長らくバルミューダのサーキュレーターを使ってきましたが、引っ越しを期に買い替え。Green Fanも悪くは無かったんですが、DCモーター搭載でオサレで安いやつないかな…と探していたところ、「duux」という聞きなれない製品を目にしました。
あまりレビューがなかったんですが勢いで買ってみました。結果正解だったと思ってます、duux の Whisper Flex Touch!今回はこの外見も名前もオサレな扇風機について人柱レビューします。最後までお付き合いください。
duuxってどこの会社?
duux はオランダ発の家電メーカーで、空気清浄機やサーキュレーターなどの「エアートリートメント」の製品を主力に扱っています。1996年に創業し、現在では30以上の国に2500もの拠点を持つまでに成長。日本でも2020年の6月より代理店(株式会社ツカモトコーポレーション)による販売が始まっています。
日本で取り扱いが始まって短いので、知名度はやや低め。本国では数多くの製品をリリースしていますが、日本では一部をピックアップして販売している状況です。
中でもFan、つまり扇風機はduuxの主力アイテムです。本国ホームページでもトップに紹介されています。もちろんサーキュレーターとしても使えるので、1年を通して空気を整えてくれる製品です。
レビュー
・風量調整、26段階も要らん
開封レビュー
さっそく開けてみます。ドン。
バルミューダのGreen Fanと同じく組み立て式になってます。さらに開けてみましょう。
似ています。Green Fanのパクリ?と最初見てましたが、バルミューダの設立は2003年、GreenFanの発売は2010年です。duuxの設立は先に書いた通り1996年。嫌な予感がしました。
気になるので、duuxのリリース時期なども調べましたが、深くは書きますまい…。とにかく、今回私はduuxを選んでみました。
組み立ててみよう
結論から言えば、組み立て方もほぼ同じでした。特に難しいこともなく、5~10分もあれば余裕で完成するでしょう。
それでは手順を追ってみます。
ファンはGreen Fanのような2枚羽も本国では展開しているようですが、日本に入ってきているのはこの1枚羽タイプのみです。
追記:2023年現在も2枚羽タイプは日本で取り扱いがありません。権利的な問題とかがあるんでしょうか…
組み立て式の一番良い点は、分解しての掃除が容易なこと。サーキュレーターというのは空気の通り道になる都合上、すごく汚れます。
有名ブランドでも分解が困難なサーキュレーターはあったりするので、気になる方は事前に調査をしておいた方が良いです。その点、duuxのファンは安心。だって最初バラバラですからね。
完成図
最近同じようなタイプの扇風機が増えてきましたが、中間ポールの有無でファン部分の高さを調整することができます。高いときが880mm、低いときが510mmなので、37cmの差が出せます。
ファン部分の直径33cmほど。しつこいようですがGreen Fanの直径とほぼ同じ。カラー展開はグレーとホワイトがありましたが、こちらはホワイトです。
質感とかはあんまり期待していなかったんですが、思った以上にオシャレ!さすがヨーロッパです(?)。
使用感レビュー
風に関しては「おっパワフルだな」という印象。1~26段階で調整できるのですが、体に直接当てる使い方をするなら10以上にすると寒いぐらいでした。
サーキュレーターとして空気を循環させたいときには、15~20程度の少し強めにして使っています。我が家では20畳の1Fリビングと8畳の2F共有スペースの循環に使っていますが、大体18程度で運用しています。
首の回転自由度が高いので、一方向の風だけでなく、一部屋をまんべんなくかき混ぜることができます。またWhisper Flex Touchは、首を回転するときの駆動音がほぼ皆無で静か。もっとも心配していた部分だったので驚きました。
他メーカーでは駆動音がする場合があり、私は風切り音より嫌い!メーカー的にも仕様のことが多く困りものなのですが、duuxはそういうことがなく安心です。
風の強さ、回転の仕方、タイマー設定等はデジタルで表示されます。ボタンはフラットのタッチタイプなので、汚れてもふき取りやすい。押しごたえがないのはちょっと気になりますが、慣れれば問題ありません。
特筆すべきは気温センサー搭載であること。設定気温を下回った場合には、風の強さを弱くする…などの設定が可能。就寝時の使用で使っていますが、冷えすぎないので非常に便利です。
リモコンがあるのは最近普通なので割愛しますが、マグネットで背部に収納できるのが一味違うなと思います。ちょっとした工夫ですが置き場所に困るのがリモコン。こういうアイデアは嬉しいですね。
別売りのドックとバッテリーを購入すると、電源コードレスで単独動作が可能。コンセントの抜き差しをせずにサッと動かせるので、一時的に使う場所を変えたいときにはとても便利です。
バッテリーのみで最大20時間駆動するとのこと。洗濯物を乾かすときに、料理中に熱い時に、キャンプに持っていって屋外で使う…など活用方法も広がります。
バルミューダと比較して
これまで散々似てる似てると繰り返してきたので、性能面をザッと比較してみます。
商品名 | Whisper Flex Touch | The GrennFan |
価格 | 18,010円 | 39600円 |
出力 | DC12V 3.5A | DC12V 3A |
消費電力 | ACアダプタ:2-20W バッテリー:9-28W |
ACアダプタ:1.5-20W |
本体寸法 | 幅330mm ×奥行330mm ×高さ880mm (ショート時:510mm) |
幅330mm ×奥行320mm ×高さ871mm (ショート時:497mm) |
本体重量 | 4.3kg | 4.1kg |
風量調整 | 26段階 | 4段階 |
運転騒音 | 33-56dB | 13-(非公開)dB |
やはり…似てる…!しかし価格が大きく違いますね…。
細かい違いを見ていきます。
運転騒音の値が大きく異なりますが、「え?」という印象。2機種でほぼ違いを感じなかったからです。GreenFanの方は「静音室で1m離れて測定」と但し書きがあったので、測定環境に違いがありそうです。私の主観にはなりますが少なくとも風切り音については2機種でほぼ違いは感じません。どちらも最低パワーで動かすとほぼ無音で、最大パワーで動かせば50~60dBほどの騒音になります。
ただし前述の通り、首振り時の異音が無いぶん duux の方が静かに聞こえます。これは重要なポイントです。
風量調整についてはduuxは26段階と細かく調整できますが、正直こんなに要らない印象でした。何回もボタンを押さないといけないのでメンドい。4~10段階ぐらいにして欲しかった。何ならduuxで唯一不満な点はココです。
諸元には出てきていない点として、「風の質」が挙げられます。むしろココが一番の違いに感じます。最大風量にするとバルミューダは風が広がり、duuxは遠くまで風が到達します。広範囲に使いたいならバルミューダ、サーキュレーターとして使うならduuxでしょう。
しかし最もパワーを弱くすると、どちらも自然風に近い使い方が可能。日常生活で最大パワーに設定することはほぼ無いので、やはり普段使いでは大きな違いを感じませんでした。
おわりに
バルミューダの本元なんじゃねーのコレ、と思わされるほど似てるduux。しかし価格は半額以下。色々と感じ入るところがあります。
質感は若干Grenn Fanの方に軍配。ですが動作時・首振り時の静かさは圧倒的に Whisper Flex Touch!乗り換えて良かったと思っています。
私が購入したのはWhisper Flex Touchのホワイトです。オランダ本国では、本機はエントリーモデルに位置するタイプの模様。本国では高機能モデルの展開があるのでそちらを買い足したい…。日本でも展開してくれ~
グレージュの展開もあります。ホワイトがスタイリッシュなのに比べ、こちらは落ち着いた印象。
本日はこれにて。最後までお読みいただきありがとうございました。