長らく NORTH FACE のお世話になっていたギアたちですが、冬物は Nanga に、それ以外はDESCENTEに移行しました。機能面・デザイン面で海外ブランドを凌駕してきており、コストパフォーマンスの観点からも申し分のないアイテムが年々増えてきています。
特に ALLTERRAIN の "CREAS" はイチオシのハードシェル。写真のジャケットは2022年春夏に新調したものです。本記事では写真と共にCREASを紹介、レビューしながら、なぜこのシェルをおすすめするのか?を紹介していきます。
DESCENTEについて
DESCENTEこと株式会社デサントは、大阪の浪速区に本社を置くスポーツウェアのメーカーです。1935年に前身であるツルヤを創業、1957年には『デサント』のブランド展開が開始されています。1961年に株式会社デサントと社名を改めると同時に、『デサント』が商標登録されました。
主にプロユースとして展開してたDESCENTEですが、その名を一般人にも知られるようになったのは「水沢ダウン」のリリースからではないでしょうか。2008年より展開しているデサントの高機能ダウンで、これを契機にタウンユースでも使えるウエアを展開、人気を獲得していきます。今回紹介するCREASもその一つです。
デサントブランドは創立60年!スポーツウエア一筋の歴史のあるドメスティックブランドです。そんじょそこらのアウトドアメーカーには負けません!
レビュー
CREASについて
CREASは DESCENTE ALLTERRAINの定番アイテムで、毎シーズン展開されているシェルジャケットです。シーズンによりカラー展開などが異なります。
ALLTERRAINはDESCENTEから派生したブランド。all(すべて)+terrain(地形)から成るブランド名の通り、スポーツシーンに留まらずライフスタイルを提案するファッションブランドです。これまでデサントが培ってきた技術が惜しみなく投入されており、その機能性の高さが特徴の一つです。
例えば、フロントには2列のジッパーを備えています。2つのジッパーの間に配されたメッシュ生地がベンチレーション(外気取り込み口)の効果を果たすので、シーンに応じてジッパーを使い分けることで快適に過ごすことができます。
袖口はマジックテープやホックを採用したシェルが多いですが、CREASはブロックフィットアジャスターなるものを装備。マジックテープのような自由度、フィット性を保ちながらも、雨にぬれてもホールド力が落ちず耐久性に優れています。
素材には東レが開発した防水透湿素材 Entrant®を使用。WINDTIGHT NYLON 3Lというグレードが使用されています。Entrant®は防水性もさることながら通気性に特化した素材です。(価格によって使用していないモデルもあります)
各所にあるベンチレーション、通気性の良い素材、フィット感を高める工夫。CREASはフィット性が高くも快適に過ごす工夫が詰められた、オールシーズン対応のシェルジャケットなのです。
着用レビュー
CREASはハイネックのような首が覆われているシルエットが特徴の一つ。モードっぽさを併せ持つスタイリングで、ファッション性が高くタウンユースとしても非常に使いやすい外観です。簡単に言えば、おしゃれ!
着用してまず感じるのは、そのしなやかさ。ナイロン部分はどこかシットリした肌触りで、着心地も柔らかい。GORE-TEXなどに代表されるような防水ナイロンに感じる「パリッ」とした質感はなく、滑らかな着用感です。裏地のポリウレタンも嵩張らないので、重みもなく軽やか。腕を回して窮屈、なんてことは皆無です。
カラーは ”BRSH" というグレージュのような色合い。当方身長180cmで、サイズはO(XL)を着用しています。私は胸板が厚いのでLからワンサイズ上げました。一般的なアウトドアブランドに比べてややタイトめに感じます。
身体の保護と動き易さの観点からシェルは基本的にジャストサイズを買った方が何かと良いです。サイズ表は必ず確認を。
フロントのダブルジップ、脇の下のメッシュベンチレーションの存在は本当に偉大。蒸れてきたときにこれらのベンチレーションを開くと、爽やかな空気が入ってくるのを実感することができます。登山などレジャーではもちろん、タウンユースでも活躍します。
フロントのダブルジップは「開けると邪魔だけどウエア内の換気をしたい」というニーズに応えてくれるので使うシーンが非常に多い。小雨のときなど、ジップを開けたくないときでも換気ができて快適です。
他社のナイロンジャケットではほぼ採用されていない工夫なので、コレだけでも買う価値があります。オールシーズンという謳い文句はダテではありません。
ハイネックのような首回りは、「パラフードシステム」が採用されています。ジップを開くとガバッと中が開いてフードとして機能する仕組みで、水沢ダウンなどにも採用されている ALLTERRAINではお馴染みのシステムです。
フードがコンパクトに収納されるだけでなく、雨などがフードに溜まってしまうようなことも防いでくれます。不要な時には収納して、スッキリと着こなせる点もメリットです。
パラフードシステムのフードはかなりヘビーデューティーに作られています。収納ドローコードがしっかり配備されてフェイスをしっかり保護できますし、ツバの部分のパターンが分けられていて雨が顔に垂れてこないようにデザインされています。一般的に収納できるフードは最低限で構成されることが多いですが、CREASは例外です。
私は基本的にフードは仕舞っていて、寒い時や悪天候になったときにフードを展開して使います。シーンに応じて着用スタイルが変えられる柔軟性がCREASの魅力です。
先に紹介したブロックフィットアジャスターは、調整の自由度が高く便利。マジックテープのように糸くずが絡まったり、ほつれたりしないので、機能はそのままでタフにアップデートされています。
まとめ
シェルに必要不可欠である防水性・通気性を担保しながら、随所に工夫が施されて利便性も抜群。おまけにデザインもカッコいい。冒頭に「海外ブランドを凌駕してきている」と書いた理由がお分かり頂けたかと思います。CREASはいま最も推せるシェルジャケットです。
CREASは毎年リリースされていますが、カラー展開はその年によってマチマチです。ブラックは毎シーズンリリースされているので問題ありませんが、それ以外のカラーが欲しい場合は通販サイトを巡回して確認するしかないです。公式通販はコチラ。公式だとポイントなどが付かないので、大手通販で購入した方がオトクです。
良いシェルが一枚あると、天候が不安定なときやレジャーにも使えるので非常に便利。シェル選びに迷ったらCREASを選んでみるのはいかがでしょう。
本日はこれにて。最後までお読みいただきありがとうございました。