日本に住む限り、いつでも地震の心配が付きまといます。最近は大雨による水害なども多く、備蓄や防災グッズの準備はもはや必須と言えます。家族がいる方などは、非常事態時にどうやって家族を守るのか?シミュレーションしておく必要があります。
本記事では実際に避難したときの経験から便利だったもの、被災者のアンケート結果をもとに作成した「防災グッズチェックリスト」を作成。それぞれの項目について、私が実際に備蓄しているおすすめの防災グッズを紹介します。ぜひ最後までお付き合いください。
防災グッズ チェックリスト
「阪神・淡路大震災」と「2018年自然災害被」において被災者の方が答えたアンケート結果を参考に作ったリストです。アンケートの結果で上位にランクインしていたアイテムを網羅しました。重要度に分けて、防災リュックに入れるもの・備蓄しておく(在宅避難に使う)ものに分けて記載しています。
これを揃えれば絶対安全!という訳ではありません。しかし先人の知恵は大いに参考にして、未来に活かすべきです。印刷するなどしてご利用ください。
おすすめ防災用品
以下からは ↑ で紹介したリストを参考に、私が実際に備蓄しているもの&実際に使用して便利だったものの中から、特におススメできる品を紹介していきます。
食料
食料は災害発生後、72時間ぶんの食料を備蓄しておくことが推奨されています。4人家族の場合は36食分の確保が必要ということになるので、かなりの量を備蓄しておく必要があります。しかし食料には「賞味/消費期限」の問題があります。多くの製品は3~5年で交換の必要があり、そのたびに手間とコストが発生します。
その点「サバイバルフーズ」なら賞味期限が25年!1缶で10食分ありコンパクトに保管可能です。永谷園が作っているので、非常食とは思えぬほど美味しい…!実食レビューを含む詳細はこちらの記事にて。
高価な製品ですが、定期的に発生する交換コストがかからず結果的に安上がり。一度買えば25年は交換不要なので、精神的な負担も小さいです。
水(+浄水器)
どちらのアンケートでも、食料より上位だったのが「水」です。手洗いやトイレ、体を清めたり傷を洗ったりするのにも水が必要。食料と同じく72時間を生き抜くための飲料水も必要です。食料と同じく、こちらも保存期間が長いものを選びたいところ。カムイワッカ麗水 は賞味期限15年と、保存水の中では飛びぬけてロングライフでおすすめです。
大容量のペットボトルより、500mlの方が小分けできて衛生的です。カラのペットボトルが沢山出る点も良い。被災時はカラのペットボトルも使い出があるんです!
保存水だけでは心配な方は携帯浄水器である「SAWYER ミニ」も用意しておけば万全。生水や泥水でも飲料水にできるサバイバルグッズです。これを使うのは最後の手段ですが、もしもの場合を考えて防災リュックに入れています。
私が避難した時には比較的早く供給されましたが、能登半島地震では発生から5日経過しても飲み水に困っています。常に持ち歩くのは難しくても、自宅避難用に浄水器を備蓄しておくのは有用でしょう。
懐中電灯、照明
照明は、エネルギー源の異なる複数の照明を用意しておくのが重要。ロウソクとLEDライトとアルコールランプなど、「電池がない」とか「ライターが無い」等、何かが使えなくても他が使えるようにしておくと安心です。
我が家では「Panasonic 電池がどこでもライト」と「非常用 停電ローソク」を準備しています。「電池がどれでもライト」は単1~4電池どれでも動作します。「家中の電池をかき集めれば動く」点が優秀です。こちらの記事で詳しく紹介しています。
私は公民館で過ごしたため、ローソクは使わず懐中電灯を使いました。ただ電池の備蓄がなくすぐに使えなくなりました。エネルギー源を得やすいライトを用意しておくのが良いでしょう。
モバイルバッテリー
モバイルバッテリーは2018年のアンケートで第一位。連絡手段の全てをスマホに頼っている現代では当然の結果と言えます。しかしスマホはメチャ電気喰いなので、モバイルバッテリー1つではすぐに枯渇します。私は避難時に持参しましたが、もちろんすぐカラになってしまいました…。
教訓を活かしソーラーパネル付きのモバイルバッテリー「Philips ソーラーモバイルバッテリー」を準備しています。ライトもついていて便利!自前で発電の手段を持っているというのは心強いです。
モバイルバッテリーに限った話ではありませんが、必ず定期的に動作確認を!災害時に故障で使えなかったら目も当てられません。信頼できるメーカーのものを購入しておくのも大事です。
携帯ラジオ
いつまでこの状況が続くのか?更なるリスクは迫っていないのか?避難生活を送っていると「正確な情報」に飢え始めます。被災時の情報集めは、ITが進んだ昨今でもラジオが最強です。特にコレ!というものはありませんが、シンプルでチューニングがしやすいラジオ「SONY ICF-51」をおすすめします。
避難時にスマホに電波が入るとは限りません。実際、東日本大震災のときには「実質的に使用できなかった」という調査結果があります。
(参考:https://www.nhk.or.jp/bunken/book/media/pdf/2014_c1.pdf)
スマホの情報、特にSNSはデマと憶測ばかりで、結局近くのオッちゃんが持ってたラジオを皆で聞きました。出どころが確かな情報があると、何となく安心できた記憶があります。
簡易トイレ
阪神淡路大震災の体験者、特に女性の方に当時を聞くと「トイレが耐え難かった」という方が非常に多いです。常に長蛇の列で、衛生面でも目が当てられない状況だったと。
被災時は断水の可能性が高く、自宅避難時もトイレは使えないと思った方が良いです。簡易トイレの準備は必ず!
水を使わない簡易トイレを備蓄しておくと、自宅避難の助けになります。「防災トイレ24時」は 雑誌 "MONOQLO" にてベストバイに選ばれた防災トイレ。他製品に比べニオイが抑えられ価格も安いのでおすすめです。
当時私は独り身だったのでどうにでもなりましたが、女性は避難所のトイレが常に行列、お子さんをお持ちの家庭も大変そうでした。自由に用を足せないのは想像以上のストレス。家族分含め、多めに準備しておきましょう。
各種ティッシュ
共同トイレも長蛇の列。トイレットペーパーが無い!という悲惨な事態にも出くわしました。防災リュックには 流せるポケットティッシュ があると安心です。また除菌できるタイプのウェットティッシュも便利。手を洗いは大量の水を消費します。除菌ウェットティッシュを使えば水をかなり節約することができます。
避難所で病気になると最悪でした。除菌スプレーなりウェットティッシュなり、除菌の手立てがあると安心できます。ティッシュについては、代わりにトイレットペーパーを入れておく手もあります。
乾電池
電池はどちらのアンケートでもかなり上位。電池が無く「用意していた防災用品が使えなかった」という話ありました。どんな便利な道具も、エネルギーがなければ意味がありません。
「EVOLTA NEO」はさらなる長寿命を実現したバッテリーです。備蓄に最も適したバッテリーと言えます。用意した装備に合わせ、予備を含めて用意しておきましょう。
タオル
モンベルの「マイクロタオル」「クイックドライタオル」は薄くてコンパクトなのに吸水力は十分。ハンカチ代わりにも洗髪時の水気取りにも使えます。速乾タイプなので干せば数時間で乾きます。2~3枚あればタオルに困ることはないでしょう。
マイクロタオルは避難時にお世話になったアイテムの一つ。小さいですが全身拭けます。風呂に入った次の日、朝の洗顔時には乾いているので一枚で使い倒せました。
クイックドライタオルの方がタオル然としており使いやすいです。代わりに写真のように少し場所を取ります。どちらも本来は登山用ですが、被災時にも活躍するタオルです。
ウォータータンク
非常用吸水袋、水を貯められる折りたたみタイプのタンクです。
おすすめは東京都葛飾福祉工場製のおりたたみタンク。この製品の良い所は「注ぎ口がペットボトルキャップ形状」であること。先に紹介した「SAWYER ミニ (小型浄水器)」が取り付けられるので、衛生状態が怪しい水でも何とか飲むことができるはずです。
前回の避難では12リットルのタンクを使いましたが、給水所から持ち帰るのが大変でした。5リットル程度が片手で持ちやすく、取り回しやすいです。
ボディケア・オーラルケア
「水を使わずに使える」ボディケア、オーラルケアがあれば水が節約できます。シャンプーなら歴史ある「資生堂 水のいらないシャンプー」がおすすめです。
余裕があればボディシートもおすすめ。小分けできる「アクティ からだふきタオル」が便利です。数枚を防災リュックに、残りを備蓄として保管しています。
水で洗う程ではありませんが、気休めには十分なほどスッキリします。衛生面に気がかりがあると想像以上に気が滅入るので、ケア用品があると安心です。
サバイバルシート
寒さ対策としてはサバイバルシートがおすすめです。コンパクトなのでかさ張らないのも良いところ。人数分を用意し防災リュックに入れておきましょう。中でも「SOL エマージェンシーシート」がカサカサ音が少なくイチオシです。避難所生活でも在宅避難でも、どちらでも活躍します。
敷物代わりに床に敷いて使うと、底冷えが防げて便利でした。避難所で配られたものはカサカサ音が凄くて、体に巻いたり布団代わりに使ってる人はほぼいなかったと思います。カサカサ音が少ないのは結構重要です。
お菓子
食料があれば嗜好品は要らんやろ!と思うなかれ。2018年のアンケートで「特に子どもに関して、あったら良かったもの」という項目があり、「おやつ」が第三位にランクインしています。
我が家ではビスコを筆頭としたお菓子の缶詰を防災リュックに入れています。甘いモノは、子どもたちだけでなく大人のストレスも間違いなく軽減してくれるでしょう。
久々にお菓子を食べたとき、あまりの甘さで頬が痛くなり涙が出ました。それぐらい美味しかった。被災中は子どもたちに楽しみがなく、ストレスを強いられます。気分転換できる手段があるだけで助けになるでしょう。
ヘルメット
我が家の周囲は住宅街。地震があったら建物は倒壊し、付近は瓦礫の山になるでしょう。住宅街でなくとも、近くに高い建物や落下物のリスクがあるならヘルメットの用意があると安心です。折りたたみヘルメット「IZANO」ならば場所を取らずに収納できます。国家検定を取得しており性能面もバッチリです。
2021年9月追記:「IZANO2」が発売されました。さらにコンパクトになったので、今後買うならこちらがおすすめ。こちらの記事にて詳しく紹介しています。
子どもは特に転ぶリスクが高いです。お子さんがいるご家庭なら特に、頭部を保護する帽子やヘルメットの用意をおすすめします。
はさみ・ピンセット (十徳ナイフ)
周囲の避難生活体験者からは「ハサミが無くて地味に困った」という声が聞かれました。無いと絶対ダメなものではないですが、あれば色々と便利。私はドライバーやピンセット、缶切りなどもついたLEATHERMAN MICRAを防災リュックにぶら下げています。普通のハサミよりもコンパクトで頑丈そうなのも頼もしい。
避難時に持っている人がいて羨ましかったアイテム!10徳ナイフは「何もかもが足りない」被災時にこそ真価を発揮すると思います。
超大容量ポータブル電源
こちらは自宅避難用のアイテム。被災時にコンセントが使えると、普段通りの生活ができるので安心感があります。発電機でもいいのですが、住宅街では難しいので大容量のポータブル電源を用意するのがおすすめです。
ポータブル電源なら MaxPower がイチオシ。超大容量でありながらコンパクト。保管時も場所を取らず、ファンレスで動作時は全くの無音の優秀なバッテリーです。詳細はコチラにてレビューしています。
一時的な停電なら復旧まで冷蔵庫を動かしたりもできるでしょう。ヒーターや調理器具、洗濯機だって動かせるパワフルなバッテリーです。
クーラーボックス
停電になったとき、真っ先に困るのは冷蔵庫。傷みやすい食料品は保冷剤と共にクーラーボックスへ突っ込めば延命ができ、その間に消費すれば無駄がありません。
TITANは折りたたみでありつつも、保冷能力の高いクーラーバッグです。こちらの記事にて実際どれぐらい保温してくれるのか?などを検証しています。防災だけでなくレジャーにも活躍するアイテムです。
軽量でショルダーストラップ付きなので、食料品を入れても持ち運びがラクちん。コンパクトに畳めるので収納にも困りません。
そのほか重要なもの
ここからはランキング度外視で、実際に被災した方たちから聞いたりした話から準備しているものです。最初に乗せたチェックシートから、補足が必要そうなものだけ抜粋します。
家族の写真
考えたくもないことですが、家族が行方不明になってしまったら。探す方法は「この人知りませんか」と写真を見せて歩くしかありません。スマホが手元にあるとも限らないので、私は家族で撮った記念写真を数枚、防災リュックに入れています。
マスク
今の状況において、避難先での集団感染などは地獄です。マスクを備蓄とは別に、十分な量を防災リュックに入れておく必要があるでしょう。
生理用品
女性は男性よりもサニタリー用品が多くなります。生理用品もしかり。男は最悪ノーパンでも問題ない(?)ので、男性用を削ってでも女性の生理用品や下着を多めに入れておいた方が良いです。避難所での生理の話は、結構深刻でした。
もちろん本人と相談しながら!我が家は備蓄とは別に、生理1回を十分に乗り切れるぐらいの量を防災リュックに入れています。
ラップ・ビニール袋
食品を保存するためのアレです。皿に敷いた上に食品をのせれば、皿を洗うための水を節約できます。濡れてほしくないものの保護であったり、包帯代わりにも使えます。ジップロックも小分けに使えて便利です。
現金(特に小銭)
なるほど、と思ったのが「自販機は動いていたが小銭が無くて買えなかった」という話。どこもつり銭切れになり、大きいお札は使えなくなるのだそうです。これは盲点でした。
ガムテープと筆記用具
どちらも重要ですが、特筆すべきは「名札」として使えるところ。避難所で子どもが迷子になったら探すのはなかなか難しい。名前と連絡先をガムテープに書いて、我が子の服に貼っておけば少しだけ安心できます。
おわりに
防災グッズはときどきアップデートすることが大事です。今後も大きな災害は必ず起こります。できる限りに備えをしておくことと、被災者の体験談から装備を見直すことで、より万全な準備ができるはずです。
いくつか防災の本を読んだ中では、以下の本が非常に参考になりました。
家にあるもの、100円ショップにあるもので防災はできる!という内容です。著者はレスキューナースの長い実務経験があり、説得力があります。
私の記事が、皆様の備えの参考になったら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。