一般的になって久しい感のあるBluetoothスピーカー。巷にはたくさんの商品があふれる中で、何となく決め手に欠けるのも事実だと思います。
そんな方に、私はB&OのBEOPLAY P2をおすすめします。本稿ではP2の小さな躯体に詰まった素敵な点を紹介していきます。どうぞ最後までお付き合いください。
B&Oについて
出典:https://www.bang-olufsen.com/ja/jp/story/home-theatre-system
バング&オルフセン(Bang & Olufsen)はデンマークに本社を置くオーディオ・ビジュアルブランドです。1925年創業と長い歴史を持った老舗で、「高級」…つまり高い価格帯を持つブランドとして有名です。
そんなバング&オルフセンが2012年から展開しているカジュアルラインがB&O。ワイヤレスイヤホンやヘッドホン、Bluetoothスピーカーなどデジタル製品を、バング&オルフセンの血統として、拘り抜いてリリースしています。
日本においてもファンは多く、直営専門店は全国16店舗に及びます。古いオーディオファンほど、バング&オルフセンという名前には威光を感じるんです…!
レビュー
開封レビュー
実はP2、今回で2度目の購入となります。1台目はどこかで失くしてしまったのです…悲しい…。1台目はリリース直後に買いましたが、2台目ではパッケージが全面リニューアルされています。
さっそく開封してみましょう、ドン!
非常にシンプルな内容物で無駄がありません。アダプタがないのは最近の流行りですが、私は好意的に捉えています。捨てるのもヤダし、置いておくのも場所に困りますからね。
ケーブルはUSB C。コネクタ部分に「B&O」のロゴが配されているのがニクイ。
本体レビュー
バング&オルフセンはその音質もさることながら、一目でそれとわかる「風格」がありました。その風格はB&Oにも脈々と引き継がれています。
ブラスト・アルマイト加工されたアルミニウムグリルが、スピーカーをカバーしただけのシンプルな本体です。
そこに本革のレザーストラップがついただけで、ミニマルなのに漂う高級感。これぞバング&オルフセン。
ボタンは裏に一つあるだけ。こちらは電源のON/OFFとBluetooth接続を兼ねたボタンで、あとの操作はスピーカー部をタップ、あるいはシェイクすることで行います。なので、ボタンはただ一つだけ。
下部にはUSB C。2時間の充電でおよそ10時間使用できるとのこと。
「10時間」はあくまで公称。使った感覚では、実際に使用できる時間は7時間前後といった所だと思います。
インジケータ―はスピーカーの穴に紛れる形で、さりげなく配置されています。ここらへんもバング&オルフセン!って感じ。ミニマルに殉じるねえ。
大きくなく、小さすぎないサイズ感。285gなのでカバンの中はもちろん、ポケットでも邪魔になりません。真の意味で持ち歩けるB&Oはコレだけだと思います。
所有する喜び、持ち運ぶ喜びをユーザーに与えてくれるサウンドとデザイン。小さくなってもバング&オルフセンの血統を感じさせます。
使用感レビュー
音質については巷にたくさんレビューがあるので、語るまでもないかも知れません。音源を忠実に再現するような音。ドンシャリでないのに低音がちゃんと鳴り響き、中音は籠らず、高音は伸びやかです。
P2はモノラルですが、モノラルスピーカーにありがちな「物足りなさ」はほとんど気になりません。もちろん大きなステレオスピーカーには比べるべくもないですが、P2の軽快さをもって有り余るメリットがあるでしょう。
出張先のホテルなどで聴いていたら、Bluetoothスピーカーであることを忘れる瞬間があるほど。小さな音色も丁寧に鳴らします。
本体のタッチ、シェイクで再生/停止、次の曲へスキップができますが、これはほぼ使っていません。スマホで直接操作した方が早いから、というのが理由です。本体で音量調整ができればなあ…と思いもしましたが、結局スマホを直接操作するでしょうね。
アプリを使うとイコライザなどの機能が使えますが、私は基本的にイジらず使っています。初期設定でオールマイティな音を鳴らしてくれますが、ピアノやインストゥルメンタルなどを好む方は調整した方が心地よくなる場合が多い印象でした。
意外に知られていないのが、マイク内蔵なこと。P2でオンライン会議を行っていますが、非常に快適。スピーカー&マイクだと自然に会話できます。
家でも旅先でも在宅勤務でも、手放せない逸品です。
おわりに
実はこのBEOPLAY P2、現時点(2021年9月)でB&O公式のポートフォリオから除外されています。つまり「現行品ではない」という扱い。これを知ってから、急いで購入しました。
P2に取って変わる形で、近い立ち位置の製品がリリースされるものと信じていますが、いまだにそういったニュースはありません。
似た立ち位置の製品に「BEOSOUND A1」がありますが、音質はともかくスタイルは断然P2を推します。持ち運びに特化しているのがP2だからです。大きくて音が良い製品は他にありますが、P2のサイズ感でこの音は唯一無二と思っています。
購入を検討している方は、お急ぎを。
私はコレを使い続けるつもりだったので、市場から無くなる!?とドキドキしています。もう一台買っておこうか…
本日はこれにて。最後までお読みいただき有難うございました。