- なぜHHKBを敬遠していたか
- 無印とType-S、どちらが買いか?
- HHKB Professional HYBRIDの素敵なところ
- ペアリングの方法
- HHKB Professional HYBRIDのイマイチなところ
- キーボードルーフは買いか否か?
- おわりに
在宅勤務になって、しばらくは折りたたみのキーボードを使用していたのですが、激務に耐えられずご逝去。Bluetooth対応で、メカニカルor静電容量無接点で、日本語配列なら何でもいいや~と新たな相棒を探していたら、ない!上記の3つを満たすキーボードが全然ない!
というわけで結局買っちゃいました。HHKB Professional HYBRID。ずっと敬遠してたんですけど、最高ですコレ。
なぜHHKBを敬遠していたか
一言でいえばミニマルすぎるところ、でした。
テンキーレスなのは良いとしても、DELをFnと同時押しは面倒そうとか、右のShiftキーが小さいとか、そこまでキーを削がなくていいのに!と思ってました。
ほんとはNIZにしたかった。リーズナブルで静電容量無接点、当然Bluetooth対応。キーカスタマイズも豊富。しかし日本語配列がない…!個人利用だけなら問題なかったけど、業務で使用するのは勤務先がサポートを嫌がった。仕方なく諦めました。
日本語配列にコダワリがなければおススメです、NIZ。ミニマルすぎないのもちょうどいい。選択肢も豊富です。
日本語配列+Bluetooth+メカニカルor静電容量式…となると、あとはロジクールかFILCO、HHKB、RealForceの限定モデルぐらいしかありません(2021年9月現在)。店頭で打ち比べてみた結果、HHKBが圧倒的勝利。私も白旗をあげて購入に至ったわけでございます。
無印とType-S、どちらが買いか?
HHKB Professional HYBRIDの購入を検討する方が必ず通る道、それが「Type-Sにするか否か」です。私もご多分に漏れず悩みに悩みました。
Type-Sと無印の違い、それは以下の2点に集約されます。
- 打鍵感の違い
- 打鍵音の違い
Type-Sのウリはその打鍵音の静かさ。無印とは比較にならない静かさです。家族が寝ている傍らで作業するとか、カフェで仕事をするなら間違いなくコチラがおすすめ。
私は「打鍵音がある程度ある」タイプが好み。もともと茶軸党で、打鍵感があるものを使い慣れていたことも影響しています。
悩みに悩んだ結果、無印を購入!5000円安いことも理由のひとつです。いまもこの記事を購入したキーボードで打っていますが、非常に満足しています。
打ち比べてみると、Type-Sのほうが打鍵感がやや重め。好みは分かれるところだと思いますが、軽やかにタイピングしたいなら無印でしょう。
HHKB Professional HYBRIDの素敵なところ
列挙すると以下のようになります。
- その優雅な打ち心地
- 卓上でコンパクトに収まっている
- コンパクトだが使い勝手を犠牲にしていない
- キーアサインの変更が自在
- 有線、無線両対応
- 3台までのマルチペアリング可能
打ち心地についてはわざわざ書き連ねる必要はないでしょう。スコスコと気持ちの良い打鍵感と、ちょうどよい反発。折りたたみキーボードを使用していたときに比べて格段にタイプミスが減りました。
心配していたShiftキーの大きさや、Delキーを使うときのFnキー同時押しなど、コンパクトすぎるのでは…という心配は杞憂でした。自分でも不思議なほどスッと馴染むことができました。ノートPCの配列に似ていたからかもしれません。
使用感に問題が無いのであれば、このコンパクトさが活きてくる。机を広く使うことができ、持ち運ぶことが容易。抱えて部屋を移動するのもカンタンです。
HHKBは日本語配列でも、ちょっと変わった配列です。普通左下のキーはCtrlがアサインされているものですが、HHKBはファンクションが割り当てられています。
しばらく使ってみたものの、初期配置は私には違和感がありました。裏面のスイッチを切り替え、従来の配列にして使っています。
専用のソフトが付属しており、上記以外にもキーアサインは自由自在。この自由度の広さもHHKBの魅力です。
3台のマルチペアリングができるところも良いところ。ややクセはあるものの、慣れたら苦ではありません。
Bluetoothの通信環境が悪い!電池が急になくなった!というときにも有線接続に対応しているので安心です。
ペアリングの方法
ペアリングの切り替え自体は「Ctrl+Fn+(数字1or2or3)」の同時押しで行います。1~3までに別々の機器を登録できる、というわけです。
このとき、危機がペアリングがされてない番号を押すと、インジケータが青のまま点灯し続けます。これが接続待機状態です。
接続待機状態のまま、「Fn+Q」を押すとペアリングモードに入ります。あとはお使いのOSでBluetoothの機器を探し、ペアリングするだけです。
詳しくは以下に記載されています。Proffesional BTのページですが、方法は同じです。
HHKB Professional HYBRIDのイマイチなところ
ペアリング周りに、ちょっと不満なところがあります。以下の二点です。
- 機器切り替えのキー入力がうまく判定されないことがある
- 機器切り替えが遅いときがある
前述の通り、「Ctrl+Fn+数字」で機器を切り替えるのですが、これがうまく判定されないことがよくあります。そういうときは上記の入力を根気強くやるのですが、まあまあ面倒くさい。
2020年1月に配信された不具合が解消されたファームでかなりマシになりましたが、まだ手元では時々発生します。(2020年5月にもファームが配信されていますが、この問題とは無関係です)
Happy Hacking Keyboard | ダウンロード | PFU
また、うまくキーが入力されても機器に接続されるまで数秒待たされることがあります。私はよく機器を切り替えるので、これもちょっとストレス。Microsoftのbluetooth製品は切り替え一瞬で接続もサクサク軽快です。ここらへんはOSベンダー謹製か否か、の差が出てますね。
ちなみに「パームレストが必須」とのレビューを見ていたので心配していましたが、私には不要なようでした。
私は手が大きいほうですし、ホームポジション時にはキーに軽く指を乗せた状態。問題になりにくい使用スタイルだったのかも知れません。
また「滑りやすいので専用の滑り止めが必須」とのレビューも散見されますが、そこまでの滑りやすさは感じません。机の材質にもよるのでしょうが、ウチの環境では不要でした。(打ち心地がよくなる、という噂もあるので気にはなっています…)
パームレストも滑り止めも、「使ってみて、しばらく様子を見てから考える」でも全然遅くないと思います。
キーボードルーフは買いか否か?
HHKBには専用のキーボードルーフが販売されています。価格は4400円と強気の値段設定。安いキーボードだったら買えてしまう価格です…
持ち歩くつもりで購入したので何らかケースが必要。ソフトケースだとカバン内でキーが押されそうで嫌だったので、結局購入に至りました。
さすがに純正だけあって、当然ですがサイズはピッタリ。仕事を終えたあとにルーフを乗っけると「よし、仕事終わり!」という気持ちにもなって案外悪くないです。少なくとも、持ち歩きを想定している人は買うしかないでしょう。
ルーフは乗っけてるだけなので、カバンに入れてると外れます。ゴムバンドなどで巻いて収納する必要があるでしょう。
ただ四隅にある滑り止め?のゴムが非常に外れやすい。事前にそういう情報は得ていたので、さっさと瞬間接着剤で固定してしまいました。なくしてしまう前に固定することをおススメします。
耐衝撃タイプの瞬間接着剤がおススメ。ガシガシ使っても全然外れないので非常に信頼しています。
おわりに
非常に高い買い物ですが、満足度が高いキーボードです。私のように、日本語配列で無線対応、タクタイルな打ち心地を求めている方は、最上のオトモになってくれることでしょう。
私はこの古き良きグレーが好きなので「白」にしましたが「黒(墨)」もあります。
以下はType-S。静音性を求める方に。こちらも白と黒の2色展開。
キーボードルーフ。持ち歩く方は是非にご検討のほど。これも2色あります。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。