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8MBのメモリースティック。当然もう売られていない骨董品

 

 電源が単四電池というところも良い特徴でした。旅先で電池がなくなったときはコンビニで調達できる、というのはありがたいバックアップでした。

 

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単四電池2本で駆動。誰でも使える電源構成

 

  最小限のボタンで構成された本体はかなりミニマル。機能もシンプルで、割り切られたインタフェースでとても使いやすかった。充電やデータ移行はMini USBで行うことができました。

 

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ディスプレイと幾つかのボタンのみ。非常にミニマル

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精悍な横顔。今見てもカッコいいなと思う

 

  必要なものだけがギュッと凝縮され、機能的に配置されたシンプルなプロダクト。今ではなかなかお目にかかれないタイプのカメラだと感じています。

 

当時撮った写真を大公開

 

 もう20年前に撮った写真になります。私の青春時代に撮った写真たちを、ノスタルジーと共にお送りします。どれもこれも、映像だけでなく記憶にのこっている、あの日。

 

 当時はキレイだなあと思った画質も、今見るとトイカメラレベル。これはこれでアジがあって雰囲気出てます。

 

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通ってた高校近くの桜。花見したなあ

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日本一周の時、乗り継ぎ損ねてヒマ潰しに撮影。山口県だったっけ…

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地元の海。長らく帰ってないなあ、キレイだなあ

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夏の雲。今も昔も、空の写真がスキ

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全然思い出せない…どこだコレ…

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研修旅行で行ったモーターショー

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友人とチャリで隣県まで行ったとき。死ぬほど日焼けした

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チャリ旅行で野宿した後の、朝の空

おわりに

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思い出の詰まったカメラ。子どもにあげようかな

 

 デジタル機器の進化と共に、愛用していたデジタルガジェットたちもすぐに時代遅れになってしまいます。これら超小型のコンデジはほぼスマホに吸収され、ネットとの親和性も相まって、よりカメラが身近なものになりました。「ビジュアル・ブックマーク」の概念をいま背負って立っているのはスマホと言えるでしょう。

 

 しかし繰り返しですが、今回紹介したU10の視点は斬新で、今見ても感心させられるところがあります。そして何より、私の初めてのデジカメであり一緒に色々なところに行った思い出も含めて、忘れられないカメラとなっています。

 

 最近、「これは『ビジュアル・ブックマーク』の再来では!?」と思ったSONYのカメラがあり、気になっています。Cyber Shot DSC-RX0です。余裕ができたら買うかもしれない… 見よこのシンプルさ!

 

 

 …この記事書くことで踏ん切りをつけて処分しようと思ってましたが、名残惜しいなあ。やっぱり私はミニマリストになれそうもありませんね。

 

 今回はこれにて。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。