サイフやバッグはクラウドファウンディングでも人気の分野で、ベンチャーからも次々と機能的な提案がされている激戦分野です。利便性に長けたもの、コンパクトなもの、収納力に長けたものなのど様々なタイプが展開されています。
Finale2 もクラウドファウンディングから生まれたサイフの一つ。薄くコンパクトながら、機能性や収納力にも、そしてデザインにも妥協のないウォレットです。ちょうど手に入れたタイミングで4泊5日の旅行に出かけたので、実際に使ってみて感じたFinale2の使い勝手や長所などについて解説してきたいと思います。
↑前作である初代Finale
FINALE2について
「Finale」は2021年に展開され、Makuakeでは目標額の90倍もの金額を集めてクラウドファウンディングに成功しました。Finale2 はそんな人気を博したサイフの2代目で、堅実なアップデートが施された「究極のサイフ」と説明されています。
製作者は小川コータ氏(株式会社エジソンラボ 代表)で、なんとフリック入力を開発したお方。NEC創業者の岩垂邦彦氏を曾祖父に持ち、AKB48やももクロなどの作曲家でもある、エピソードに事欠かない発明家です。
Finale2は特許出願済(日本国内)。創業65年の老舗の革製品メーカーさんが「ぜひ製品化したい」と制作に名乗りをあげてくれたのだとか。品質にも期待できますね!
製品レビュー
写真のFINALE2のカラーは「レッドブラウン」。カラバリは他にブラック・ブラウン・ネイビーがあり、計4色の展開になっています。サイズは縦9cm、横9.7cmとほぼ正方形に近い形状の二つ折りサイフです。
開くと上の写真のように、おおきく幾つかの収納に分かれています。がま口のやや小ぶりな小銭入れ、お札入れとカード収納。鍵の収納場所があるのが独特ですが、ここまではコンパクトで普通の財布。しかしFINALE2は収納力がスゴい。
これまで持ち歩いていた大きいな財布の中身が、コンパクトなFINALE2のボディに全て収まりました。加えて自宅の鍵まで付けられます。
カードは10枚、小銭は25枚までOK。長財布の中身を全て移しても、まだ余裕がある状態でした。これにはちょっと驚きです。
中身が入った状態でも、厚さは実に1cm。横から見ると、カードの収納部と小銭入れが重ならないように配置されているのが判ります。この工夫によって1cmという薄さが実現できているんですね。財布は意外に場所を取るので、このコンパクトさは誰にとっても有難いですよね。
目立たないように小さくマグネットが縫い込まれており、これによって本体が2つ折りの状態を保つようになっています。置いた状態でも不意に開いたりすることがなくなるニクい工夫です。
がま口はジッパータイプよりも開くのが早く、ガバッと開くので中が見やすいのが特徴です。コインを一覧することができるので、ほしい硬貨を素早く取り出すことができます。
小さいがま口ですが、入れるコインが多くなると膨らむ構造になっており見た目以上の収納力。整頓して入れる必要がある点は注意が必要です。
さらに一風変わっているのがカード収納部。カードをモビロンバンドで重ねて固定するようになっています。モビロンバンドはゴムのような伸縮性のあるヒモ状のバンドで、ゴムに比べて耐久性があり加水分解する心配がありません。
初代FINALEはカードを重ねて収納できるだけでした。FINALE2では多くの改良点がありますが、最も大きな変更はココでしょう。挑戦的な改良ですが、普通の財布とは一線を画す使い勝手になっています。後ほど解説していきます。
実際に使ってみて
旅行に、仕事に使って最初に感じたのは、やはりそのコンパクトさ。思った以上に小さい!1cmという薄さがやはり際立ちます。鞄に収納したとき、車のダッシュボードに置いた時、ちょっと新幹線の小窓に置くときなど、置き場所や収納場に苦慮することがありません。
薄く小さいので、お尻のポケットにも問題なく収まります。かさ張るサイフだとそのまま座ると異物感がスゴいですが、FINALE2は違和感なく座ることができます。ポケットの小さいパンツや、タイトなジーンズなどでも問題なくスッと入れられるでしょう。
あまりに異物感が無いので、座ってるときに「あれ?サイフ無い!?」とお尻を確認することもありました(実話)。
FINALE2は牛革で作られていますが、スコッチガード加工を施すことで耐久性が向上しています。尻ポケットに入れっぱなしで歩き回ったり座ったり、鞄のなかでガチャガチャとシェイクされたりしましたが、問題なし。傷やシミができる気配はありません。
スコッチガード加工は 3M社の持つ撥水・防汚加工の商標で、フッ素系の樹脂を革表面に付着させることで汚れを防いでくれます。防水スプレーと違い内面から薬品で加工しているため、半永久的に効果が続きます。
サイフはハードに使われるものなので、この耐久性はありがたい。コンパクトなだけでなく、ちゃんとヘビーデューティーに設計されているのが嬉しいですね。
個人的に一番良いなと思ったのは、カードの収納部。モビロンバンドによって、10枚でも1枚だけでもしっかり固定されるようになっています。重なっていると使いにくいのでは?と思いましたが、モビロンバンドを引っ張ってカードを探すことができるので問題なし。
収納場所が集約されるので、従来のカードケースよりも使いやすい!バンドでカードを固定するとは目からウロコでした。バンドの耐久力だけ気になりますね~
鍵の収納があることでサイフ一つ持ってコンビニに行くこともできますし、失くすとヤバいものが一つにまとまるので安心感があります。一本しか収納できないので、オートロックのキーが別になっているなど自宅のキーが複数ある方にはぴったりハマらないかも。用途に見合うかは要チェックです。
ヒモの短さが少し気になったので、自分で伸縮性のあるヒモに交換してみようかな、と画策中。アイデアが感化される楽しいサイフです、FINALE2!
どこで買えるか?
コンパクトなサイフを初めて持ちましたが、思った以上の取り回しの良さにちょっと感動。お尻が膨らまないので違和感がありませんし、パンツのシルエットを崩しません。荷物が少なくなるし悪いことがない。そのうえFINALE2は機能を犠牲にせず、よく考えられています。
FINALE2 はMakuakeにてクラウドファウンディングを実施中。2022年9月末までの実施で、既に目標額を大きく上回って成功を収めています。今後一般販売もされると思いますが、今だと「早割」などで安く購入できるのでお得です。
前作である FINALE はすでに一般販売中。Amazonだとクーポン配布中です。カード収納の形状、使い勝手が大きく違うので、コチラが好みの方もいるかも。よくご確認を。
セカンド財布としても、旅行・出張用としても便利。どう使おうかな、と考えさせられます。アイデアに満ちた財布をお求めなら、FINALE2はいかがでしょう?
今回はこれにて。最後までお読みいただき有難うございました。