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最強トラベル三脚【manfrotto Element MKELES5CF-BH】レビュー。他社メーカーと比較!カーボンモデルは性能とコンパクトさのバランスが取れた逸品

manfrotto Element MKELES5CF-BH

 

 安価な三脚をずっと使ってきましたが、「もう少し良い三脚を使いたいな」という想いがフツフツと湧いてきました。しかし小さい方がいいな、でも高すぎない方がいいな…などと色々探しまして、最終的に manfrotto Elementのトラベル三脚 をチョイス。私のニーズにドンピシャな三脚でした!

 

 本記事ではこの Element を紹介しながら、他メーカーと比較してのメリット/デメリット、実際に使ってみたときのスタイリングなど含めて詳しく紹介します。ぜひ最後までお付き合いください。

 

 

他メーカーのトラベル三脚と比較

 

 Elementのトラベル三脚と、他メーカーのトラベル三脚と比較してみてみましょう。下記は主要メーカーのリリースしているトラベル三脚、かつミドルレンジモデルに属するラインナップです。1~3万円程度の予算だとこの辺りになると思います。

 

製品名 Manfrotto Element
MKELES5CF-BH
Velbon
UT-3AR
SILK
スプリントS110
SILK
エアリーS100
NATIONAL
GEOGRAPHIC
NGTR004TCF
Leofoto
LS-224C
NEEWER
TP61
価格
(実勢)
¥22,000前後 ¥11,000前後 ¥18,000前後 ¥19,000前後 ¥13,000前後 ¥30,000前後 ¥17,000前後
段数 5段 5段 4段 4段 5段 4段 5段
耐荷重 6.0kg 1.5kg 2.0kg 1.5kg 8.0kg 6.0kg 4.0kg
縮長 320mm 295mm 360mm 300mm 381mm 403mm 370mm
全高 ~1430m ~1355mm ~1085mm ~1014mm ~1580mm ~1415mm ~1560mm
重さ 1050g 787g 1020g 750g 1330g 715g 1240g

 

 長所は赤文字で、短所は青文字で示しています。ご覧の通り、Elementトラベル三脚はコレ!といった強みがある訳ではありません。驚くほど安い訳でもなく、めちゃめちゃ軽くも小さくもない。しかし本機の強みは、その絶妙なバランスにあります。

 

 他の三脚は少し重い/耐荷重がもう一声欲しい/全長がやや短いなど、長所とトレードオフの短所が見られます。一方でMKELES5CF-BHは折り畳み時の全長は32cmと十分に短く、全高は1.4mとギリギリ欲しい高さまで伸びてくれます。耐荷重は6kgあるので、フルサイズカメラにそれなりに重いレンズを付けても対応可。それでいて重さは1kg程度、カーボン製ながら2万円前後の価格設定です。

 

「持ち歩いて疲れない」と「使いやすい」をギリギリのバランスで両立しているのが Elementのトラベル三脚。どんなシーンでも、どんな機材でもコレ一台で対応できる汎用性が魅力です。

※耐荷重は公式だと「6.0kg」と記載がありますが、Amazonだと「4.0kg」表記でした。ここでは公式の数字を用いています。

Manfrotto Element レビュー

開封レビュー

 

 冒頭で載せたハコを開けてみます。ドン。

 

Manfrotto Element 同梱物
 Element パッケージ内容 Element 三脚本体
キャリーバッグ
六角レンチ×3
取り扱い説明書

 

Elementのトラベル三脚にはアルミ製、カーボン製がありますが、コチラはカーボン製です。アルミ製と異なり、カラバリはありません。

 

本体レビュー

片手で余裕で持てる。軽くて小さい!

 

 手にして思わず「小さっ!」と言ってしまうぐらいにはコンパクトです。他にもっと軽量でコンパクトな三脚はあれど、十分に小さく軽く感じます。折り畳み時は32cmと、かなり短いです。重量は1.05kgで、「軽量」と言って良いでしょう。余裕で片手で持てます。

 

一般的な三脚と比べてこんなに短い

 

 一般的な三脚(SLIK GX-N)と比較するとこんな感じ。めちゃ短い!圧倒的なコンパクトさです。GX-Nも比較的コンパクトな三脚ということで長らく愛用していましたが、こうして比べると一目瞭然ですね。

 

カーボン製は質感が美しい

 

 カーボン仕様は、脚がマットなストライプパターンになっています。この質感が高くてカッコいい。アルミ製がベタ塗りのペイントなのと比較すると少しシックな印象。カーボンの繊維質を彷彿とさせるデザインで、剛性の強さを想起させます。

 

アルミに比べて「少し軽い」「耐衝撃性が高い」などのメリットがあるカーボン素材ですが、高級感があってカッコいい、というのもありますね!

 

脚の付け根にエレベーターフック

 

 エレベーターフックもちゃんとあります。ストーンバッグ(重り)をこのフックに吊り下げて、三脚の安定化を図るために使います。風などで倒れないようにするほか、機材バッグなどをココに吊り下げて一石二鳥!という使い方もできて便利。

 

耐荷重が6kgあるのがココで効いてきます。私の使ってるカメラがレンズと合わせて1.5kgほどなので、4kg程度までここに吊り下げられることになります。

 

雲台。ボールヘッドにはアルカタイプのプレート

 

 雲台はボールヘッド。カメラ取付部にはアルカタイプのクイックリリースプレートを装備しています。「アルカスイス」は機材の取り付け・取り外しを容易に行うことができるプレート規格の一つ。Manfrottoには「Manfrotto規格」と呼ばれる独自のプレート規格がありますが、こちらはアルカスイス規格です。

 

水平器があるのが何気にありがてえ

 

 簡易的なものですが、ちゃんと水平器を装備しているのがとても有難い。水平を取るまでの手間が全然違います。ときどき付いてない三脚もあったりするんですが、さすがManfrotto。ここらへんの基本がしっかりしてて安心感があります。

 

展開手順

 

 トラベル三脚は、一般的な三脚に比べると展開にひと手間かかります。MKELES5BK-BHも例外ではありません。

 

独立した脚部角度調整機構つき

 

 まずは脚を広げます。収納時には脚はセンターポール側に折り曲げられているので、展開時は逆方向に角度を変えていきます。

 

脚は3段階で調整できる

 

 脚は角度調整機構がついており、3段階の角度で脚がロックできます。高さや安定感を変更できるのに加え、それぞれの脚を独立して角度を変更できるので、段差や凹凸のある地面に設置する際にも便利です。

 

脚はツイストロック機構

 

 脚はツイストロック機構なので、ナットを緩める→伸ばす、という手順を何度もやる必要があります。スイッチ機構に比べると手間ですが、軽量化が図れることから多くのトラベル三脚はこのツイストロック機構が採用されています。

 

全部のナットを全て緩めて、一気に伸ばす。その後、一つ一つナットを締める…という手順でかなり時短できますが、それでも20秒はかかります。高さ調整もやや手間です。コンパクトになる代わりに、スイッチ機構に比べて少し手間が多いのがデメリットと言えます。

 

センターポールを伸ばしたら設置完了

 

 同じくセンターポールのナットを緩める→伸ばす→固定、とすれば、三脚の展開は完了。これにて最大高さ143cmということになります。収納状態から143cmの状態まで、ゆっくり作業して1分というところです。

 

使用感レビュー

さっそくクイックリリースプレートで躓いた

 

 私はクイックリリースプレートを Falcam で統一しています。FalcamのF38はアルカスイスと互換があるので、MKELES5CF-BHに取り付けられる…はずなんですが、色々頑張っても装着できませんでした。

 

ボールヘッドの支柱とベースを固定するボルトが、プレートと干渉するのが理由でした。設計的にどうしようも無いので、標準で付いていたプレートに更にFalcamのプレートを取り付けて使用しています。

 

上の画像は二重プレートで使っている状態。使用には問題は無いんですがちょっと釈然としない…!Falcam愛用者は覚悟の上で。

 

スタイリング良好!とにかくカッコいいトラベル三脚

 

 組み立てた三脚を見て最初に思うのは、おーカッケェな、という点。…なんかアホっぽい感想ですが、スタイリングが良いのは確か。ツイストロック機構の脚ってすごく華奢でアメンボみたいな見た目になるものが多いんですが、MKELES5CF-BHは結構ガッチリした見た目。カーボンの質感も相まって、剛性を感じるスタイリングになってます。

 

「使いやすい」と言えるギリギリの高さ

 

 最大まで伸ばした時の高さは143.0cm。筆者は身長180cmですが、だいたい上の写真のような位置関係になります。ギリギリ中腰にならなくても液晶モニターが確認できる高さです。運動会や発表会でも、まさに欲しいギリギリの高さ。まさに絶妙なバランスです。

 

身長が180cm半ばを超えてくると、さすがにちょっとキツいかも。逆に170cm以下の方は使いやすく感じる高さなのではないかと思います。

 

可動範囲は下に広く、上は45度程度まで

 

 カメラの可動範囲ですが、真下を向けることができたのは「おっ便利!」と思いました。手早くブツ撮りしたいときなどには特に便利。スライディングアーム使わずに真下を向けられる三脚って初めて見ました。意外と使えます。逆に上方向は45度ほどまでが可動域となってます。

 

 雲台の使用感は良好。ボールヘッドは良い塩梅の固定具合がピンとこないものなんですが、その中でもこの雲台は「比較的調整し易い」と思いました。程よいトルクを出すことも、ガッチリ固定することも比較的やりやすいです。動画撮影などでもキレイにパンできるので、発表会や運動会でもキッチリ仕事してくれます。

 

実際に外で使ってる様子。大活躍中

 

 安定性は大したもので、総重量1.5kgのカメラを付けてもバッチリ固定。しっかり被写体を捉え続けてくれます。運動会や野鳥撮影でも、もちろん問題ナシでした。脚が大きく広がるので、風で倒れたり…なんとことは余程じゃないと起こらないと思います。

 

アルミよりもカーボンの方が剛性がある!というのは正直、私レベルでは判りませんでした。そこを気にしてカーボンと悩むならアルミで良いと思います。カーボンは軽さとカッコよさ、です!

 

こんな使い方も出来なくはない(自己責任で)

 

 余談。固定できる最低高さは36㎝ですが、最大まで開脚しなければならず、シーンによっては使いにくいことがありました。そんなときは上の写真のように、脚を完全に折り返さないようにしてカメラを逆さにして使っています。こうすると地面にかなり近くまで目線を下げられて便利!

 

メーカー推奨の使い方では決してありません。私はメチャメチャ多用してしまっていますが、必ず自己責任で!

 

持ち歩きし易い!コレ重要

 

 使い倒して実感するのは、やはり「この性能の三脚を1kgで持ち歩けるのはスゲエな」という点。1.05kgという重量は決して「超軽量」ではありませんが、カメラバッグにしっかり三脚収納があるなら問題になる重さでは無いと思います。運動会や発表会の日はWANDRDのスリングに三脚を詰めて移動していますが、スリングバッグに三脚付けて歩けるって素晴らしい…!と身軽さに感動しています。

 

WANDRDのスリングバッグ 6Lとシンデレラフィット。三脚が必要なシーンでは、ほぼ必ずこの組み合わせで出かけています。疲れにくくて機能的!

 

まとめ

三脚を持ち歩く機会が多い方には太鼓判


 MKELES5CF-BH はメチャ小さくて、そこそこ軽い。143cmまで伸びてギリギリ使いやすく、耐荷重は6kgと十分。コンパクトさと機能性のバランスが良い!ということがお判り頂けたかと思います。三脚を持ち歩く機会が多く、性能を妥協したくない方にはメチャおすすめです。

 

 今回紹介したのはカーボンタイプ。先にも書きましたが、カーボンの良さは100g軽いこととカッコいいこと!アルミに比べて剛性がある点は、よほど勘の良い方でないと判別できないレベルの差だと思います。軽さは正義!そしてカーボンの質感がカッチョよくて所有感満たされます。

 

 こちらはアルミタイプ。良い点は安価であることです。カーボンタイプと比べてザッと半額程度の価格になります。仕様はまったく同じなので、よりコスパを求める方はコチラをどうぞ。

 

使うか分からんけど持って行っとくか~!と気軽に持って出られるので、活躍するシーンが多いです。主に子のイベント事に大活躍。カバン1つにまとめられるので快適です!

 

 今回はこれにて。最後までお読みいただき有難うございました。

 

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