3月末から戸建てにて新生活を始めたのを期に、ネットワーク周りの環境も見直すことにしました。在宅勤務も想定し「速度と安定性」には注意を払っておきたいところ。
色々と考えましたが、ASUS の ZenWiFi AX (XT8) を導入しました。検討した中では最も高価なルーターでしたが、仕事道具には惜しまない…!
ZenWi-Fi AX XT8の概要
諸元はコチラから確認できます(ASUS公式諸元表へのリンク)が、アタマ痛くなりそうなのでザックリといきます。
ZenWi-Fi AXは現時点で市場にある機能をほぼ全部盛りにしたルーターです。私が考える本機の特徴を羅列します。
- メッシュWi-Fiに対応
- メッシュWi-Fiに対応機種の中でも最速(2021年4月現在)
- Wi-Fi6、ひいてはトライバンド、HT160に対応
- もちろんIPv6にも対応
- アンテナ内蔵×6
- 管理アプリケーションの充実
これらの特徴については追って解説していきたいと思います。
開封レビュー
さっそく開封してみます。ドン。
我が家は壁紙が大体ホワイトなので、溶け込んでくれるようにホワイトを選択。
全部取り出してみましょう。ドン。
国内のルーターは 死ぬほど要らん 紙がゴッソリ入ってますが、海外勢は入っているものがシンプルで好感が持てます。
アプリをインストールして設定する、という手順も割り切っていて時代に即している印象です。
アンテナ内蔵のシンプルな見た目
Wi-Fiルーターと言えばアンテナがビシビシ立って真っ黒、まるで蜘蛛のような見た目ですが、本機はデザインが非常にスッキリしています。実はこのデザインが、購入の決め手の一つとなりました。
ルーターのデザインがイケてないなら隠せば良いのですが、5GHz帯は障害物に弱い。ルーターを隠すと通信の足かせになります。ルーターを素で置いておくにあたり、デザインは私にとって重要でした。
リビングに置いていて目に刺さらないデザインのルーターは意外とありません。これだけでも買う価値はあると感じました。
使用感レビュー
ここからは実際セットアップ・使用してみてのレビューになります。
設定はアプリで簡単
設定はアプリで行います。iPhone、Androidどちらにも対応しているのでデジタル世代なら大丈夫でしょう。
設定の時間は5~10分ほどで、迷うことはありませんでした。「SSIDって何のこと?」っていう方にはちょっと難しいかも知れませんが、調べながらやったら大丈夫だと思います。
このアプリから全ての設定を行うことができるのですが、これの完成度が高い。国産ルーターのアプリはhtmlのそのままっていうものも多い中、ちょっとカルチャーショックでした。使いやすいし分かりやすい。
UIも完璧…とまでは言わないまでも、ちゃんとデザインされ洗練されている印象です。


メッシュWi-Fiに対応
メッシュWi-Fiとは、複数のルーターでネットワークを構築して繋ぎ目のない通信を実現する技術のこと。ルーターの繋ぎ変えを自動でしてくれるので、3階建て以上の家・ビル等、広範囲を同一のネットワークでカバーできます。
メッシュWi-Fiに対応したルーターは他社からもリリースされていますが、公称最大速度はZenWi-Fi AXがトップレベルです。条件は色々ありますが4804Mbpsまでサポートしています。(この条件がかなり厳しいのですが、後述します)
我が家は2階建てで30坪ほどの敷地面積です。スマートホーム化を進めており、防犯カメラなどもネットワークに繋げていますが、2台で十分に隅々まで電波が行き届いています。
Wi-Fi6・トライバンド・HT160に対応
Wi-Fi6とは「802.11axに対応していること」という認識でほぼ相違ありません。我が家にある端末の半分ほどはaxに対応していますので、恩恵は十分に得られています。
さらなる速度を目指そうとすると、HT160(帯域幅160MHz)に対応した子機を持っている必要があります。巷の情報も錯そう気味ですが、802.11axに対応している=HT160に対応しているとは限りません。現にiPhone12は802.11ax対応ですが帯域幅は80MHz。ゆえにデータレートは1200Mbpsで頭打ちになります。
HT160に対応しているかをメーカーが公表していないことも多いので、判断の仕方は機種によってマチマチ。Surface Pro 7 と Surface Book 3 は [Intel(R) Wi-Fi 6 AX201 160MHz] アダプターを積んでるので 160MHz帯でのWi-Fi通信に対応していますが、同アダプターの最大速度は2.4Gbps。私の環境で実測すると1.2Gbpsほどでした。
このルーターの能力を活かすには最大速度が4804Mbpsの子機が欲しい訳ですが、4ストリーム対応の子機は市場にありません(2021年4月現在)。よって、市場が成熟するまではルーター側には余力を残した状態での運用になるでしょう。
速度実測
実測してみます。私が契約しているのは EO光 の5Gプラン。4804Mbpsの無線ルータをフルに活用しようと思っていた都合上、プランとしてはコレ一択です。


Surface Book 3で計測すると、下り750~900Mbps、上りは300~550Mbpsといったとことろです。Surface Pro 7では下りが600~850Mbps、上りは100~200Mbpsほどでした。ご存知の通りコアのパワーが通信速度に影響を与えますが、特に上りの差が顕著ですね。
上記はeo光から有料で貸与してもらった高機能ルーターと比較しても遜色ない速度でした。
AX XT8の能力的に速度が制限されてしまっている… ということはなさそうで一安心です!
総括
eo光の5GプランとZenWiFi AX XT8の導入で、我が家の端末30台程度が常にスムーズに接続されている状態を確立できています。ルーターの切り替えは気が付かないほどシームレスなので、設定画面を見なければ何がどちらに繋がっているのか気づかないほどです。
eo光は主に西日本でブイブイいわせているプロバイダで、速度を求める方にとってはNuro光と双璧をなしています。私はオプテージという事業者から契約しましたが、ツナギのポケットWi-Fiの貸与・工事費無料・キャッシュバックもアリ、とおすすめできる事業者でした。詳しくは以下からどうぞ。
ZenWiFi AXは今回紹介したホワイトの他、ブラックもライナップされています。スペックは変わりないので、インテリアに合わせて選択するのがいいでしょう。メッシュに対応しないと真価を発揮できないので、2台セットがおすすめ!
ZenWiFi AXは自宅のネットワークレベルを1段階上げてくれるルーターでした。ネットワーク系の見直しは数年おきにするべきですが、まあまあ高い買い物だったので5年以上は持ってほしいものですね。
本日はこれにて。最後までお読みいただきありがとうございました。