以前の記事でも紹介しましたが、我が家はスマートホーム化を推進しており、特にSwitchbotシリーズを愛用中です。アイデア次第で色んなことが実現できる汎用性の高さが魅力。それでいて出先からもサクサク繋がるので、おかげで日常生活がグッと便利になっております。
今回は新たに「Switchbot 屋外カメラとソーラーパネルセット」を購入。電源が無い場所に設置する防犯カメラとして活躍してもらうべく、太陽光パネルで充電しちまおうというハラです。今回は本機種をレビューしつつ、おすすめの設置方法や実際どれぐらい充電できてるのか?などを紹介します。
Switchbotカメラ全種比較
Switchbotからは3種のカメラがリリースされています。我が家では全種導入しているので、体感も含めて比較します。



カメラの性能的には大きな違いはなく、どれも鮮明です。屋内カメラは画素数が公表されていませんが大きな違いは感じません。マイクやスピーカーがある点や、記憶媒体としてmicroSDが使えるほか、有料でクラウドストレージが使える点も同じ。全機種ナイトビジョンを備えているので、どれも夜間撮影可能です。
屋外カメラは屋外で使うことが想定されているので防水・防塵(IP55)機能付き。バッテリー内蔵でソーラーパネルで充電できます。3機種のうち防水・防塵を備えているのはこの機種だけなので、屋外に設置するなら必然的に一択になります。
見守りカメラは3機種のなかで唯一カメラの回転(チルト・パン)が可能で、スケジュールを組めば巡回監視も可能。カメラレンズを物理的に遮蔽するプライバシー機能を備えているのもこの機種だけ。リビングなどを見守るのに適した一台です。そして屋内カメラは必要最低限の機能のみである代わりに安価です。
どれが最強!という訳ではなく適材適所。外に置くなら屋外カメラ、自宅を見守るなら見守りカメラ、必要最低限録れればいいなら屋内カメラという選択になるでしょう。
屋外カメラレビュー
開封レビュー
さっそく開封してみます。ドン。
取り付け用のネジやらは全て同梱されているので、別で用意する必要はナシ。ただし壁に穴があく取り付け方法なので、別の方法がおすすめです。詳しくは後述します。
本体レビュー
カメラ本体は丸っこくて、ちょっとカワイイ見た目。野球ボールより少し大きめで、直径は8.5cmほど。ちょうどソフトボールの1号球の大きさと同じです。重さは470gと、精密機械らしく見た目よりズッシリしています。
フロントにはレンズのほか、赤外線ライトやマイク、LEDライトに光センサーにLED表示ランプなどが配置されています。さらに下部にはスピーカーが配置されているので、遠隔で会話することも可能です。色々機能を兼ね備えているのに、デザインはツートンでミニマルにまとまっているのが好印象。
画素数は300万で1080pに対応。防犯カメラの画素数は100万~400万程度が望ましいとされているので、十分な画素数といえます。
背面はゴムキャップで密閉されています。屋外カメラと謳っているぐらいなので、本体はもちろん防水・防塵。保護等級はIP55なので「あらゆる方向から水流を受けても大丈夫」な防水性能です。端子部分はゴムキャップで保護することで、防水性・防塵性を高めています。
中を開けるとシリアルコードと端子類がお目見え。microSDカードスロット(最大256GBまで対応)、電源スイッチ、USB Type-C端子、リセットボタンが配置されています。
こちらは同梱のソーラーパネル。本体の大きさは 139 × 19.9mm と、手のひらよりやや大きいぐらいのサイズ。大体A5サイズ(148×210mm)と似たサイズ感です。発電量はカタログスペックで5V(600mA)の出力と、このサイズにしては高出力です。
もちろん屋外設置を前提としているので、こちらも防水・防塵。等級はカメラ本体と同じくIP55です。パネル部分は樹脂で保護されているので、簡単に割れてしまったりする心配はないでしょう。
特筆すべきなのは、屋外カメラにもソーラーパネルにも三脚ネジ(1/4インチ)がついていること。市販されている雲台やカメラアームなどが固定に使えるようになるので、汎用性がアップします。
コレがめちゃ便利!設置がキレイに行えるだけでなく、自宅の状況や用途によって固定方法を自分で選べるようになります。後ほど、我が家での設置方法を紹介します。
セットアップ
まずは何をやるにしても本体を充電しておきましょう。ソーラーパネルで充電するとはいえ太陽光での充電量は遅めですし、夜だったり雨だったりしたらバッテリーは減っていく一方。まずはしっかりお手持ちのACアダプターでフル充電しておきましょう。
充電が終わったら、お馴染みの Switchbotアプリで機器の登録を開始します。多機器と同じくiOS/Android機がなければセットアップできないのでご留意を。



充電が終わったらアプリから機器の追加を行います。「デバイスの追加」を選ぶと「屋外カメラ」があるのでタップ。あとはアプリの指示に従えば、迷わず設定していけるでしょう。
カメラ三脚を使う場合の設置方法も、途中で案内されます。ちゃんと理解して使ってもらおう!という意思が見えて好印象です。
最後にファームウエアの更新が入ったらセットアップは完了です。カメラ映像をmicroSDに帆損したいなら、カメラ本体に挿入しておくのを忘れずに。
設置準備


ソーラーパネルから出ているUSB Type-Cケーブルを、カメラ本体に接続します。カメラ背面のラバーキャップの一部が外せるようになっているので、そこから端子を挿入するとピッチリ密閉された状態で接続できます。防水・防塵のためにも、スキマが無いかしっかり確認しておきましょう。



付属のベースも三脚ネジタイプで、カメラ・ソーラーパネルのどちらにも使用可能です。可動域も広く、本体は金属製なので耐久力もありそうです。しかしネジで固定する必要があるので、壁に穴を開けてもOK!という方のみ使えます。


カメラ用のベースもネジタイプではありますが、コレにハメればとりあえずは設置が可能な状態になります。
カメラ用のアームを使う!
壁に穴を開けたくない方には、先述のようにカメラ用のアームを使うのがオススメです。しっかり固定できるし、金属製で耐久力もあります。
私は SmallRig のクランプアームを使いました。比較的安価ながら、ヨドバシでも販売している信頼あるブランドです。
このように、少しの出っ張りでもしっかり固定することができます。角度も自由自在に変えられるので、カメラの見たい方向・ソーラーパネルを向けたい方向にしっかり対応可能。15~40mmまで掴むことができるので、だいたいどこにでも設置できると思います。
実際に設置してみる


上の写真が、我が家へ実際に設置してみたところ。サイクルポートに設置している庇(ひさし)に固定する形で配置しています。
防水防塵とはいえ、完全に青空になるのはちょっと…ということで、屋根にギリギリ入るぐらいで設置しています。ソーラーパネルも南向きの良い角度に設置できました。


ケーブルは3mと「長いな~」ぐらいに思ってましたが、実際に配線してみると結構ギリでした。ケーブルは本体一体型で交換が効かないので、実際設置する場所でケーブルの長さが足りるのか?は事前に確認しておいた方がいいと思います。
写真にも少し映っていますが、Switchbotのセンサーも併用。「センサーが人を感知したらカメラ録画を開始」というオートメーションを組んでいます。こういう設定ができるところが、Switchbot製品の面白さです。
使用感レビュー
まず気になっていたのは画質。画質が荒すぎると防犯カメラとして役に立たなくなります。無線だしバッテリー駆動だし…とあまり期待はしていませんでしたが、画質は思った以上にいいです。試しに近くにあったカバンの説明書(?)を映してみましたが、それなりに小さい文字まで読めました。
防犯カメラとして使用したときに、人物の詳細は難しくても、特徴や風体などを記録するには全く問題なさそう。これがワイヤレスで動くとは、てえしたもんだ。
設置後、ちゃんと動いているのは良いものの、ピコピコと通知がうるさい。駐輪場の前を人が通ると、センサーが反応して通知が来てしまっていました。動体の検出範囲は細かく指定ができたので、「駐輪場に入ろうとした動体」のみを検出できるように設定できました。
感度も調整できますが、我が家では「中」が丁度よいぐらいでした。反応しすぎるとウザいし、反応しなかったら防犯の意味が無いので、調整は入念に。
反応範囲の設定さえ終わってしまえば、こんな便利なものはない。我が家は既に2か所へカメラを設置していましたが、サイクルポートはコンセントを設置していなかったので、防犯の観点で言えば「穴」でした。電源が無い場所にもカメラを設置できてストレスフリーです。


誰かが玄関や自転車に近づいてきたり、宅配ボックスに荷物が届いたら通知が来るようになりました。何かあれば話しかけることもできます。出先からでも家を見守れる喜びは知っているつもりでしたが、やはり「もっと早く設置しておけば良かった」という思いに駆られます。
右上の画像は夜間のものですが、ご覧のようにかなり良好。車のナンバーまで判りました。暗い所でも、防犯カメラとしての仕事はキッチリ果たしてくれています。
接続は良好なのですが、Switchbotの他のカメラたちに比べると、アプリで映像が確認できるまでのタイムラグが若干長め。他のカメラは2~3秒で映像が映りますが、屋外カメラは6~7秒ほどかかります。パワーモードが「電池モード」だと待機時はスリープモードになっているらしいのですが、これの復帰にやや時間がかかっているようです。「USB充電モード」にすると接続は早くなりますが、もちろんバッテリーはガンガン減ります。


気になるバッテリー残量ですが、1ヵ月見守った結果 80~100%の間で推移しています。雨が3日続いたときに80%まで低下しましたが、それ以外は概ね90%以上を維持しています。直射日光が当たる時間は一日のうち大体3時間ほどの場所ですが、それぐらいでも問題なく運用できそうです。もちろん直射日光が一番充電されますが、明るければ曇天であっても充電自体はされているので発電効率は悪くありません。
一万円半ばでカメラとソーラーパネルがセットで買えて、電源要らず。画質も良くて夜も視界良好と、我が家の環境では半ば完璧に近い印象でした。通信が繋がらない問題はファームウエアのアップデートで解決しているので、何か繋がりにくいんですけど!という方はアップデートをお試しあれ。
別売りも買ってみた。どちらがオトク?
あまりにSwitchBotの防犯カメラ&ソーラーパネルが気に入ってしまったので、もう一台購入しました。コチラはセットでなくバラ売り。セットとバラ売りでは少しだけ仕様が異なります。
カメラのバッテリー容量が倍近くになる代わりに、価格が2000円アップ。買っておきながら何ですが、ソーラーパネル設置位置さえ悪くなければ5200mAhで十分です。夜間の人通りが多い場所で設置する、などスタミナが必要な場合はバラ売りの方を購入した方が良いでしょう。
まとめ
たくさんある防犯カメラの中で Switchbotのカメラにする利点は幾つかあります。一番は他のSwitchbot機と連携が取れること。ドアが開いたりセンサーに触れたら録画開始などのオートメーションを組んだり、「何時から録画」などのスケジューリングも可能。画面つきのスマートスピーカー(Echo Showなど)から映像を呼び出すこともできます。自前で設置できることも利点ですし、カメラとソーラーパネルで一万円半ばというのも見逃せません。
Switchbotのカメラで検討していて、屋外に設置したいのなら現状はコレ一択です。他のカメラは防水・防塵性が無いので屋内専用になってます。設置場所にコンセントがあるならカメラ単品を、無いならソーラーパネル付きを検討するのがいいでしょう。
三脚ネジのついたアームを使うと、壁に穴を開けずに設置できます。おすすめは先に紹介した SmallRig。ヨドバシでも取り扱ってるのは信頼の証です(結構、私は指標にしてます)。万力タイプのアームでガッチリつかめるし金属製で耐久性もあります。おすすめ。
電源不要なのでランニングコストがゼロ、という所もグッときてます。外出先でも家の様子を見守れるのは、言葉に表しがたい安心感があります!
本日はこれにて。最後までお読みいただき有難うございました。