何年かに一度、サングラスを新調しています。「眼鏡なんてずっとデザイン一緒でしょ」と思うなかれ、アイウエアは流行に合わせて少しずつ形を変えており、ときどき買い替えとくだけで「今っぽい」感じに見せてくれます。
最近のお気に入りは Jugaad14 の OCEAN。ファッション、モノ系の雑誌などで頻繁に紹介されている眼鏡・サングラスのブランドです。本記事では Jugaad14 のサングラスを紹介しながら、Jugaad14とはどういうブランドなのか、何が良い点なのか?実際にかけた姿なども紹介します。
Jugaad14とは?
Jugaad14は【ジュガードフォーティーン】と読みます。東京に本社を置く 株式会社TTIME によって2022年の初めにローンチされたアイウエア専門ブランドです。jugaadはヒンディー語で「革新的な問題解決の方法」という意味で、革新的なアイデアで新たな価値を生み出していくようにとの想いが込められています。
ブランドの主な特徴は以下の通りです。
プロダクトの全てが、世界でも有終の眼鏡産地でもある鯖江製。それでいて価格は抑えめで、エシカル素材のみで作られています。そして売り上げの一部は「海の羽根募金」に寄付され、海の環境保全活動や調査研究に使われます。
無駄を排し、合理的なモノづくりをする。デザイン、コンセプト共にまさに「今の時代に合っている」アイウエアブランド、それがJagaad14です。
OCEAN レビュー
開封
OCEAN は Jugaad14 のラインナップの中でも、アイコンモデルとされる代表作です。さっそく開封してみます。ドン。
OCEAN本体の他、付属物はブランドロゴが配されたソフトケース(という名の巾着袋)のみ。パッケージングもケースも、サングラス本体もあくまでシンプルです。
サングラス本体だけでなく、外箱もソフトケースも全てエシカル素材(再生原料)を使っているとのこと。ブランドコンセプトに偽りナシですね。
外観レビュー
写真のカラーは「grey × dark green」。フレームがグレーのクリア、レンズがダークグリーンのコンビネーションです。レンズは緑というよりも、限りなくグレーに近く見えます。
形状は伝統的なウエリントンですが、時代にあわせてスタイリングされています。下部になるにつれリムが丸みを持ち、やや細くなっていくようデザインされている点が、モダンで柔らかい印象を作っています。鼻パッドが本体一体型なのが、ミニマル感をより際立たせています。
Jagaad14の象徴でもあるクリアフレームの面白い点は、光の当たり方でその印象が変わる点。室内では濃ゆいグレーに見えたのが、直射日光下では透明感がより際立ち、クリアグレーの印象が強くなっています。
こちらの写真で見ると、レンズも確かにちょっとグリーン味があるのが分かりますね。グラデーションのかかり方が美しい…
エシカル素材で構成
OCEANのデザインは非常にシンプル。ブランドロゴですらフレームの外側でなく内側に印字されています。金属パーツを一切使っていないので、ノーズパッドも丁番も全て樹脂で成形されています。まさに一切無駄がない。
レンズは生分解性のバイオポリマー製を採用。埋め立て処分されると微生物により二酸化炭素・水・バイオマスに生分解されるので、通常ゴミとして処分可能です。同じくフレームもバイオマスプラスチック製フレームで、綿花採取後の産毛繊維を80%以上使用。自然環境課で分解されるようになっています。
金属パーツを排したことで本体も23gと軽量に。製造時点で処分時のことを考慮し、無駄を排しながらも機能的に。このプロダクトのまとめ方が Jagaad14の魅力です。
スタイリング
クリアフレームというと若者向けというか、悪く言えば「チャラい」印象がありました。季節的にも夏限定というイメージ。しかしJagaad14 はあくまでモダンでスタイリッシュ。ウエリントンのカチッと感じを残しつつも、黒のセルフレームに比べるとカジュアルで軽やかです。
年齢や季節を選ぶような感じは受けません。服装・ヘアスタイルを選ばない「今っぽい」アイウエアです。
ダークグリーンレンズの可視光線透過率は15%、紫外線透過率は0.01%未満で、サングラスとしての使い勝手としても標準以上。かなり光をカットしてくれるのでドライブ時にも眩しく感じることが少なく快適です。
本体一体となっているノーズパッドはやや高めに設定されており、日本人の鼻周りに合わせたバランスになっています。目からレンズまでの距離が広めに確保されていて、装着時に圧迫感がありません。もちろん鼻ズレも皆無。アイウエアとしてのクオリティは非常に高いです。
室内や暗所だと真っ黒に見えたフレームが、直射日光下だと違う表情を見せてくれるのがまた面白い。かけた印象がイカつくなりにくいのもポイント。一本あるとスタイリングが引き締まり、おしゃれに見せてくれるサングラスです。
筆者は身長180cmで筋肉質な体形なんですが、クリアフレームのOCEANだとイカツくなりすぎず、柔らかめの印象に。シーズン問わず活躍するアイウエアです!
ヒンジの調整方法
先に説明した通り Jugaad14の製品は金属パーツを使用していないので、使用している内に接続部分(ヒンジ)にゆるみが出てくることがあります。そんな場合の調整方法を紹介します。
ちょうど数カ月の使用でユルみが出てきていたので、今回紹介したoceanを調整してみます。
必要なものは、マイナスドライバーとお湯のみ。お湯といっても熱湯は避けましょう。60~70℃が適温なので、ケトルで沸かすなら水で埋めましょう。お湯が面倒であればドライヤーでもイケると思います。
耳掛け部分を外します。ヒンジに近い部分を握って、やさしく捻るようにすると外しやすいです。
先に用意したお湯に、ヒンジ部分を浸します。5分も浸せばOK。取り出したら温かいうちに、ヒンジの隙間にマイナスドライバーを入れて間を広げます。あまり強いと破損するので、力加減をみながら作業しましょう。少し広がるだけでも十分です。
完了したら、冷めて硬化するのを5分ほど待ちましょう。
硬化が終わったら、耳掛け部分をもとに戻します。上か下、どちらかをハメた後に軽く押し込むようにするとハマります。これで作業完了です。
ヒンジが何かユルいな?と思ったら試してみてください。金属パーツが無い分、作業は意外とカンタンです。愛用するものだからこそ、メンテが自分でできると、いつでも気持ちよく使うことができるのでおススメです。ぜひマスターを。
どこで買う?レンズ交換可能?
取り扱い店舗は こちらから確認できます(jagaad14 公式HP)。
オンリーショップはなく、セレクトショップで取り扱われているのが現状(2023年2月現在)。そのセレクトショップにも実際に足を運んでみましたが、品ぞろえが良いとは言い難いのが正直なところでした。
オンラインでは公式のECサイトがあるほか、ZOZOTOWNやAmazonでも取り扱いがあります。こちらはフルラインナップですしポイントも付くので、お求めのカラーが分かっているならコチラでの購入が便利です。価格が1万円きってるのが嬉しい!
レンズの入れ替えは構造上可能ですが、販売店では対応していません。ユーザーが自分で眼鏡店に問い合わせる必要があります(参考:レンズ交換について)。私が問い合わせしてみた結果、JINSと眼鏡市場では【対応可能。ただし作業時に起こったフレームの破損などは保証外】とのこと。zoffは対応不可でした。ご参考まで。
2022年に始まったばかりのブランドなので、今後の展開が楽しみです。オシャレなサングラスをお求めの方はチェックしてみてください!
本日はこれにて。最後までお読みいただきありがとうございました。