ワイヤレスイヤホンを続々とリリースしているSOUNDPEATS。AIR3、AIR3 Lite、AIR3 Proに AIR3 DELUXE HSと「AIR4はまだなん?」と思ってましたが、ついに出ました。SOUNDPEATS AIR4!インナーイヤー型のANC搭載ハイエンド機です。
今回はご提供頂いたSOUNDPEATS AIR4を開封、実際に使ってみながら、音質やノイキャンの性能はどうなのか?AIR3と比較してどうか?Snapdragon Soundとは何なのか?などを紹介していきます。
2024年8月追記:
新作である正統な後継機である「Air5」がリリースされています!今買うならコチラがオススメです。紹介記事はコチラからどうぞ。
SOUNDPEATS AIR4 レビュー
開封!
何はともあれさっそく開けてみましょう。ドン。
毎度おなじみのシンプルなパッケージ内容。ACアダプターも付属していないので、充電の手段は用意しておきましょう。
本体レビュー
製品名 | AIR4 |
本体寸法 | 53.5×24×58mm(ケース込み) |
重量 | ケース+イヤホン両側:38g |
最大連続再生 | 約6.5時間 充電ケース併用時:26時間 |
充電ポート | USB Type-C |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
備考 | Adaptive ANC マルチポイント接続 Snapdragon Sound対応 |
簡単なスペックは上記の通り。ケースはSOUNDPEATSがリリースしているインナーイヤータイプのケースに比べれば、少し大きめ。円形に近い楕円形をしています。
フロントにはインジケーターとなるLEDと、その下にペアリングボタンが配されています。背面には SOUNDPEATSの文字ロゴがブロンズのプレートに刻印されています。
質感はマット仕上げで指紋が付きにくく配慮されています。AIR3 DELUXE HSも持っていますが、高級感は断然 AIR4 の方が上です。
次にイヤホンを見てみます。
AIR4はインナーイヤーイヤホンです。カナル型のようなイヤーピースは付属しておらず、耳に乗せるような軽い付け心地が特徴。耳道を密閉しないので長時間の着用でも痛みが出にくい一方、良くも悪くも外界の音を拾う性質があります。
背面にはお馴染みのロゴが。全体的なデザインはSOUNDPEATS Air3 Deluxe HSと似ていますが、最も異なるのがスピーカー部。スピーカ部分を覆うメッシュがメタルでデザインされており、全体的な見た目の印象を持ち上げてくれています。
AIR3 DELUXE HSと比較
AIR3 のハイエンド機、DELUXE HSと比較してみます。ケースは大きく、少し重くなったものの、質感が向上しデザイン的にもブラッシュアップされてオシャレになりました。
形状はかなり踏襲されていますが、先述のようにスピーカー部分を覆うメッシュがオシャレに。見た目の高級感や、所有感といったポイントは AIR4で確実に進化しています。
機能面ではアクティブノイズキャンセリング、マルチポイント接続が新たに追加。連続再生時間も伸びています。まさに AIR4は AIR3インナーイヤータイプからの正統進化、上位互換品と言って良さそうです。
使用感レビュー
次は使用感を見て行きます。
ペアリングの方法はケースのフタを開けた状態で、ペアリングボタンの長押し。スマホなどの親機から探して接続します。
今やポピュラーな仕様ですが、本体とイヤホンはマグネットで弱く吸引し合っていて逆さにしても落下する心配はありません。収納時のパチッという音も小気味よい。抜け目なく、ちゃんと便利な機能が搭載されています。
音質良し!正統進化を遂げている
着用感は軽く、長時間付けても疲れなさそうな印象。Air3 Deluxe HSの着用感とほぼ同じです。試しに数時間ぶっ続けで聴いてみましたが、先代機と同じく快適にリスニングすることができました。
音質も良好。Air3 Deluxe HSでは原音に忠実、と評しましたが、今回もテイストは同じ。ただ随所に改善が見られます。中音の解像度が高いのは先代機と同じですが、高音も解像度が上がって音の立体感が増しました。ちょっと膨張気味だった低音は程よい味付けになって、良好なサウンドバランスに仕上がっています。
少し聴いて「あ、結構好みの音やな」と思いました。イコライザが無くてもデフォルトが一番バランス良く感じたので、手間いらずで高音質が楽しめます。
ANCはオマケ程度
アクティブノイズキャンセリングの実力は、予想はしていたものの「ささやか」です。ANCオフからオンに切り替えると、エアコンの動作音が少しだけ小さくなったかな?という程度のもの。高級ヘッドホンのノイキャンとは比べるべくもないので、オマケ程度と思ったほうが良さそうです。
逆に言えば不快な音圧、ホワイトノイズは皆無で音も籠らないので、ずっとONでも苦ではないです。ノイズも気休め程度には小さくなるので、そういう意味ではカジュアルな使用感覚です。
マルチポイントが超快適
SOUNDPEATSのイヤホンは非対応の場合が多かったのですが、AIR4はマルチポイントに標準対応!PCとスマホに接続してガシガシ切り替えてみましたが、至って快適に切り替わります。これだよコレ。やっぱり便利です。
いちいち設定画面を開かなくていいし、デジタル機器を複数台持ち歩く現代にあっては半ば必須機能だと思ってます。急な着信などにもサクッと対応できます。
やっぱりゲームモードがすごい
私がSOUNDPEATS機でイチオシなのが「ゲームモード」。Bluetooth接続でありながら 88ミリ秒(0.09秒)の超低遅延を実現したゲーム特化モードで、音が重要視されるFPSや音ゲーなどで重宝します。
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSでもCapsule3 Proでも絶賛しましたが、今回もいいです。今が旬のストリートファイター6で試しましたが、ボタン押下とサウンドがダイレクトな感じはとても気持ちが良い!カジュアルな良いゲーミングイヤホンないかな?という方には特におすすめです。
音に対しての反応が生死を分けるシューター系のゲームでは特に強い味方になります。ゲーム時は有線ヘッドホンが基本ではあるんですが、やっぱり無線が快適ですね。
SnapDragon Soundは対応機が課題
SnapDragon Soundは、米国の企業であるQualcomm(クアルコム)が開発した高音質ワイヤレスオーディオ技術。低遅延・ロスレス・高い接続安定性と互換性を備え、Bluetooth接続をより便利に、高品質にしてくれるテクノロジーです。
問題は対応した親機・子機が必要なこと。Xiomi、SONY、ASUSなどからはポツポツ対応機が出ているのですが、まだまだ少ないです。筆者は対応機を持っていないので、今回は評価を見送っています。
LDACコーデックもそうですが、Appleが自社技術以外を積極的に取り入れないことも手伝って、こういうテクノロジーはなかなか普及が進みませんねえ…。
まとめ
AIR3シリーズから順当に進化した「AIR4」。サウンドバランスの良さはそのままに解像度が上がってスタミナもアップ。ノイズキャンセリングとマルチポイント接続も搭載とテンコ盛りです。これで1万円以下なのが凄まじい。SOUNDPEATS製品は、毎度のことながらコスパがめちゃ高いです。
SnapDragon Sound対応のスマホをお持ちなら更に低遅延・ロスレス・接続安定性アップとさらに幸せになれます。対応機ユーザーには特におすすめですよ~
今回はこれにて。最後までお読みいただき有難うございました。