できるだけ大型の家具を家に置きたくない、という気持ちがあります。部屋が狭くなりますし、趣味が変わった時に処分する手間が大きいからです。よほど気に入った家具か、場所を取らないものでない限りは購入に慎重になります。
この クラリン社のサンドラーチェア は後者の理由で購入したものです。本記事ではこのサンドラーチェアを紹介しつつ、その機能性について解説していきます。最後までお付き合いください。
サンドラーチェアとは
1925年から製造されている(!)伝統ある折りたたみチェアで、米国のクラリン社で作られています。クラリン社は現在、Hussey Seating Companyの一部となっていますがブランドは健在。
戦後のパブリックスペース需要でシェアを獲得、現在ではスタジアムやホール、学校や病院など公共の場で導入されています。
同社のチェアはNBAのチーム座席にも採用されているほど。まさにフォールディングチェアの代名詞です。大学のキャンパスとNBAのスターが使用している椅子が同じというのも、なんだか素敵な話ですね。
サンドラーチェアの特徴
とにかく薄い
サンドラーチェアの大きな特徴は、折りたたんだときの圧倒的なコンパクトさ。
なんと薄さ8cm!重量も約6kgと軽量で、片手で持ち運びができます。
我が家では使わないときには部屋のスミに立てかけておいて、居間を広く使用しています。来客時にイスが足りなくなったときにも活躍します。
折り畳みチェアにしてはしっかりした座り心地
座り心地は、折り畳みチェアとしては良いほうに感じます。もちろん、人間工学に基づいた椅子の方が座り心地は優れているでしょうが、長く座っても疲れることはないので座り心地としては及第点。
フラットではない床の上で使用しても体重をかけるとガタがなくなる、という設計上の特徴を持っていて、謳い文句通りガタつきは皆無です。
シンプルなオシャレさ
特に強い意匠が入っているわけではないのですが、機能がギュッと押し込まれた姿は非常にミニマル。座面の木目と、金属のしなやかで冷たい印象のコントラストが美しくもクールです。
まさにインダストリアルデザインという設計ながら、ウッドの要素が入ることで柔らかく、部屋に馴染みやすくなっています。カフェなどにも合いそうなデザインですね。
家族の集まる明るいダイニングから、男の隠れ家まで幅広く馴染むデザインになっています。
もちろん連結も可能
パイプよろしく、連結ももちろん可能です。
まあ、なかなか自宅で連結して使う方も少ないかと思いますが、こんなミニマルな見た目の中にも機能が詰め込まれていて、プロダクトとしての完成度の高さを感じます。
どこで買えるか
私はPACIFIC FURNITURE SERVICEにて購入しました。東京恵比寿にあるカッコいい家具屋さんです。クッションタイプも取り扱っており、品ぞろえが豊富です。
そのほか、楽天などでも見つけることができます。
どちらも品切れの時が多く、人気に対して供給が安定しません。欲しい方は見つけたら即購入!ぐらいの気合を持って臨んだ方が良いでしょう。
おわりに
日本には安定した供給がなかったので、かつては手に入り辛かった代物ですが、少し調べたところ大手の通販サイトでも取り扱いが増えてきているようです。ワンルームなどで大きな家具が置けない方などには、特におすすめします。
折りたたみチェアって素っ気ないとか、無骨すぎるんじゃ…というのはサンドラーチェアには無用な悩み。きっと貴方の部屋の雰囲気と腰を、しっかり支えてくれることでしょう。
本日はこれにて。最後までお読みいただきありがとうございました。