オートキャンプなどには半ば必需品となっているポータブル電源ですが、最近の製品は性能がすごい。我が家も防災用に、そしてアウトドア用途に高性能のポータブル電源を購入することにしました。
選んだのは MaxPowerのポータブル電源。小型でファンレス、270,000mAhの大容量&リーズナブルな良いトコ取りのバッテリーです。本記事ではこのバッテリーを紹介しながら、他社と比べて良いところ・悪いところをレビューしていきます。
ポータブル電源を選ぶポイント
製品を説明するまえに選ぶポイントを簡単に。以下の項目が重要です。
防災用として考えているなら定格出力は1000W以上あった方が良いです。定格出力1000Wを選んでおけば大体の家電が動きます。モノによってはドライヤーや電子レンジも動かすことができる出力なので、キャンプでも被災時でもシーンを選ばず活躍します。
冷蔵庫300W、洗濯機200W(乾燥機は1200W)、IHクッキングヒーターやドライヤー、電気ケトルは900~1500W程度の定格消費電力です。製品によって消費電力は異なるので、事前に確認を。
意外に重要なのが「静かさ」。出力時にファンの音が大きくなる製品も多く、注意が必要です。ファンレスならばファンノイズが無いので、ほぼ無音です。
レビュー
開封レビュー
それでは開封してみます。ドン。
本体に加え、充電用のケーブルが2種(コンセントとシガーソケット)、取説に、謎のポーチがついています。
この謎のポーチが予想を裏切って思った以上に便利。本体以外の付属品がジャストで入る大きさなんです。こういうコマゴマしたものは失くしやすいので、とってもありがたい。
改めて本体を見てみましょう。出力は5種類用意されています。
本体はツヤ消しのアルミで覆われスタイリッシュな印象。プラスチックに比べて放熱・耐久性が期待できそうです。
ファンレスなので、通気口はどこにもありません。機能は前面のみで完結。なんてミニマルなデザイン!
底面には滑り止め付き。ロットナンバーのシールもここに貼られています。屋外で使うと汚れて見えなくなりそうなので、不安な人は保管しておくなり書き留めておくなりした方が良いでしょう。
容量は270,000mAhとかなりの大容量ですが、サイズは 200×294×146(mm)と、容量に対してかなりサイズが小さく感じます。靴を買ったときのハコより一回り小ぶりでしょうか。重量は9.9kgで、成人男性が片手で持てる重量。グリップが非常にガッチリしてて、握りやすく作られているので、もっと軽く感じます。
キャンプでの持ち運びや、或いは災害時でも、持ち運びに困る重さではないです。大容量で軽量なのはすごいアドバンテージ!
使用感レビュー
到着時の容量は20%ほどとなっており、まずはACアダプタで充電。満充電になるまではだいたい9時間ほどでした。
説明書によると、容量ゼロ→満充電まで約12時間。お世辞にも充電が早いとは言えないので、事前の充電は余裕をもってしておきましょう。
試しに幾つかの製品を試してみましたが、問題なく安定して動作しました。
電子レンジは600W設定で安定して動作しました。ドライヤーも全開にせず動作させれば問題なく動きます。サーキュレーターは「中」の設定で残り動作時間が80時間と出たので、かなりロングライフ。2泊3日のキャンプなどでも余裕そうです。冷蔵庫も動かしてみましたが問題なし。インジケータを確認すると10時間程度は動きそうでした。
急な停電で、真っ先に困るのは冷蔵庫!ポータブルバッテリーで10時間も時間が稼げれば、大抵の停電は復旧するはずです。
我が家にあるケトルは1250Wと定格出力をオーバーしますが、こちらも試してみました。数秒は動作するものの、その後本体の電源が自動でOFF。1100Wを超えて動作させると電源が落ちる仕様になっているようです。
我が家は主に防災用として購入。冷蔵庫・洗濯機・ヒーター、あとは各種充電器が使えればいいと思っていました。希望のものは全て動作したことになります。
料理や湯沸かしはカセットコンロでする予定なので、予定通りです。このように「何を動かしたいか?」を決めておくとスムーズです。
特筆すべきはその静かさです。一般的なポータブルバッテリーはファン付きなのでそれなりに音がするのですが、MaxPowerは静かと言うレベルを超えて、完全に無音。隣に置いて寝る環境でもまったく問題ないでしょう。車中泊はもちろん、キャンプで使って近隣に迷惑をかける心配も皆無です。こりゃすごい。
ソーラーパネルレビュー
開封レビュー
防災時を想定して買ったので、もちろんソーラーパネルも購入しました。
折りたたみ式で取っ手つき。こちらも持ち運びが便利なように考えられています。
最大出力は100W。広げると166×60cmまで大きくなります。背面には脚がついていて、斜めに自立させることができます。
ジップポケットの中に充電端子やケーブルなどが配置されており、ポータブル電源を充電するときにはこのケーブルを本体に差すだけ。
使用感レビュー
自宅のガレージにてテスト。ボンネットの上に載せて充電してみました。
晴天時なら80W、曇天でも45W前後の出力が出たので結構ビックリ。
我が家のカーポートは半透明の屋根付きなので充電環境が良いとは言い難いですが、それでも高出力の充電ができていました。品質が良いのはレビューで知っていましたが、まさか曇りでもこんなに充電できるとは思いませんでした。
一部を陰らせたりして試してみましたが、やはり50W程度までは出ました。かなり効率が良く、使い勝手の良いソーラーパネルです。
ある程度の天気なら充電できますし、室内の日当たりのよい場所に置いても屋外同様の充電効率でした。こういった使用場所を選ばない高効率のソーラーパネルは、特に災害時において心強い存在となります。
本体の充電はやはり12時間以上かかってしまうので、そこがネックでしょうか。実際の非常時はソーラーパネルだけでなく、車のシガーソケットへの充電など複合で補って使う必要があるでしょう。
まとめ
270,000mAhの大容量でありつつ驚くほど小型。そしてファンレスによる静音性の高さ。それでいて価格が10万円程度なのが強いです。バッテリー容量だけで考えても相場より安いです。私が購入したときはソーラーパネル付きで12万円ほどでした。
逆にデメリットは、充電速度が並みなことでしょうか。急速充電に対応していると最高でした。でも急速充電に対応しいている製品は大きく、静音性に欠けるので仕方ありませんね。
MaxPowerバッテリーの良いところは、その総合点の高さです。2021年夏の時点で最高峰のポータブル電源だと思います。普段はアウトドアに、いざというときの防災用に、一家に一台いかがでしょうか。
防災用として用意しておくならソーラーパネルは必須でしょう。他社のバッテリーに対しても使えます。リーズナブルで性能の高いソーラーパネルです。
本日はこれにて。最後までお読みいただき有難うございました。