Loop Experience Plus という、少し不思議な耳栓をご提供いただきました。お話を頂いた時、「耳栓…?普通の耳栓と何がちゃうのん…?」と思いましたが、試して納得。何というか、目の付け所が面白いアイテムなんです。一部では既にメチャメチャ話題のようで、存じ上げなかったのが恥ずかしい限りです。
本記事ではこの Loop Experience Plus を紹介しつつ、Loopってどこのブランドなのか?何が良い点なのか?などについて詳しく紹介していきます。ぜひ最後までお付き合いください。
Loopってどこの国のブランド?
Loop (Loop BV)はイヤープラグ・補聴器具を専門に扱う企業で、本社はベルギーのアントワープにあります。設立は2016年と比較的新しい企業です。
ホームページでは「Loop は耳栓の見た目、感触、音に革命を起こすことに専念している」と説明されています。睡眠中や集中したい時、ライブや子育てなど、あらゆる場面でノイズやサウンドを低減し、目的に合ったサウンド環境で一日を過ごせる耳栓として Loopを提供しています。
創設者であるマールテンとディミトリが、夜遊び後の耳鳴りに悩まされたことから Loop の発想が生まれたそう。クラブとかライブハウスとか、めちゃ音大きいですからね…
LoopはAmazonで見ても判る通り、レビュー数が1万を超える大ヒットアイテムとなりました。Loopはアントワープを拠点に、アムステルダム、ニューヨーク、上海にオフィスを構える、急成長中の企業となっています。
Loop Experience Plus レビュー
開封
何はともあれ開封してみましょう。ドン。
今回ご提供頂いたのは、Loop の Experienceというシリーズ。「明瞭さを失わずに音量だけを抑える」ことができるアイテムとのこと。「Plus」と謳っている通り、それに加えてさらに音量を抑えることができるパーツが付属しています。
イヤーチップがサイズ別、素材別で同梱しています。まるでカナル型イヤホンのようです。ウレタンチップが最初から同梱しているのが高級イヤホンっぽい!
本体レビュー
ループの本体にイヤプラグがついているデザインは、まるでイヤーカフなどのアクセサリーを髣髴とさせます。loopにはシーンによって使い分けられるラインナップがあるのですが、それぞれに違う材質が割り当てられ、見た目にも差別化が図られています。Loop Experienceはメタリック系が採用されています。
Experienceのカラバリはシルバーの他、ブラック/ゴールド/ピンクゴールドをラインナップ。目立たず使うならブラック、アクセサリー的に使いたいならメタリックでしょう。
単にイヤーチップで耳を塞いでいるだけかな?と思いきや、そうではありません。リングの内側に「アコースティックチャンネル」と呼ばれる穴が配置されており(左上画像)、その穴を通った音は減音膜を通って音量を抑えます。イヤーチップを外した時に見えるのがメッシュで、この奥に膜があります(右上画像)。
この膜を通ることで音量は 18dB 低下するとのことですが、音質は低下することなく、明瞭な高音質を伝える仕組みなのだとか。単なる耳栓ではないんですね。
Loop Experience Plusには「Loop Mute」と呼ばれるアタッチメントが付属しています。コレを使うと先ほど紹介したアコースティックチャンネルを塞ぐことができ、さらに 5dB のノイズ低減をすることができます。
Loop Experience Plusは、最大23dBのノイズ低減が可能ということになります。Loop Experience(無印) と Plusの違いはこの Loop Muteの有無。差額は数百円です。ノイズ低減を調整できるメリットを考慮すれば、基本的には Plusを購入しておくのが良いでしょう。
耳栓には付きものであるケースも付属しています。天板に loopと刻印されたシンプルなケースですが、底面にはウレタンが敷かれ表面はマット加工されています。ゴムバンドも付いており、カラビナなどに取り付け可能です。ミニマルですが機能が詰められた良いケースです。これもまるでワイヤレスイヤホンのケースのようですね。
スタイリング
耳栓は付けてナンボ、外の音を塞いでナンボです。外観を見るのはこれぐらいにして、実際に着用してみます。
装着方法はカナル型イヤホンと全く同じ。耳にイヤーチップを突っ込み、少し捩じるようにして耳孔を塞ぎます。リングの部分が耳の形にフィットするように位置を調整したら装着完了。カナル型のワイヤレスイヤホンを使ったことがある方なら、5秒もあれば装着可能です。
うん、やっぱりアクセサリーみたいです。外を耳栓付けて歩く方は何らか音に悩まされている方だと思うのですが、「器具」を付けているのではなく「アクセサリー」を付けているのだ、と思わせてくれるデザインはとても良いと思いました。ポジティブな気持ちで外を歩けそうです。
先に紹介した Loop Mute を装着するとこんな感じ。外から見た感じでは分かりません。シルバーの本体だと白/黒どちらの Loop Muteでも馴染んでしまうので、ツートンカラーを楽しみたい方はブラックやゴールドの方が色の変化が判りやすいかも知れません。
…と、ファッション感覚でカラーコーディネートを考えてしまうのも Loop の個性。耳栓の色など考えたことも無かったので何だか新鮮。次項では外で使ってみます。
使用感レビュー
Loop は先述の通り、耳に入ってくる音を 23dB 抑えながらも、音質はクリアなまま保つ耳栓です。つまり音を完全にシャットアウトせず、音量を下げて耳の負担を軽減する耳栓ということ。ココが決定的に他の耳栓と違う点です。
外で使うと、よりその意味が分かります。車の走行音、雑踏での人の話し声、大音量で流れる音楽、セミの大きな鳴き声などが、気にならないほど小さく聴こえるようになります。この感覚は何だか不思議。
デザインもオシャレなので、付けっぱなしで普段通り生活できるのが魅力。街中を歩いてみましたが、特に問題なく過ごすことができました。通りのスピーカーから聞こえる大音量の音楽や、行き交う人々のざわめきがいつもより小さく聞こえて、ちょっと落ち着く感じ。でも周りの音はちゃんと聞こえるから危険はありません。
付けて生活してみると、普段から耳を酷使してたんだな~と実感。レビューを見ると聴覚障害の方からの喜びの声が散見されたので、なるほど確かに!と思いました。
妻にも試しに使ってみてもらいました。問題なく聞こえるし、耳に入る音も優しくなったとのこと。妻は子ども(×2)にピアノを教えているので、毎日2~3時間はピアノの音を間近で聴いています。日ごろから耳にかかる負担は相当のものでしょう。
Loopを使用することで音を聞きやすくなったとのことで、効果は実感できた様子。「耳への負担が軽減する」という点に魅力を感じていた様子でしたが、自分の声がLoopによって響いてしまうのが気になったようで、使用は取りやめました。残念。
Loopのラインナップには、閉塞感を抑えた「Engage」があり、こちらは会話を快適にできるモデルになってます。教職や育児、音がうるさい場所での仕事用途などで使う場合にはEngageを選ぶのが良いでしょう。
小さくてケース付きなので、カバンに付けていても邪魔になりません。やっぱり「オシャレ」という点がとても良い。持ち運びたくなりますし、人前で付けることに抵抗がなくなります。むしろポジティブに付けたくなる感じ。出張のお供としても、新幹線や飛行機内、宿泊先のホテルなど使い出が色々ありそうです。
今まで使ってた耳栓はウレタンのものだったので、ほぼ使い捨てでした。見落としがちですが、Loopは繰り返し使える点もGOOD。いいもの頂きました!
まとめ
Loopの画期的な点は2つ。「音を遮断するのではなく、クリアなまま低減してくれる」点と「アクセサリーのようでオシャレ」な点です。前者の機能性はもちろんながら、私は後者に新鮮さを感じました。耳栓ってオシャレじゃないから外では付けなかった、という側面は大いにあるよなと。
私は耳栓をネガティブに使うことが多かった(ホテルで煩い、周囲が煩い)ので、ポジティブに使える耳栓というのは何だか良いなと思うのです。オシャレだと持ち運びたくなるものですしね。
今回提供して頂いたモデルは「Experience Plus」。先述の Loop Mute を使うことで遮音性を調整できる、最もノイズ低減に優れたモデルです。本体がメタリックでまるでメタルのアクセサリーみたい。会話をする必要がない、スポーツ観戦やライブ、コンサートなどにもおすすめです。
会話しながらも耳を保護したいなら「Engage」がおすすめ。閉塞感を抑え、自分の声が反響しにくくなっているモデルです。現場で働く方やライブのパフォーマー、小さい子の泣き声に悩まされる親御さんなどにも良さそうですね。本体はこれまたオサレなクリアカラーです。
睡眠時に使うなら「Quiet」モデルがおすすめされています。シリコン素材なので横向きに寝ても痛くなりにくいとのこと。価格も他2モデルに比べてリーズナブルなので、最も手が出しやすいモデルです。
突発的に聴覚過敏になる方が周囲に多かったので、自分も他人事ではないと思ってました。まるでお守りを頂いた気持ち!騒音に悩まされている方、少し音を遠ざけたい方におすすめします。
本日はこれにて。最後までお読みいただき有難うございました。