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オシャレなヒータージャケット【TAION HEATING SYSTEM】レビュー。日本製ブランドで高コスパ、モバイルバッテリーでお腹も暖かいんだぜ

TAION の HEATING SYSTEM搭載ジャケット

 

 電熱ベスト、というアイテムをご存じでしょうか?電熱線がウエアの中に仕込まれていて、電気のチカラで暖まるハイテクウエアです。「着るコタツ」とも言われていて非常に興味を持っていましたが、作業着などプロ用途のものが多くて購入を躊躇っていました。空調服と同じですね。

 

 しかし、ついにオシャレなの見つけましたよ!TAION の HEATING SYSTEM 搭載ジャケットです。本記事ではこのウエアのスタイリングを含め、本当に暖かいのか?など紹介していきます。

 

TAIONとは?どこのブランド?

出典:https://taion-wear.jp/

 

 TAIONは「株式会社TAION」の展開する、インナーダウンウェアブランド。本社を名古屋に置く国内ブランドです。ブランド名の由来はもちろん「体温」から。2016年の10月からブランドをスタートし、19年には年間50万枚を販売。その圧倒的なコスパを武器にシェアを伸ばしています。

 

一般的なダウンより嵩高な800flpの羽毛の採用、 生地の裏面にはダウンが吹き出しにくいACコーティング。ダウンステッチにより外気の進入を防止する工夫など、コダワリに満ちたウエアが魅力です。

 

コラボアイテムも多数。Gramichi、White Mountaineering、F/CE、Psycho Bunny など錚々たるメンツで、そのパフォーマンスから多くの支持を得ていることが伺えます。

 

TAION HEATING SYSTEM搭載ジャケットレビュー

 

 TAION HEATING SYSTEM は 「TAION EXTRA」 というハイエンドラインのアイテムで主に取り扱われています。今回紹介するのはROARKとのコラボアイテム「EXPEDITION JACKET」です。

 

電熱ジャケットとは思えぬ見た目

普通の上質なインナーダウンに見える

 

 冒頭のビニールを解くとこんな感じ。BLACK・TOUPE・ARMYの3色展開で、私はARMYを選択しました。特徴的なキルティングパターンからも、M65フィールドジャケットのライナーをリデザインことが伺えます。

 

独特の光沢がある素材感

 

 左胸には小さく「ROARK」のブランドロゴが。フロントはスナップボタンにリデザインされ、利便性が向上しています。表面のナイロンには独特の光沢・ツヤがあり、高級感は抜群。見る角度や当たる光で色が違って見えます。実際に見るとアーミーグリーンに近いカラーなのですが、光の具合ではオリーブに見えますね。

 

ディティールが細かい!

 

 フロントはファスナーとスナップボタンの二重閉じ仕様。裾はドローコードで絞ることができます。ポケットもファスナー仕様で、ブランド名入りの持ち手がついて使いやすさを高めています。パッと見オシャレなだけでなく、ちゃんと実用性のある仕様を備えているのが好印象。なんちゃってミリタリーではなくヘビーデューティーに作られています。

 

ダウンは800フィルパワー!

電源OFFでもちゃんと暖かい


 TAIONの魅力の一つは先にも書いた「高フィルパワーダウン」の採用。一般的なダウンジャケットは600フィルパワーなどが多いところ、TAIONは800フィルパワー。それがアウターではなく、インナーダウンに、それもヒーターベストに採用されているというのが規格外。電源をONしなくても、インナーダウンとして普通に暖かく設計されています。

 

一般的に600FTPあれば十分、700FTP以上で高品質と言われています。インナーダウンの品質としてはかなり高品質と言えるでしょう。贅沢!

 

インタフェースは「さり気ない」

内襟近くにインターフェースが

 

 こちらが HEATING SYSTEMのインタフェース。インジケーターとスイッチが一緒になった入力部ですが、ご覧のようにかなり「さり気ない」感じ。一見してインターフェースには見えないデザインになっています。

 

「TAION EXTRA」のインナーダウンは若干仕様が異なります。そちらは胸についているブランドパッチがスイッチとインジケーターを兼ねており、やや主張するデザインになっています。

 

後方ポケットにUSBケーブル(バッテリー別売)

 

 左側面の背中側には小さなポケットが配備されていて、そこにはUSB-Aタイプのケーブルが収納されています。これを上写真のようにモバイルバッテリーに繋いで使うことになります。ポケットは小さいですが、バッテリーごと入れられる収納力ぐらいはあるので安心。5000~10000mAhのバッテリーなら楽に入るでしょう。

 

モバイルバッテリーは自前で準備する必要があるので注意。一般的なものでOKですが、USB-A出力が可能である必要があります。上写真のように残量が確認できると便利です!

 

スタイリング

 

 ゴタクはさておき、ダウンは着て暖かいかどうか?が全てです。着てみます。

 

着用。普通にカッケーんじゃねえかい

 

 当方身長180cmでガッチリ体形で、サイズはXLを着用しています。若干の余裕はあるものの、ハタから見た分にはジャストに見えますね。普段はLサイズで事足りますが、TAIONは若干タイトめに感じます。

 

インナーダウンという特性上、体にフィットするように作られているのかも。どういうアウターの下に着るのか?を想定してサイズ感を考慮しましょう。

 

ツヤがある素材感で、高級感あります

 

 「インナーダウン」と謳われてるものの、元となっている M65ライナーと同じく一枚で着られるデザインになってます。800フィルパワーでもモコモコしすぎず、シュッとしたシルエット。

 

 特筆すべきは、インナーダウンとは思えぬツヤと質感。実物のM65ライナーとは比べ物にならないぐらい上質に見えます。安っぽくてアウターとして使えないかも、みたいな心配は一切不要だと思います。

 

袖を外せばベストに変化

 

 袖を外してベストとして着用すると、こんな感じ。体温調整に使えるほか、袖のボリュームを落とせるので、タイトなジャケットのインナーとして使うときにも役立ちます。

 

プロユースのヒータジャケットに感じる「ガテン感」は皆無。普通どころか、高級感のあるワンランク上のインナーダウンです。誰でもどこでも着やすくてカッコいい。最高…。

 

インナーダウンとしてのスタイリング
キレイめにもカジュアルにも

 インナーとして使うとこんな感じ。キレイめにもカジュアルにもイケます。右上写真は M-65 パーカーと合わせたところですが、「ARMY」と名を冠したカラーだけあって、ミリタリーなジャケットとも良く合います。

電源へのアクセスはしっかり可能

 

 質感が高く高級感があるので、コートの中にチラ見せしてもオシャレ。「何か変なもん着てるな」という感じは一切ないのでご安心あれ。私は主張が欲しかったのでARMYを選択しましたが、通勤用などにするならBLACKが良いでしょう。よりキッチリして見えると思います。

 

インターフェースが使いやすい位置にあるので、インナーとして使っている時もアクセスはバッチリ。しっかり使いやすく設計されています。

 

スイッチオン!メチャ暖かい!

 

 カッコいいことは分かったことですし、肝心の TAION HEATING SYSTEMの実力を味わってみます。スイッチオン!

 

スイッチONして20秒ぐらいでもう暖かい

 

 MAXで動作させてみると、ジワジワと背中が温まってくるのが分かります。時間にして20秒ほど。腰が最も暖かかくて、腰から肩甲骨ぐらいまでかけてポカポカしてきます。カーボンケーブルによる遠赤外線で暖まるので、まさに印象は「着るコタツ」。こりゃぬくいわ。

 

前もジンワリ暖かいのが…たまんねえ…

 

 一般的なヒーターウエアって背中だけ温めるものが多いんですが、TAIONは体の前面も温めてくれます。これがメチャクチャありがたい。常々「なんで背中だけやねん」と思ってたので、TAION HEATING SYSTEMに手を出したのは お腹を温めてくれるからと言っても過言ではありません。

 

背中とお腹が暖かいだけで、幸せな気持ちになるというか、ホッとするというか…。外で着るまでもなく「こりゃ暖かいわ」という感じ。室内で着ても全然いい。まさに着るコタツです。

 

外で着てみる

 

 冬の京都で着てみます。

 

寒い日だけど、メチャ暖かい。なんじゃこりゃ

 

 この日は最高気温8度。夕方で気温が下がって6度ぐらいになっていますが、TAION HEATING SYSTEMをMAXで動作させていると暑いほど。室内でMAXにしても「暖かいな」ぐらいにしか思いませんでしたが、ちょっと歩きながらだとMAXだと暑いです

 

M-65パーカーはかなり薄手ですが、散歩している間は5段階中の2ぐらいで丁度良く感じました。上に何かを羽織っているだけで暖かさが跳ね上がります。恐るべし。

 

ベストだけでも暖かい。体を動かすならコチラかも


 ベストだけの状態でもまあまあイケます。ヒートテックの極暖の上にベストを着ただけ、つまり2枚だけです。動かずにいると流石に寒いですが、洗車や外での作業など体を動かすときにはコチラの方がいいでしょう。

 

MAXだとバッテリーはガンガン減る


 Ankerのモバイルバッテリー(10000mAh)を1時間半ほど使用したところ、バッテリーは5段階中3まで低下、3時間チョイで電源が切れました。先に「丁度よい温度」と書いた5段階中の2の設定だと10時間ほど持ちそうでした。

 

タウンユースなどでは十分なスタミナ。冬の夜釣りなどMAXで長時間使い続けるようなシチュエーションなら、替えのモバイルバッテリーを用意しておけば万全でしょう。

 

気温2℃、夜のアウトレットモールにて


 冬の夜でも、前を開けた状態で丁度良いぐらいに暖かい。上に羽織っているのはメルトンのコートで、真冬にはちょっとキツいな…と思ってましたが、TAION HEATING SYSTEMと同時に使うなら余裕でした。モコモコに着こまなくても暖かい!

 

 ショッピングモールは駐車場は寒い&店内は暖房が効いて暑い。また、店内では厚手のダウンは荷物になりますよね。ヒータージャケットなら駐車場は出力MAXで、店内に入ったら電源を切る…という体温調整手段があります。「電源ON/OFFで体温調整できる幅が広い」というのはシーンを問わず、かなり便利です!

 

まとめ

さらに収納もコンパクト。完璧。


 ヒータージャケットと聞くと「電気が無いと暖かくない」というイメージでしたが、TAIONのインナーダウンはそのイメージを覆すクオリティ。バッテリー無しでも暖かく、800フィルパワーの高品質ダウン、ACコーティングにダウンステッチと機能が山盛り。なおかつ TAION HEATING SYATEMがメチャぬくい。そしてスタイリングも良好となれば、結構マジでスキがないインナーダウンです。買って良かった。

 

 今回紹介したのは TAION と ROARKのコラボアイテム。カラーはブラックとアーミーが展開されています。TAION EXTRAのアイテムに比べるとミリタリーテイストがやや強めに打ち出されたデザインのインナーダウンです。無骨なデザインが好きな方は是非。

 

 「TAION EXTRA」は HEATING SYSTEMを採用したハイエンドライン。今回紹介したものと比べると、よりシックで大人っぽいデザインです。フォーマルに使うとか、より普段着に馴染むスタイリングを求める方はコチラの方が良いでしょう。

 

空調服もそうですが、デザインの良いハイテクウエアが出てきていてヒータージャケットも選択肢が広がっています。コスパを求めるなら TAION がおすすめです!

 

 今回はこれにて。最後までお読みいただき有難うございました。

 

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