ずっと気になっていた「INN THE PARK 福岡」。地元からほど近い場所なので機会を狙っていましたが、ついにお邪魔してグランピングすることができました!
良い評判も悪い評判も聞いていたので少しだけ心配していましたが、結果から言えば大満足!久々の「おすすめの場所」として紹介します。INN THE PARKとは何なのか?どういうグランピングなのか?食事や施設、アメニティは?などなど詳しく紹介していきます。
INN THE PARKとは?
INN THE PARKは「泊まれる公園」として、新しい手体験を提供する宿泊施設です。Open A という建築事務所がデザイン、運営をしています。沼津にオープンしたのが2017年末。その斬新なコンセプトとデザイン性、宿泊体験から人気を博し、2022年に福岡に2施設目がオープンしました。
巨大な球体テントに宿泊できるのも INN THE PARKの特徴。白い球体が森林の中に漂うという、不思議な外観が大きな反響を呼びました。福岡でももちろん球体テントは健在なだけでなく、エリアに合わせた様々な工夫や施設の拡充も行なっているとのことです。
球体テントも捨てがたいですが、今回はテント泊を楽しみたかったので「グランピング 朝夕2食付」プランにしました。実はこちらの方が少しお高い…!
INN THE PARK 福岡レビュー
カートがお出迎え!
だだっ広い駐車場に車を止めて、公園の玄関となる建物にて入場券を購入。宿泊費とは別に入場券代450円が必要になるのでお忘れなく。外に出ることはできますが、再入場にはチケットが必要です。
入場券で中に入ってすぐに INN THE PARKのフロントがお目見えします。予約名を伝えて、鍵を受けとります。「鍵…?」と思っていると、お姉さんから「少々お待ちください」と言われ待つこと30秒。
ゴルフ場で見かけるようなカートでお姉さんが帰ってきた。荷物はコレでキャリーしてくれるというニクいサービスです。
テントまでは全然歩ける距離なのですが、ちょっとテーマパーク感があってワクワクします!オッサンでも嬉しいので、子どもさんなら尚更でしょう。
カートに揺られながら「フリスビーやバドミントンなど、遊び道具の無料貸し出しもしてますよ~」などとお姉さんから話を聞いていると、1分もたたずにテントに到着します。
グランピングテントは2張
私が選んだプランは先に書いた通り「グランピング」プラン。一組の予約で2張のテントを使うことになり、2~4人までの宿泊に対応します。
ご覧の通り敷地は非常に広大。広々とした空間にテントがあるのでプライベートスペースが非常に広くて贅沢!子どもたちが走り回ったり多少大きな声をあげたりしても大丈夫でしょう。確かにフリスビーやバドミントンがしたくなります。
テントの前にはダイニングテーブルとチェア、ソファとローテーブルを配置。調理器具としてオーブンがありましたが、この日は風が強く残念ながら使うことができませんでした。冬季には奥の方に見えるストーブが使えるようになるのでしょう。
海の中道は日本海と博多湾に接する陸繋砂州です。眼前に広がるのは博多湾。対岸には博多の街が見えます。PayPayドームもハッキリ見ることができました。夜景が楽しみになる光景です。
装備は充実!グランピングとしては最低限
テントはDANCHEL OUTDOOR製のコットンベルテント。ピュアコットン製で通気性に優れているので、春夏を含むオールシーズンに対応します。4人で使っても余裕そうなサイズですが、先に書いたようにこのテントを2人で使うことになります。
テントを開けると、中には大きめのベッドが2つ。2つあるテント共に同じだったので、ベッドが4つあることになります。私は3人で宿泊したのですが、1人は2つのベッドを使って贅沢に寝ることができました。
ラグジュアリーなグランピングで時々見かけるようなペルシャ絨毯やオリエンタルなソファ、オシャレな飾りつけなどはありません。スッキリとミニマムにまとまった空間に仕上がっています。
「コテコテのグランピング」を求めている方にはちょっと肩透かしかも。逆に「手ブラで楽しめるキャンプ」と捉えたら、めちゃめちゃ充実してる!となるでしょう。
荷物入れとゴミ箱、キャンドルと、使い捨てのスリッパが準備されていました。キャンドルはもちろんLED式なので火事の心配はありません。
エアコン完備なので、真夏でも問題ありません。私が泊まったのは8月半ばでしたが、問題なく快適に過ごすことができました。ありがてぇありがてぇ。
冷蔵庫は片方のテントにしかありません。3人以上で行くときは、先に部屋割を決めておく方がよいでしょうね。
ベッドの奥にはサイドテーブルが置かれており、上にティッシュと照明が配置されています。照明はフィラメントむき出しの電球…のようなLEDライトを使ったオシャレライト。足元には電源タップがあるので、スマホの充電やらはコレを使うことになります。
部屋にはコットン製のトートバッグに入ったアメニティが用意されています。中身はバスタオルとフェイスタオル、そして使い捨て歯ブラシ。お風呂にいくときにはトートバッグを持っていくことになるでしょう。
フロントで貰ったカギは、南京錠用のものでした。園内を散歩したり、お風呂に入るときにはこの南京錠でロックをかけることになります。とはいえテントを引き裂くような泥棒がいたら無駄なので、ロックがある!と過信はしないように。
入場が有料の公園なので、園内はめっちゃ治安が良いので心配ないですけどね。鍵がかけられる、というだけで少し安心感が増しますね。
食事がおしゃれ!美味しい!
先に書いたように本来ならテント前のスペースでBBQができるのですが、今回は悪天候のため共有のBBQスペースで夕食でした。屋根があるので雨天時にも対応できますし、半屋外なのでしっかりBBQを楽しむことができます。
この日のディナーはコース仕立てのセルフスタイル・ガストロノミー。フレンチを取り入れた「一風変わったオシャレなBBQ」といった雰囲気です。
豪快な牛肉にTボーンステーキ、紫蘇の効いたサラダに焼き野菜、粽(ちまき)のようなリゾット、香草入りの蒸し器で仕上げる練り物、途中で出汁を入れて味変できるお茶漬け。それに食後のアーモンドプリンと、マシュマロのおまけつき。プリンはテントに持ち帰って頂くことも可能でした。
ドリンクはワインなどの酒類のほか、オレンジジュース等ソフトドリンクもあります。ドリンクの持ち込みは自由なようで、2リットルペットボトルを持ち込んでいた家族もいました。
スタッフさんが気さくに話しかけてきてくれるので、「どうやって食べるんだコレ…?」というときも尋ねやすくて助かりました!
レビューに「食事が少ない!」という意見が散見されたので非常食を持って行ってたのですが、普通に満腹になる量でした。しかも美味しい。大の男3人が同意見です。日によって違うのか?改善されたのか?不明ですが、スタッフさんによると毎日だいたい同じ量で振舞われるとのこと。参考までに。
風呂とトイレは共同
テント泊なのでトイレと風呂は共同のものを使います。上の写真のようにプレハブのトイレが、園内のアクセスしやすい場所に設置されています。中は非常に清潔で、エアコンまで効いているので非常に快適です。
共同のトイレと聞くと「汚そう!」というイメージがありますが、驚くほどキレイで気持ちが良いです。土足厳禁なので床もキレイ。ご心配なく!
お風呂も園内の海辺に設置されていて、24時まで入ることができます。まるで布張りのような不思議な建物で、夜見ると写真のようにテントのようにライトアップされて見えます。夜の園内の雰囲気とマッチして、これまたオシャレ。
浴室内もとっても清潔で広々しています。シャンプー、コンディショナー、ボディーソープも完備されていました。脱衣所はロッカーがあり無料でカギをかけることができるので、貴重品を持って行っても安心。
テント式のサウナと水風呂が設置されていましたが、この日は稼働していませんでした。サウナの後に海を見ながら整えたかった!残念!
大浴場からは海を眺めることができ、対岸には夜の博多が。気分は露天風呂です。「浴室は締め切られてて景色が見えない!」というレビューを見てたのですが、普通に開け放たれていました。女風呂は防犯の観点からカーテンを閉めてたりするのかも?
洗面室にはドライヤーが設置されています。クシや綿棒はありましたが、化粧水やクリームの類はありません。持参するのをお忘れなく。朝の身支度もここで整えるとスムーズでしょう。ウォーターサーバーが設置されているのがお風呂上りに嬉しい配慮!
夜も散歩が楽しい
風呂に入り終えると、夜はとっぷり暮れて真っ暗。しかし園内はほど良くライトアップされており、散策していると非常にフォトジェニックな光景に出会えます。昼のアクティビティも楽しいですが、カメラ片手に夜の園内を散策をするのも楽しい!
対岸には美しく輝く博多の街が。自然に囲まれながらも都会の空気を感じることができるのは、ここ「海の中道」の魅力と言ってもいいでしょう。
夕食を頂いたドーム型のスペースは夜も開放されています。バースタンドも併設されているので、半屋外のラウンジとしても使われます。時には夜景をバックにライブ演奏が行われることもあるのだとか。
フロント付近の屋内には休憩スペースがあり、24時まで誰でも自由に使うことができます。中にはレコードのほか、音楽をテーマにした書籍やマンガがズラり。クッションやテーブルなどもあるので、ちょっと疲れたら本を読みながら休憩… という使い方もできます。
電動キックボードやアスレチックなどのアクティビティだけでなく色んな過ごし方ができるので、早めにチェックインして過ごすのがおすすめです!
22時を過ぎると就寝される方も増えてきて、少しずつテントの明かりが消えていきます。私もテントに戻って、友人たちとおしゃべり。距離がありますし波の音もあるので、普通の声で話していたらまず隣のテントには聞こえません。海を見たり、寝転んで星を眺めたりしながら、とりとめもなく話をして夜が更けていきます。
テント泊は快適!でも注意点も
テント内はエアコンが効いているので真夏でも快適!でも室外機がテントのすぐ外にあるため、それなりに音が出ます。私は気になったので「強」から「弱」に落として寝ました。海辺なので外にいると風が気持ちよくて気が付きませんでしたが、テント内は空調が効いていても外より体感温度は高かったです。
普通のキャンプと比較すれば、比べものにならないほど快適!ほとんどホテルです。多少の雨でも全然大丈夫そうなので、家族連れでも安心感がありますね。
朝食もおしゃれ!
テントに差す光で目を覚ます、爽やかな朝。なんとか天気が持ってくれて良かったです。夜中までドンチャン騒ぎする輩もおらず、家族連れが多いこともあって、とても過ごしやすい夜でした。
8時から9時までの間、フロント付近にあるダイニングにて朝食を受け取れます。この日のメニューはキューバサンド。ホカホカでめっちゃ美味しい!まあまあボリュームがありますが、美味しいのでペロリと食べられます。ドリンクはコーヒーなどの他、オレンジジュースやリンゴジュースなどのソフトドリンクも選べました。
ダイニングで食べるか、テントに持って帰るか選べます。朝は天気が良かったのでテント前で食べました。海を見ながら外で頂く朝食は最高です!
10時にチェックアウト!
朝食後は荷物をまとめて、テントには鍵をかけてからチェックアウトする必要があります。9時から各種アクティビティが開始するのでチェックアウト前に少し遊ぶこともできますし、チェックアウト後にゆっくり遊ぶこともできます。2日目もたっぷり遊んで帰れるのが、INN THE PARKの良いところの一つですね。
駐車料金はサービスがあり、チェックアウト時に頂いたサービス券で無料になりました。1日分だけ無料(つまり半額)と聞いてたのですが、これまたルールが変わったのかも?
まとめ
正直、INN THE PARK福岡はレビューの評判があまりよくないです(2022年8月現在)。「サービスが悪い」「夕食少ない」「スタッフの愛想が悪く知識がない」「コスパ悪い」などなど。
「全然そんなことないじゃん!スゴイじゃん!」というのが私の正直な感想。というか素晴らしすぎて記事にするぐらい良かった訳です。スタッフさんは優しかったし、ディナーの説明をする兄ちゃんは少したどたどしかったけど頑張ってた!夕食はちゃんとボリュームがあって美味しいし、一泊二食付き。
ハイシーズンに一人20000円だったので、コスパはかなり高いと思います。これで高いって言ってたらグランピングなんぞできません。
ただいわゆる「コテコテにラグジュアリーなグランピング」とか「大自然に囲まれるグランピング」を期待して行くと、ちょっと違うかも。INN THE PARK 福岡は、海の中道というスケールの大きな公園で、充実した設備で思い思いに過ごせる「宝島」のような施設。家族連れや気の合う友達と行くのがおすすめです。
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失礼ながら「なんでこんなに人少ないんだろう?」というぐらい予約も取りやすいので、非常に快適。バカ騒ぎするパリピもいない(日によるとは思いますが)ので家族連れでも安心できます。知名度が低いから?理由は不明ですが、行くなら今がチャンスですよ!
以上で INN THE PARK 福岡のご紹介を終わります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。