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【レビュー】コスパ最強!SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS はゲームモードが凄い。LDAC対応のインナーイヤー型イヤホン決定版

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS

 

 インナーイヤー型イヤホン、SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS をご提供いただきました。SOUNDPEATSさんは安価ながらも国内最大級のオーディオヴィジュアルアワードである「VGP」の常連で、多くの賞を獲得。本機もVGP2023にて「コスパ大賞」を受賞しているワイヤレスイヤホンです。

 

 本記事ではAir3 Deluxe HSの音質、使い勝手や音漏れ具合はどうなのか?また最大のライバルであるAirPodsとの比較などを行っていきます。ぜひ最後までお付き合いください。

 

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS レビュー

スペック

 

 まずは簡単にスペックから。本機の発売は2022年7月。「SOUNDPEATS Air3 Deluxe」をベースにハイレゾ対応したのが、SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSです。

 

ドライバー 14.2mmダイナミックドライバー
通話用内蔵マイク 高感度MEMSマイク
本体寸法 60×22.5×48mm(ケース込み)
重量 イヤホン片側:4g
ケース+イヤホン両側:36.3g
防水規格 IPX4
最大連続再生 約5時間
充電ケース併用時:20時間
充電ポート USB Type-C
Bluetoothバージョン 5.2
対応プロファイル A2DP,AVRCP,HFP,SPP,GATT
対応コーデック AAC,SBC,LDAC

 

スペック表には記載がありませんが、ダイナミックドライバーにはバイオセルロースを使用。植物由来の繊維から生み出されており、中高音域に優れた解像度の高いサウンドが特徴です。

 

日本オーディオ協会のお墨付き!Hi-Res Audioロゴ

 

 ハコには 輝かしい Hi-Res AUDIO 対応ロゴが!インナーイヤータイプのワイヤレスイヤホンでは世界初なのだとか。LDACコーデックにもバッチリ対応しているので、環境さえ揃うならワイヤレスでハイレゾを楽しめちゃいます。

 

ここら辺については「使用感レビュー」にて後述しています。ハイレゾを楽しむのはそれなりにハードルが高いですが、より高音質で楽しみたい方におすすめです。

 

開封

 

 さっそく開封してみます。ドン。

 

Air3 Deluxe HS パッケージ内容

 

 パッケージ内容 ・SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS
・充電ケース
・USBケーブル (TypeA-C)
・取扱説明書

 

同梱物は至ってシンプル。充電ケーブルは付属していますが、ACアダプタは自分で用意する必要アリ。付属してても使わないですし、ミニマルでいいですね。

 

本体レビュー

インナーイヤー型のワイヤレスイヤホン

 

 本体はブラックとホワイトの2色展開ですが、今回はブラックをご提供頂きました。落ち着いたマットブラックで、指紋が目立たない艶消し仕上げになっています。

 

 イヤホンは大きく「インナーイヤー型」と「カナル型」の2タイプに大別されますが、SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSはインナーイヤー型。一時期は「うどん」とも揶揄されたステムタイプです。カナル型に比べて遮音性は低いですが、耳に乗せるような軽やかな装着感が特徴です。

 

ブランドロゴのワンポイント


 サウンドピーツのブランドロゴが金色であしらわれています。単なるオシャレなワンポイントというだけでなく、ここにはタッチセンサーを内蔵していて各種操作を行えるようになっています。

 

左/本体正面 右/本体ウラ

 

 ケースはイヤホンと異なりツヤあり仕上げです。こちらのケースで充電しながら使えば、最大で20時間の再生に対応します。本体正面にはペアリング用のボタンを配置、ウラにはサウンドピーツのロゴが配されています。

 

充電はもちろんUSB Type-C

 

 充電は USBのType-Cによる高速充電に対応。スタミナは先述のように20時間と普通ですが、充電時間は1.5時間とかなり早め。TypeCもかなり一般的な端子になってきたので、充電機に困ることはなさそうです。

 

Qiなどのワイヤレス充電には非対応。せっかく高級機なのに惜しいなと思いましたが、価格がそのぶん抑えられてるので仕方ないですね。

 

使用感レビュー

ペアリングはケースを開いた状態でボタン長押し


 まずはペアリングから。ケースを開いた状態でボタンを長押しして、Bluetooth接続。一度セッティングしてしまえば、以後はケースを開くだけでペアリングしてくれます。ここらへんは AirPods をはじめとした他社製品と同様ですね。

 

ケースもイヤホンも軽くて小さい

 

 ワイヤレスイヤホンがデファクトスタンダートとなって久しいですが、ケースとイヤホン込みで36.3gというのは「やっぱ軽いなあ」としみじみ思うのです。コイン数枚ぐらいの重さ。イヤホンに至っては4g、1円玉4枚分です。荷物になるだとか、重くて耳に負担がかかるのでは、などとは心配しなくていいと思います。

 

フィット感も良好!インナーイヤー派なら問題ナシ

 

 実際に耳に挿入した時のフィット感もまずまず。長らくカナル型のイヤホンばかり使っていたので、インナーイヤー型イヤホンの「耳の穴に引っ掛ける」ようなフィット感に最初こそ違和感がありましたが、すぐに慣れました。むしろ軽やかで耳に負担がかからず、長時間使っても痛みなどが出にくいです。

 

 半ば耳栓であるカナル型と比較するとノイズに弱く、外音を取り込んでしまいますが、逆に言えば外音をある程度取り込みたい方にはインナーイヤータイプの方が良いとも言えます。音楽を聴きながらも自然に外音を取り込むので、音がヌケが良くナチュラルに響きます。

 

イヤーピースで耳が痒くなったりせず、とても爽やかな着け心地。音の自然な聴こえ方も気に入りました。ずっとカナル派でしたが、インナーイヤー派に鞍替えかも…

 

音質はかなり良好(ただし耳へのフィット次第)

 

 音質は予想と違って、かなり「原音に忠実だな」という感想。モニターヘッドホンとまでは言いすぎですが、サウンドバランス的にはとっても真面目に作ってあります。安いイヤホンにありがちなドンシャリ感はありません。

 

 特に中域の解像度が高く、立体感があります。インナーイヤー型の弱点を補うべく低音が太めに味付けされているのですが、少し膨張気味に聴こえるところを上手く中域でバランスを取っています。豊かさとボリューム感、広がりが感じられる音作りは1万円を切るワイヤレスイヤホンにおいて「大健闘」以外の言葉が浮かびません。

 

イヤホンはフィット感が命!私は今回たまたまジャストフィットしましたが、そうでなければここまで良い結果は得られないかも。イヤーピースが無いので細かいフィット調整がしにくいのが、インナーイヤー型の弱点ですね。

 

アプリも完備。イコライザーで調整も

 

 昨今のイヤホンらしく公式アプリも完備しており、イコライザーカスタマイズも可能。音の味付けが気に入らない!というときでも細かく設定できるので安心です。プリセットも用意されてるので、聴く音楽に合わせてお手軽に調整ができます。

 

iOSかAndroid端末が必要なので注意。ただし私見ではデフォが一番バランスが良く、アプリにはEQ設定以外の機能がほぼ無いので、アプリ無しでも大きな問題は無いかも。

 

タッチ操作は若干の慣れが必要

 

 タッチ操作に関しては操作が若干難しいので最初こそ戸惑うものの、慣れれば快適です。曲送り/戻し、音量アップ/ダウン、通話開始/終了、ゲームモード切替など全てがココで完結します。

 

強いて言えば、誤動作でゲームモード切替が発動(左イヤホンを3回タップ)することがちょくちょくあります。まあ、すぐに戻せるので実害はありません。

 

LDACを試してみる

LDACコーデックはハードル高め

 

 LDACによるハイレゾ再生も試しました。手持ちでLDACに対応している端末が Kindle Fire しかなかったので、そちらでテスト。Amazon music HDにて「ULTRA HD」対応の楽曲で試聴しました。最大24bit / 192kHz、最大3730kbpsというロスレス音源です。

 

amazon musicの「ULTRA HD」を視聴

 

 確かに音がクリアで解像度が高くなった…ような気がする…!…けど…

 

 『音が変わった』のは分かりましたが、『音が良くなったか』で言えば別の話。たしかにSDとULTRA HDでは明らかな違いがあるのですが、ULTRA HDのほうが好き!という訳でもない。たしかにハイレゾの方が音が澄んでるような気もしますが、SDでも十分良かったので、あまり恩恵を感じられなかったというのが本音です。

 

対応ハードが少なく、iPhoneは非対応。音源もハイレゾで用意するハードルが高くて、ちょっと一般的に楽しみにくい印象でした。普通に使っていいと思います!

 

ゲームモードが意外に凄い

「超低遅延」の文句はダテじゃない

 

 意外と良かったのがゲームモード。Bluetooth接続でありながら 0.06sの超低遅延を実現したゲーム特化モードです。ナンボのもんじゃい!と思っていましたが、実際にアクションゲームをON/OFF切り替えてプレイしてみると… わかる…!結構違う!

 

 アクションゲームをプレイすると顕著で、操作に対してリニアにSEが鳴るのが良くわかる。「超低遅延」と謳っているのはダテではありません。音ゲーはもちろん、足音や銃声に対しての反応が生死を分けるシューター系のゲームでは特に強い味方になりそうです。

 

正直、LDACよりもゲームモードの方が断然違いが分かりました(すいません)。ゲーミングイヤホンが欲しいけどワイヤレスがいい!という方にはイチオシです!

 

Air3 Deluxe HS 良い/悪いところ

インナーイヤー型に馴染めるか?が評価の分かれ目

 

 良い点は何よりその抜群のコスパ。バランスに優れたサウンド、質感高くコンパクトなボディ、急速充電にハイレゾ対応にゲームモード搭載。それでいて10,000円を大きく割る価格は驚異的です。

 

ワイヤレスイヤホンは何かと無くしがち…ですが、価格が安いというだけで屋外で使うときの心の負担が小さい。サブ機としてもおすすめし易い価格設定です。

 

 悪い点、というか併せ飲む必要があるのは本機が「インナーイヤー型イヤホン」である点。インナーイヤー型はカナル型に比べ密閉性が低く音漏れがしやすい特徴がありますが、もちろん本機も例外ではありません。インナーイヤー型の良さはその軽やかさ。密閉性やノイズキャンセリング能力を求めるなら、カナル型にした方が良いでしょう。

 

まとめ

超コスパのインナーイヤーイヤホンでっせ

 

 SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSは音質・スペック共にライバルたちに引けを取らない性能ながら、9000円を切る低価格でコスパが最強です。インナーイヤー派にはおススメできるワイヤレスイヤホンに仕上がっています。

 

 SOUNDPEATS製品は大手通販ならどこででも大体買えますが、ちょくちょくセールがかかるのでAmazonで買うのがおすすめ。1000円OFFクーポンも定期的に配布されているので、かなりお得に手に入れることが可能です。

 

 インナーイヤー型はちょっと…という方には、カナル型である CAPSULE3 PRO をチョイスする手も。SOUNDPEATSの誇るハイエンド機で、アクティブノイズキャンセリング搭載。LDACにも対応し最大52時間再生とてんこ盛り。こちらの記事でも詳しく紹介しています。

 

サブ機として使う予定でしたが、ゲームモードが予想外に良い!と気づいてから専らゲーム用になりました。耳が疲れにくくて超低遅延なので快適です!

 

 本日はこれにて。最後までお読みいただき有難うございました。

 

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