2021/1月 更新・一部追記しました!
新しいカバンや靴を買ったら、すぐさま防水スプレーを吹きかけます。かつてはこの習慣がなく、思い切って買ったお気に入りを短期間でダメにした経験が何度もあります。
私のおススメの防水スプレーは「CARBON PRO」と「シュプリームプロテクトスプレー」の2つで、モノによって使い分けています。両方とも、Colonilというメーカーが製造しているスプレーです。
Colonilはドイツにあるザルツェンブロッド社が扱う靴と皮革のケアブランド。ケア用品で世界各国に支社を持つまでに成長した一本気溢れるブランドです。
皮革に最適な「シュプリームプロテクトスプレー」
私は革製品が大好きなので、シュプリームプロテクトスプレーを特に愛用しています。皮革への浸透性が高いシダー油を配合したフッ素系の防水スプレーで、スムースレザーと起毛皮革(スウェードなど)に対応しています。
革ジャンはケアが生命線なので特に気を遣っていますが、日常のお手入れはブラッシングとこのスプレーだけです。それだけで革のツヤが断然違いますし、日々の使用で受けるダメージを大きく軽減できます。防水とケアが一手順で完了してチョーお手軽です。
皮革以外はすべてコレでカバー「CARBON PRO」
一方、CARBON PROは保護に徹したスプレーです。カーボンのような細かいメッシュ状の膜で対象を保護し、長期の効果持続時間を実現しています。
汚れが強くつきやすいものや新しくおろしたもの、別手段でケアを済ませたものには、こちらを使っています。
革靴やブーツに欲しいのはとにかく強固な保護ですから、CARBON PROを使います。シュプリームプロテクトでは対応していない化学繊維やヌメ革にも対応しているので、GORE-TEX製品なども全てこちらで賄っています。
おススメの使い方
防水スプレーは上記に限らず、多くの種類が各社からリリースされていますが、スプレータイプであれば大体使い方は同じです。
前提
モノを買ったら「新品の状態で」防水スプレーを吹き付けるのが理想です。最初にそれを行うだけで風合いや質感がかなり長持ちします。突然の雨などで革が濡れてしまう、といった事故も防げますし、カバンや靴を買ったときには、まずは防水スプレーを吹きかけることをお勧めします。
①準備
スプレーですので、必ず屋外で使用してください。段ボールや古新聞などを下に敷くとなお良いでしょう。
吸い込んでしまうと喉に違和感が出たりするので、心配な方はマスクなどの着用をおススメします。
またスプレーして大丈夫か心配な場合には、まず部分的に試してしばらく置いて、大丈夫なことを確かめてから全体に…と順序立ててやると安心です。
②クリーニング
新品の場合はクリーニングは不要です。3にいきましょう。
ただし、革靴の場合は古いクリームが残っているので、新品でもクリーニングをしたほうが良いです。これについては別でまとめていますので、そちらをご覧ください。
靴に限らず、すでに使用しているものに防水スプレーを使う場合や、定期的なメンテナンスの場合は、まずクリーニングが必要です。汚れが残っている状態でスプレーを使うと、汚れまでコーティングされてしまいます。
革製品であれば柔らかめのブラシでブラッシングをしましょう。目地などは特にホコリが詰まっているので重点的に。終わったら乾いた柔らかい布で乾拭きします。汚れがひどい場合には、別売りのクリーニング用クリームなどでキレイにしてから使いましょう。
GORE-TEXなど化学繊維の場合は、一度専用の洗剤で洗うか、硬く絞った濡れタオルなどで清掃してください。
③まんべんなくスプレーする
スプレーしたい対象から20~30cm離してスプレーします。表面が軽く湿るぐらいにスプレーできたらOK。仮にべちょべちょにしてしまっても、よほどでなければ乾くので安心してください。
よく触る場所や、よく外と触れる場所にはちゃんと吹きかけておきましょう。ハンドバッグであれば持ち手、リュックなどであれば地面に置くと思うので底面はケアしておくと安心です。
スプレーできたら放置して、日陰でしっかり乾かします。湿気の多い日でなければ30分ほどで余裕で乾きます。天日干しは跡になるかも知れないのでやめておきましょう。
④もう一回スプレーする
乾燥したものに、もう一度同じ手順で吹きかけます。コーティングを二重にするためです。
新品のモノであれば、さらにもう一回、計3回やってもバチはあたりません。
⑤乾拭きする
スプレーが乾いたら、柔らかい布で乾拭きします。100円均一などで売っているマイクロファイバーなどで拭くのもおススメですし、着古したTシャツを破って使うとかでも十分です。
購入したい場合は、ポリッシングクロスなどを購入するのがよいでしょう。コロニルもリリースしています。
シュプリームプロテクトスプレーを使った後の革製品は、乾拭きすると艶が豊かになっていることに気が付くと思います。
おわりに
シュプリームプロテクトは200mlで約2200円、カーボンプロは300mlで約2630円です(2020年6月現在)。100mlあたりの単価でいえば、シュプリームプロテクトは非常にお高い。革ジャンなどに使うとあっという間で、ウググ…と唸ることもしばしば。
もう少し安くなってくれれば、気兼ねなく使えるのですが。
とはいえ、防水スプレーの質の高さとしては間違いない今回の2品。お気に入りをケアをしていると「手入れすること」自体が好きになってきます。
時間を見つけては、妻の持ち物も物色してケアしたりしています。使いこまれた愛用品が輝きを取り戻すのは、自分のモノでなくても気持ちが良いものです。愛用品はケアをしつつ、末永く使ってあげたいですね。